ファンタジー作品では、勇者や冒険者に倒される敵として登場することが多いオーク。しかし、『逆襲のオーク X』では、そのオーク自身が主人公となり、エルフたちが暮らす森へと乗り込んでいきます。
本作は、サークル「ぺぺろんちーの」が手がける3Dアクションゲーム。プレイヤーは流浪のオーク「イスカンダル」を操作し、森に潜むエルフたちを相手に、さまざまなクエストへ挑戦していくことになります。
特徴的なのは、単に敵を追いかけるだけでは攻略できない戦闘システムです。相手が放つ魔法をかわしながら距離を詰め、HPを削るか、気絶値を蓄積させるかによって戦い方が変わってきます。
さらに、登場するエルフたちは10人以上。ハーフエルフからハイエルフまで、それぞれ異なる立場のキャラクターが待ち受けており、個別のエンディングも用意されています。
いわゆる王道ファンタジーとは正反対の立場から物語が展開するうえに、キャラクターごとの攻略要素も備えているのが本作の面白いところ。敵役としておなじみのオークを自分で操作したら、どんな冒険が始まるのか。 そんな一風変わった発想を、3Dアクションとして形にした作品です。
勇者でもエルフでもない!オークのイスカンダルが挑む森の攻略
本作の主人公イスカンダルは、特定の国や集落に属さず、各地を渡り歩いている流浪のオークです。一般的なファンタジー作品であれば、勇者の前に立ちはだかる敵として描かれそうな存在ですが、『逆襲のオーク X』では、そんな彼の視点から物語が進んでいきます。
イスカンダルが目をつけたのは、森の奥深くに暮らすエルフたち。人間との間に生まれたハーフエルフから、種族の中でも高い地位を持つハイエルフまで、さまざまなエルフが存在する場所であり、彼女たちは決して無抵抗な相手ではありません。
むしろ、森に踏み込んできたイスカンダルを待ち受けているのは、魔法を操るエルフたちとの戦いです。相手によって使う魔法や立ち回りも異なるため、オークならではの力強さだけで押し切れるとは限らず、敵の動きを見ながら攻略する必要があります。
そして、面白いのがプレイヤーとエルフたちの立場の違いです。通常のファンタジーなら、森を守るエルフ側が物語の中心になっていても不思議ではありません。しかし、本作では森へ侵入するオークを操作するため、いつもとは正反対の視点でファンタジー世界を体験することになります。
しかも、エルフたちは単に倒して終わるだけの敵ではなく、それぞれにキャラクターとしての設定や個別の結末が用意されています。イスカンダルと彼女たちがどのように関わっていくのかという部分も、物語を進めるうえで気になる要素です。
敵として描かれることの多いオークが主人公になり、森を守るエルフたちと対峙する。 この立場の逆転こそが、『逆襲のオーク X』を一般的なファンタジー作品とはひと味違うものにしています。
魔法をかわして距離を詰める!力任せでは勝てない3Dアクション
エルフたちが暮らす森へ乗り込むイスカンダルですが、実際のゲームでは、目標のキャラクターを見つけて戦うまでの過程もプレイヤー自身が操作することになります。
『逆襲のオーク X』は、サークル「ぺぺろんちーの」にとって初の3Dアクション作品。拠点でクエストを受注し、指定されたエルフを探してフィールドへ向かうという流れが基本になっており、森の中を自由に動き回りながら目標を追い詰めていきます。
ただし、イスカンダルは体格に恵まれたオークとはいえ、相手が魔法を使うエルフとなれば話は別です。遠距離から放たれる炎の魔法などを避けつつ、攻撃できる距離まで近づかなければならず、敵との間合いをどう詰めるかが戦闘の重要なポイントになっています。
さらに、本作の戦闘にはHPとは別に「気絶値」が用意されているのも特徴的です。相手のHPを削り切る方法だけでなく、気絶値を蓄積させて戦闘不能にする方法もあり、どちらを選ぶかによって、その後のイベントにも違いが生まれる仕組みになっています。
つまり、単純に攻撃を繰り返して敵を倒すだけではなく、どのような形で戦闘を終わらせるかまでプレイヤーが考えられるわけです。
また、戦闘中にはイスカンダルを強化する「エレクトナウ」という状態も登場します。通常時とは異なる能力を発揮できる要素として紹介されており、魔法を使う相手との戦いにどのような変化をもたらすのかも気になるところです。
ゲーム画面を見ると、森の中には木々や岩、建物などが配置されており、開けた場所だけでなく障害物のあるフィールドで戦闘が展開されています。エルフの魔法を避けながら接近するという基本的な駆け引きに、こうした地形がどの程度影響するのかも注目したい部分です。
クエストを受けて標的を探し、魔法をかいくぐって戦いを仕掛ける。 オークの豪快なイメージとは裏腹に、相手の攻撃を見極める立ち回りや、複数の戦闘決着方法が用意されているところに、本作ならではのアクション性が感じられます。
レアン、イネス、リルー……立ちはだかるエルフたちは10人以上
3Dアクションとしての戦闘に加えて、『逆襲のオーク X』で注目したいのが、イスカンダルの前に立ちはだかるエルフたちの存在です。
登場するキャラクターは10人以上にのぼり、ハーフエルフや一般的なエルフ、さらに高い地位を持つハイエルフなど、さまざまな立場の人物が登場します。単に見た目の異なる相手が用意されているだけでなく、それぞれにプロフィールや個別のエンディングが設定されているのも特徴です。
なかでも印象的なのが、赤いフードをまとった魔女見習いの「レアン」。人間とエルフの血を引くハーフエルフで、独学で魔法を修めた努力家として描かれています。魔法の習得を重ねるうちに、本来のハーフエルフとしての姿を周囲から隠しているという背景もあり、単なる魔法使いというだけでは片づけられない人物です。
また、レアン以外にも「イネス」や「リルー」をはじめ、ベレニス、ヤスミン、フェリシーなど、多彩なキャラクターが登場します。ゲーム内では、それぞれが攻略対象として用意されており、クエストを通じて異なるエルフたちと対峙していくことになります。
こうしたキャラクターの多さは、ゲームを進めるうえでの目標にもつながっています。一人の相手との戦闘を終えたら物語が完結するのではなく、次はどんなエルフが待ち受けているのか、どのような人物なのかといった興味を持ちながら、新たなクエストへ進める構成です。
さらに、登場するヒロインたちにはフルボイスが採用されており、それぞれのキャラクターに声が与えられているのも見逃せません。個別エンディングまで用意されていることを考えると、イスカンダルとの関わりがどのような結末を迎えるのかも、キャラクターごとに異なる楽しみとして用意されています。
魔女見習いから高位のエルフまで、立場も背景も異なる人物たちが一つの森に集まっている。 イスカンダルを操作して戦うアクション性だけでなく、次々と登場するエルフたちの人物像や、それぞれに用意された結末も、本作を特徴づける要素になっています。
異色の主人公とキャラクター攻略を楽しみたい人に刺さる一本
ここまで紹介してきたように、『逆襲のオーク X』は、オークを主人公に据えた独特の世界観と、エルフたちとの戦闘を組み合わせた3Dアクションゲームです。ただ、ファンタジー作品だからといって、誰にでも同じように楽しめる内容というわけではありません。
まず相性が良さそうなのは、王道ファンタジーとは少し違った視点で物語を楽しみたい人です。勇者が魔物を討伐するのではなく、普段は敵として描かれるオークが主人公となり、エルフたちの森へ乗り込んでいく。この立場の逆転に面白さを感じるなら、本作の設定は十分に興味を引くものになっています。
また、キャラクターを集めるような感覚で、さまざまな相手との戦闘を楽しみたい人にも向いています。10人以上のエルフたちが登場するうえに、それぞれ個別のエンディングまで用意されているため、一人のキャラクターを攻略して終わりではなく、次の相手へ挑戦する楽しみが続いていく構成です。
一方で、戦闘そのものを楽しみたい人にとっても、注目できる部分があります。クエストを受けてフィールドへ向かい、相手の攻撃をかわしながら接近するという流れは、単に選択肢を選んで物語を進めるタイプのゲームとは異なります。HPと気絶値を使い分ける仕組みもあるため、敵をどう攻略するかという操作面の面白さが用意されているのです。
ただし、本作は成人向けの要素を含む作品であり、一般的なファンタジーRPGのように広大な世界を冒険したり、壮大なメインストーリーを追いかけたりすることを中心に据えたゲームではありません。あくまで、オークとエルフという対立構造を軸に、個別のキャラクター攻略と3Dアクションを楽しむ作品として捉えたほうが、内容とのズレも少なくなります。
いつもとは違う立場でファンタジー世界を体験したい人、個性の異なるキャラクターを次々と攻略したい人、そして自分で操作するアクション要素も欲しい人。 そうした好みが重なるなら、『逆襲のオーク X』はなかなか珍しい組み合わせのゲームといえます。
オークが主役のファンタジー、その戦いを実際のゲーム画面で確かめよう
『逆襲のオーク X』は、ファンタジー作品では敵役として登場することが多いオークを主人公に据え、エルフたちとの戦いを3Dアクションとして楽しめる作品です。
拠点でクエストを受注し、森の中で目標となるエルフを探し出すという基本的な流れに加え、HPと気絶値を使い分ける戦闘システムも用意されています。単純に攻撃を繰り返すだけではなく、相手の魔法を避けながら距離を詰め、どのように戦いを終わらせるかを考えるところにも、本作ならではの特徴があります。
さらに、登場するエルフは10人以上。魔女見習いのレアンをはじめ、それぞれ異なる背景を持つキャラクターが登場し、個別のエンディングまで用意されているため、アクションだけでなくキャラクターごとの展開にも楽しみが残されています。
もちろん、成人向け作品という性質上、一般的なファンタジーゲームとは方向性が異なります。それでも、普段は敵として描かれるオークを操作するという意外性や、3Dフィールドでエルフたちと対峙するゲーム性は、本作を特徴づける大きな要素です。
オークとエルフというおなじみの組み合わせを、これまでとは正反対の立場から描いた『逆襲のオーク X』。個性豊かなエルフたちが待ち受ける森で、イスカンダルがどのような戦いを繰り広げるのか。その独特な世界観とアクションが一つになった作品です。
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