Nintendo Switch 2を手に入れたら、やはり最初に遊びたくなるのはSwitch2向けに発売された新作だと思います。ただ、実際にいろいろなゲームを触っていると、新作とは別にぜひ試してほしいのが、これまで遊んできたSwitchタイトルなんです。
というのも、Switchには「ゲーム自体はかなり面白いのに、動作の重さだけが惜しい」というタイトルが意外とありました。広いフィールドを走ると処理落ちしたり、敵やオブジェクトが増えると急にカクついたり、エリアを移動するたびに長めのロードが入ったりと、一つひとつは我慢できても、何十時間と遊んでいるうちに気になってくる部分です。
ところが、そうしたゲームをSwitch2で起動してみると、思わず「こんなに快適なゲームだったっけ?」と感じるほど印象が変わることがあります。
もちろん、すべてのSwitchソフトがSwitch2で劇的に変わるわけではありません。それでも、ハード性能の向上によって専用アップデートなしでも動作が安定するタイトルがある一方、Switch2向けの無料アップデートによって解像度やフレームレートまで改善された作品もあり、旧作だからとそのまま眠らせておくには少しもったいない状況になっています。
特に面白いのは、単にロードが数秒短くなった、映像が少し滑らかになったというだけではなく、それによってゲーム本来の魅力まで感じやすくなるケースがあることです。アクションなら操作したときの気持ちよさが増しますし、オープンワールドなら探索が快適になり、大量の敵と戦うゲームでは処理落ちを気にせず戦闘そのものに集中できます。
そこで今回は、Switchでは惜しい部分がありながらも、Switch2で遊ぶことで一気に快適になった名作15本を紹介していきます。一度クリアした作品はもちろん、「面白かったけど動作が重くて途中でやめてしまった」というゲームがある方も、Switch2でもう一度起動してみると、以前とはまったく違った印象で楽しめるかもしれません。
1.ドラゴンクエストビルダーズ2|建築と探索の「もっさり感」が大幅に軽減
まず紹介したいのが、『ドラゴンクエストビルダーズ2 破壊神シドーとからっぽの島』です。本作はブロックを使ったモノづくりとドラクエらしい冒険を組み合わせた作品で、スピンオフながら非常に完成度が高く、時間を忘れて建築に没頭したという人も少なくないと思います。
ただ、Switch版には一つ気になるところがあり、それが全体的に感じられる微妙な「重さ」でした。
常にガクガクして遊びにくいというほどではないものの、カメラを大きく回したときや素早く移動したときに少し引っかかったり、ブロックを置いたり壊したりするときの反応に若干の鈍さを感じたりすることがあります。普通のRPGならそこまで気にならない程度でも、ビルダーズ2は探索しながら大量のブロックを壊し、集めた素材を使って今度は大量のブロックを置いていくゲームなので、この小さなもっさり感が長時間プレイでは意外と効いてくるんです。
ところが、同じソフトをSwitch2で動かしてみると、その印象がかなり変わります。カメラを回したときの動きが自然になり、ブロックを壊した際に感じていた重さもほとんど気にならなくなるため、移動して素材を集め、そのまま建築へ取りかかる一連の流れがスムーズになりました。
ここで面白いのが、『ドラゴンクエストビルダーズ2』にはSwitch2向けの専用アップデートが用意されているわけではないことです。新しいグラフィックが追加されたわけでも、Switch2 Editionとして作り直されたわけでもありません。それでも、元々引っかかっていた部分が軽くなるだけで、実際に操作したときの感触はかなり違ってきます。
特に本作の場合、建築そのものがゲームの中心にあるため、この恩恵は想像以上に大きく感じられます。ブロックを一つ置く時間が劇的に短縮されるわけではありませんが、カメラを動かしながら位置を調整して、ブロックを置いて、今度は不要な部分を壊すといった細かな操作を何百回、何千回と繰り返すゲームだからこそ、わずかな快適性の違いが積み重なってプレイ全体の気持ちよさにつながっていきます。
もしSwitch版を遊んだときに「面白いけれど、もう少し軽快に動いてくれたらな」と感じていたなら、Switch2で改めて起動してみる価値は十分にあります。ゲーム内容そのものは同じなのに、ハードが変わったことで本来の面白さを邪魔していた部分が薄くなり、改めて最初から島を開拓したくなる一本です。
2.聖剣伝説3 TRIALS of MANA|滑らかになったことでアクションの気持ちよさまで変わる
続いて紹介する『聖剣伝説3 TRIALS of MANA』も、Switch2で遊ぶことで印象が大きく変わる一本です。
本作は1995年に発売された『聖剣伝説3』をフルリメイクしたアクションRPGで、戦闘もリアルタイム形式へと大きく変化しています。敵の攻撃を見ながら回避し、隙ができたところへ近づいてコンボを叩き込むという流れになっているため、キャラクターを思い通りに動かせるかどうかは、そのまま戦闘の楽しさにも関わってきます。
その点、Switch版は遊べないほどではないものの、フィールドでカメラを動かしたときや、戦闘中に派手な必殺技を使った場面などで動作の重さを感じることがありました。ずっと処理落ちしているわけではないだけに致命的な欠点とまでは言えませんが、アクションRPGとして遊んでいると「もう少し滑らかに動いてくれれば、さらに気持ちいいのに」と感じやすい部分だったんです。
Switch2では、まさにその惜しかった部分が軽くなっています。フィールドを走ったときの動きから違いを感じやすく、カメラを大きく回して周囲を確認しても引っかかりが目立ちにくくなりました。そして何より恩恵が大きいのが、やはり戦闘です。
敵の攻撃をサッと避けて、そのまま距離を詰め、連続攻撃を叩き込む。この一連の動作が滑らかにつながるようになることで、単に映像が見やすくなっただけではなく、自分でキャラクターを操作しているときの気持ちよさまで一段上がったように感じられます。
しかも、『聖剣伝説3 TRIALS of MANA』は元々、鮮やかな色使いやキャラクターの造形など、3Dリメイクとしての見栄えが良い作品です。そこへ動作の滑らかさが加わるため、ゲーム内容やグラフィックそのものが作り直されたわけではないのに、改めて触れるとちょっとしたリマスター版を遊んでいるような新鮮さがあります。
Switch版を最後まで遊んだ人にとっても違いを感じやすいですし、逆に当時の動作が気になって途中で離れてしまった人なら、なおさら試してみる価値があります。アクションゲームは操作に対する反応や画面の滑らかさが少し変わるだけでも手触りが変わるものですが、『聖剣伝説3 TRIALS of MANA』は、その違いがゲーム本来の楽しさにまでつながっているタイトルです。
3.牧場物語 オリーブタウンと希望の大地|かつての弱点だった重さとロードが別物に
ここまでの2作品もSwitch2による快適性の向上を感じやすいタイトルでしたが、『牧場物語 オリーブタウンと希望の大地』は、さらに分かりやすく恩恵を受けています。
本作では牧場を開拓しながら作物や動物を育てるだけでなく、素材を集めてさまざまな設備を作り、自分好みの牧場へ発展させていけます。やれることが増えていくにつれて牧場も賑やかになり、気がつけば延々と作業を続けてしまうような中毒性がある一方、Switch版ではゲームが進むほど気になってくる問題もありました。それが、動作の重さです。
発売後のアップデートによってある程度は改善されたものの、それでも木などのオブジェクトが大量に存在する場所では動作が重くなりやすく、移動しているだけでカクつきを感じる場面がありました。牧場を発展させること自体が楽しさにつながるゲームなのに、賑やかになればなるほど快適性が損なわれていくのは、どうしても惜しいところだったんです。
ところがSwitch2でプレイすると、その感覚が一気に変わります。オブジェクトが多い場所でもスムーズに移動しやすくなり、Switch版で感じていた引っかかりがかなり軽減されました。元々ゲーム内容そのものには人を夢中にさせる魅力があるだけに、動作の重さが目立たなくなると、牧場を歩き回って作業をこなす日々のテンポまで良くなったように感じられます。
そして、もう一つ見逃せないのがロード時間です。牧場から街へ移動する場面では、Switchで約7秒かかっていたロードがSwitch2では約3秒まで短縮されています。数字だけを見ると4秒程度の差ですが、牧場と街を何度も行き来するゲームだけに、プレイ時間が長くなるほど、この数秒の違いがじわじわ効いてきます。
しかも、本作は発売当初だと同じ場面で約27秒ものロード時間がかかっていました。それを考えると、Switch2で約3秒というのはかなり大きな変化です。ロード画面を眺めながら待つ時間がほとんどなくなり、「街へ行こう」「牧場へ戻ろう」と思ったときに、そのまま次の行動へ移りやすくなっています。
もちろん、Switch2で遊んだからといってゲーム内容そのものが変わったわけではありません。それでも、牧場生活を繰り返しながら少しずつ発展させていく作品では、こうした小さな待ち時間や処理落ちが減るだけでも遊び心地はかなり変わります。
発売当時に動作の重さが気になって離れてしまった人ほど、Switch2でもう一度触ってみると印象が変わるかもしれません。「牧場物語として面白くない」のではなく、「面白さを味わうまでの引っかかりが多かった」と感じていたのであれば、その弱点が薄れた今こそ改めて遊んでみたい一本です。
4.モンスターハンターストーリーズ2 ~破滅の翼~|探索も戦闘演出も滑らかになった
『モンスターハンターストーリーズ2 ~破滅の翼~』も、Switch2で遊んでみると「これだけで随分変わるな」と感じやすいタイトルです。
Switch版も普通に最後まで遊べる程度には動いていたものの、フィールドを移動していると微妙に引っかかるような感覚があり、カメラを回した際にも少し重さを感じることがありました。決して致命的というほどではありませんが、広いフィールドを探索する時間が長いゲームだけに、もう少し滑らかだったら気持ちよく遊べるのに、と思わせる部分ではあったんです。
そんな本作をSwitch2で動かしてみると、まず分かりやすく変わるのがフィールド探索です。キャラクターの動きはもちろん、周囲を見渡すためにカメラを回したときも自然に動くようになり、Switch版で感じていた微妙な重さが薄くなっています。
特に相性がいいのが、オトモンに乗ってフィールドを駆け回る場面です。本作ではオトモンにライドすることで広いエリアを素早く移動できますが、Switch2では動作が滑らかになったことで、高速移動そのものが以前より気持ちよく感じられます。目的地へ向かうための単なる移動時間だったところまで快適になるため、結果としてフィールドを隅々まで探索したくなる感覚にもつながってくるんです。
そして、個人的にもう一つ大きいと感じるのが戦闘です。
『モンスターハンターストーリーズ2』はコマンド選択型のRPGですが、戦闘演出はかなり派手に作られています。巨大なモンスター同士がぶつかり合い、強力な技を繰り出す場面ではダイナミックなアニメーションが入るため、眺めているだけでも迫力があります。その一方で、Switch版ではこうした演出の負荷が高くなった際に動作が重くなることもありました。
Switch2ではその重さが軽減され、モンスター同士の攻防や派手な技も滑らかに見られるようになります。戦闘システム自体が変化するわけではありませんが、演出がスムーズになることで技の勢いやモンスター同士が激突する迫力を感じやすくなり、結果としてバトル全体の爽快感まで増したような印象を受けます。
こうして見ると、本作はSwitch2によって何か新しい要素が加わったというより、元々持っていた魅力を邪魔していた部分が目立ちにくくなった作品と言ったほうが近いかもしれません。探索ではオトモンと世界を駆け回る楽しさが増し、戦闘では演出本来の迫力を味わいやすくなるため、一つひとつの改善は小さく見えても、ゲーム全体では思った以上に違いが出ています。
すでにSwitch版をクリアしている人はもちろん、当時の動作が少し気になって途中で止めてしまった人にも、Switch2で改めて触れてほしい一本です。内容が同じでも、遊んでいる最中に感じるストレスが減るだけで、ゲームそのものの印象まで変わってくることがよく分かります。
5.ゼルダ無双 厄災の黙示録|大量の敵が押し寄せても処理落ちが大幅軽減
ここまで紹介してきた作品もSwitch2で快適になっていますが、ハード性能の向上がゲームとの相性の良さにつながっているという意味では、『ゼルダ無双 厄災の黙示録』も外せません。
そもそも無双シリーズは、画面を埋め尽くすほど大量の敵を登場させ、そこへ広範囲の攻撃を叩き込んで一気に吹き飛ばす爽快感が大きな魅力です。『厄災の黙示録』も例外ではなく、多数の敵に加えて派手な攻撃エフェクトや天候表現まで同時に描画されるため、Switchにとってはかなり負荷の大きいゲームでした。
実際、Switch版では敵が増えたり派手な攻撃が重なったりすると処理落ちが目立ち、特に雨などの天候表現まで加わる場面では動作がかなり重くなることがあります。状況によっては20fpsを下回るほど落ち込むケースもあり、せっかく大量の敵へ突っ込んでいく場面なのに、画面のカクつきによって爽快感が削がれてしまうのは惜しいところでした。
そこでSwitch2の出番です。同じように大量の敵が押し寄せる場面でも処理落ちが軽減され、Switch版より安定した状態で戦いやすくなっています。
もちろん、ここは誤解しないようにしておきたいところで、Switch2で起動すれば常時60fpsの滑らかなゲームへ生まれ変わるわけではありません。それでも、Switch版で目立っていた大きなフレームレート低下が軽減されるため、実際に遊んだときの感覚にはしっかり違いが出てきます。
特に『厄災の黙示録』の場合、この変化は単純に「映像が滑らかになった」という話だけでは済みません。大量の敵を巻き込みながら強力な攻撃を連発すること自体がゲームの楽しさにつながっているので、その瞬間に処理落ちしにくくなることで、無双らしい豪快さを素直に味わえるようになります。
敵が密集しているところへ突っ込み、一気に攻撃を叩き込んで吹き飛ばす。本来なら一番気持ちいいはずの場面で動作が重くなるのと、そのまま戦闘の勢いを保って動いてくれるのとでは、同じゲームでもプレイ中に受ける印象はかなり違います。
Switch版を遊んだときに処理落ちが気になった人ほど、Switch2で改めて触れた際の変化は感じやすいはずです。60fps化のような分かりやすい進化ではないものの、『厄災の黙示録』が元々持っていた「大量の敵をまとめてなぎ倒す楽しさ」を邪魔する要素が減ったことで、以前よりもゲームそのものに集中しやすくなっています。
6.ゼルダ無双 ハイラルオールスターズ DX|大量の敵を吹き飛ばす爽快感が安定
『ゼルダ無双 厄災の黙示録』がSwitch2で遊びやすくなるなら、もう一本忘れてはいけないのが『ゼルダ無双 ハイラルオールスターズ DX』です。
こちらはWii Uで発売された『ゼルダ無双』をベースに、追加コンテンツなどを収録した決定版にあたる作品です。Switch版の時点でも『厄災の黙示録』ほど処理落ちが目立つタイトルではなく、普通に遊んでいるぶんには比較的滑らかに動いていました。ただ、常に安定しているわけではなく、戦況によっては「さっきまで滑らかだったのに、少し重くなったな」と感じる場面もあったんです。
そのあたりがSwitch2ではかなり安定し、大量の敵が密集している場所へ飛び込んでも、動作の重さを気にせず戦いやすくなっています。
無双系のゲームでは、敵が少ない場面で快適に動くこと以上に、何十体もの敵が目の前に押し寄せ、そこへ広範囲攻撃を叩き込んだ瞬間にしっかり動いてくれることが重要です。せっかく必殺技で敵をまとめて吹き飛ばしているのに、その瞬間だけガクッと重くなってしまえば、演出が派手でも気持ちよさは薄れてしまいます。
その点、『ハイラルオールスターズ DX』はSwitch2との相性がかなり良く、大量の敵へ突っ込んでまとめて吹き飛ばす場面でも動作が安定しやすくなりました。前作の『厄災の黙示録』と同じく、ゲーム内容が変化したわけではありませんが、無双シリーズで一番気持ちいい瞬間を素直に楽しめるようになったのは大きなポイントです。
そして、本作でもう一つ注目したいのが携帯モードです。
Switchでは携帯モードにすると、テレビモードと比べて動作の滑らかさが落ちる傾向がありました。携帯できる手軽さとの引き換えと考えれば納得できる範囲ではあるものの、テレビで遊んだあとに携帯モードへ切り替えると、その差が気になることもあります。
ところがSwitch2では、携帯モードでもテレビモードに近い感覚で遊びやすくなっています。つまり、単純に据え置き環境で安定しただけではなく、「好きな場所へ持ち運んで無双を遊ぶ」というSwitchならではのスタイルまで快適になったわけです。
『ハイラルオールスターズ DX』は、歴代『ゼルダの伝説』を題材にした大量のコンテンツが詰め込まれているだけに、腰を据えて遊ぼうとするとかなり長く付き合える作品でもあります。だからこそ、プレイ中の動作が安定し、テレビでも携帯モードでも遊びやすくなった恩恵は小さくありません。
元々Switch版でも十分楽しめたタイトルではありますが、Switch2では「もう少し安定してくれれば」という部分まで底上げされています。派手な攻撃で敵の大群をまとめてなぎ倒す、あの無双らしい爽快感を重視するなら、Switch2で改めて遊ぶ価値のある一本です。
7.ウィッチャー3 ワイルドハント|無茶移植だった大作RPGが一気に遊びやすく
ここまで紹介してきたタイトルとは少し事情が違い、「そもそもSwitchで動いていること自体がすごい」と言いたくなるのが、『ウィッチャー3 ワイルドハント コンプリートエディション』です。
元々はPS4などで展開された大規模なオープンワールドRPGで、広大なフィールドはもちろん、大きな街や木々が生い茂る森まで細かく作り込まれています。そんな重量級のゲームを携帯できるSwitchへ移植したこと自体が驚きだった反面、やはり性能面では無理をしているところもありました。
Switch版では全体的に解像度が低めで、森や街などオブジェクトが大量に表示される場所へ入ると動作が重くなることがあります。携帯機として『ウィッチャー3』を丸ごと遊べるメリットを考えれば十分に価値のある移植でしたが、映像や動作の面では他機種版との差を感じやすかったのも事実です。
ところが、Switch2で起動してみると、この「かなり頑張って動かしている」という感覚が薄くなります。
画面が以前よりくっきり見えるようになり、フィールドを移動した際の動作も安定。特に違いを感じやすいのが、木々や草などが大量に存在する場所を移動しているときで、Switch版では気になっていたカクつきが軽減されています。広大な世界を歩き回る時間が長い作品だけに、こうした移動中の引っかかりが減るだけでも冒険のテンポはかなり良くなるんです。
そして、『ウィッチャー3』の場合は、この快適性の向上がオープンワールドとの相性の良さにもつながっています。目的地へ一直線に向かうだけではなく、道中で気になる場所を見つけて寄り道したり、森へ入って怪物と遭遇したり、街へ立ち寄ってクエストを受けたりするのが本作の面白さです。だからこそ、フィールドを移動するたびに動作の重さが気になる状態より、余計なことを意識せず世界そのものへ入り込めるほうが、本来の魅力を味わいやすくなります。
ただし、Switch2で動かせば何もかも解決するわけではありません。遠くにある背景やオブジェクトが遅れて表示されるなど、処理が追いついていないと感じる部分は残っており、Switch2向けに作り直されたリマスター版のような仕上がりになったわけではない点には注意が必要です。
それでも、元々かなり無理をしてSwitchへ移植された作品だからこそ、ハード側に余裕が生まれたときの恩恵は分かりやすく感じられます。Switch版を持っているものの、動作の重さが気になって積んだままになっているなら、Switch2で再開してみるのも一つの手です。
「Switchで『ウィッチャー3』を持ち歩ける」という当時の驚きはそのままに、遊ぶうえで気になっていた部分が軽くなったことで、ようやくゲームの世界そのものに集中しやすくなった。そんな変化を感じられるタイトルです。
8.御伽活劇 豆狸のバケル|アクションゲームとしての完成度まで上がった
『ウィッチャー3』のような重量級タイトルだけでなく、軽快な操作感が求められるアクションゲームでもSwitch2の恩恵はしっかり感じられます。その中でも変化が分かりやすいのが、『御伽活劇 豆狸のバケル ~オラクル祭太郎の祭難!!~』です。
本作は『がんばれゴエモン』シリーズに携わったスタッフが手掛けた和風3Dアクションで、日本全国を舞台にしたステージを巡りながら、太鼓を使った攻撃で敵を倒していきます。昔ながらの3Dアクションらしい遊びやすさを持ちながら、地域ごとにガラッと雰囲気が変わるステージも魅力なのですが、Switch版では動作の安定性に少し惜しいところがありました。
狭い場所では比較的滑らかに動く一方、広い場所へ出たり、画面内に登場する敵が増えたりすると急に重さを感じることがあります。アクションゲームではキャラクターを走らせたり、ジャンプしたり、敵の攻撃を避けながら反撃したりと、常に何かしらの操作をしているため、こうした場面ごとの動作の変化はRPG以上に気になりやすい部分です。
それがSwitch2では一変し、同じソフトを動かしているとは思えないほど滑らかになります。特に違いが伝わりやすいのは広い場所へ出たときで、Switch版では負荷がかかっていた場面でも動作が安定し、キャラクターを走り回らせたときの感触がかなり軽快になっています。
この変化は、単純に「画面が滑らかになった」で終わるものでもありません。例えば、目的地へ向かって走っている途中で敵を見つけ、そのまま近づいて攻撃し、次の足場へジャンプするといった一連の操作がスムーズにつながると、プレイヤー側も余計な引っかかりを意識せずに済みます。3Dアクションではこうした操作の積み重ねがプレイ時間の大半を占めるだけに、動作が安定したことでゲーム本来のテンポの良さまで感じやすくなりました。
そして『バケル』は、北海道から沖縄まで日本各地をモチーフにしたステージを巡っていくゲームでもあります。地域ごとの特徴をかなり自由にアレンジしているため、「次はどんな場所が出てくるんだろう」と先へ進みたくなる作りになっており、広いステージを気持ちよく走り回れるようになったことは探索との相性も良好です。
元々ゲームとして面白い部分を持っていたのに、動作の不安定さが少し足を引っ張っていた。それがSwitch2では目立ちにくくなったことで、『バケル』が本来持っていた軽快なアクションを素直に楽しみやすくなっています。
Switch版でプレイしたときに「悪くないけれど、もう少し滑らかならもっと気持ちよかったのに」と感じた人ほど、Switch2で触り直したときの違いは分かりやすいはずです。ハードが変わったことでゲームの弱点が薄れ、アクション作品としての良さが前に出てきたという意味では、今回紹介する15本の中でも「化けた」という表現がよく似合う一本です。
9.ルーンファクトリー5|「面白いのに重い」をSwitch2が救う
ここまで紹介してきた作品にも動作面で惜しいタイトルはいくつかありましたが、その中でも「もっと快適に動いてくれれば……」と感じやすかった一本が『ルーンファクトリー5』です。
『ルーンファクトリー』といえば、畑で作物を育てる牧場生活と、モンスターが待ち受けるダンジョンを攻略するRPG要素を一緒に楽しめるシリーズです。本作では3Dになった街やフィールドを自由に歩き回れるようになり、生活と冒険を行き来しながら遊ぶスタイルがより強く打ち出されました。その一方で、Switch版ではゲーム内容とは別のところに大きな弱点を抱えていたんです。
特に気になりやすかったのが、建物から外へ出た直後やファストトラベルを使った直後の処理落ちです。エリアが切り替わって「さあ動こう」としたタイミングで急にガクガクすることがあり、通常時にも動作の重さを感じる場面が見られました。こうした切り替えを何度も繰り返すゲームだけに、プレイを続けるほど気になってしまう部分でもあります。
Switch2でプレイすると、まずこのエリア移動直後の処理落ちが軽減されます。ロード時間についても短くなっているため、家や店から外へ出て次の目的地へ向かったり、ファストトラベルで場所を移したりするときの流れが以前よりスムーズになりました。
『ルーンファクトリー5』では、朝起きて畑の世話をしたら街へ向かい、住人と会話してから買い物を済ませ、その後は冒険へ出かけるといった具合に、一日の中でも頻繁に場所を移動します。だからこそ、エリアを切り替えるたびに動作が大きく乱れる状態と、それをあまり意識せず次の行動へ移れる状態では、日々の遊び心地にかなりの差が出てきます。
ただし、Switch2ならすべての問題がきれいになくなるわけではありません。エリアを移動した直後に建物や背景が少し遅れて表示されるなど、まだ気になるところは残っています。そのため、「Switch2で完全版のような動作になった」とまで言ってしまうと少し違いますが、Switch版より遊びやすくなっていることは確かです。
むしろ本作の場合、この「完全には直っていないけれど、以前よりかなりマシになった」という部分は押さえておきたいところです。Switch2で遊べば別物のように完璧になると期待するのではなく、元々のゲームを楽しむうえで邪魔になっていたストレスが軽くなった、と考えるほうが実際の変化に近いと思います。
もしSwitch版を遊んだときに、牧場生活やキャラクターとの交流、冒険そのものは好きだったのに、動作の重さが気になって途中で離れてしまったのであれば、Switch2でもう一度試してみる価値があります。「ゲームは好きだったけれど、快適さが追いついていなかった」という人にこそ、この変化を体感してほしい一本です。
10.デジボク地球防衛軍2|敵が大量に出ても戦いやすくなった
『ルーンファクトリー5』ではエリア移動やロードの快適性が大きなポイントでしたが、次に紹介する『デジボク地球防衛軍2』は、Switch2の性能が戦闘の遊びやすさに直結しているタイトルです。
そもそも『地球防衛軍』といえば、画面を埋め尽くすほど大量に押し寄せてくる敵を、ロケットランチャーやミサイルといった強力な武器でまとめて吹き飛ばす豪快さが魅力のシリーズです。『デジボク地球防衛軍2』もその部分はしっかり受け継いでおり、ボクセルで表現された世界だからといって、戦闘がおとなしくなったわけではありません。
敵が少ないうちは問題なくても、大群が押し寄せているところへ重火器を撃ち込むと、一気に画面内の情報量が増えていきます。Switch版ではそうした負荷の高い場面になるほど処理落ちが発生しやすく、派手に戦えば戦うほど動作が重くなるという、ある意味では『地球防衛軍』らしい状況になっていました。
ところがSwitch2では、敵が大量に迫っている状況で重火器を連発しても処理落ちがかなり軽減されます。敵をまとめて吹き飛ばすというゲームの醍醐味を遠慮なく楽しめるようになったことで、戦闘中の爽快感も素直に味わいやすくなりました。
そして、本作の場合は単に見た目が滑らかになっただけではなく、実際の戦いやすさにも影響しているのが重要です。
大量の敵と爆発が入り乱れる状況でも動作が安定すると、その中にいる敵の位置を把握しやすくなります。どこから攻撃されているのか、次にどの敵を狙うべきなのかを判断しやすくなるため、特に一つの操作ミスが危険につながる高難易度では、この違いが無視できません。
考えてみれば、『地球防衛軍』は敵が増えるほど戦闘が盛り上がるゲームです。本来なら「こんな数をどうやって倒すんだ」と思うほどの大群が迫ってくる状況こそ面白いのに、その瞬間に処理落ちが激しくなってしまうと、せっかくの迫力も削がれてしまいます。逆にそこが安定すれば、大量の敵を相手に武器を撃ちまくるというシリーズならではの魅力を、そのまま楽しめるようになるわけです。
Switch2になったことで新しいミッションや武器が増えるわけではありませんが、ゲームが一番盛り上がる場面でしっかり動いてくれる。この変化だけでも、『デジボク地球防衛軍2』にとっては十分に大きな意味があります。
Switch版で処理落ちも含めて楽しんでいた人なら、その違いに驚くかもしれませんし、動作の重さが気になっていた人ならなおさらです。大量の敵を思い切り吹き飛ばすという本来の楽しさを、余計なストレスを減らした状態で味わえるようになった一本です。
11.地球防衛軍4.1 for Nintendo Switch|Switchでは無茶だった移植が本来の姿に近づく
『デジボク地球防衛軍2』に続いて、同じシリーズからもう一本紹介したいのが『地球防衛軍4.1 for Nintendo Switch』です。こちらも大量の敵が押し寄せるシリーズらしいゲームですが、Switch2で受ける恩恵という意味では、むしろこちらのほうが分かりやすいかもしれません。
というのも、Switch版の『地球防衛軍4.1』は、かなり負荷の高いゲームをSwitchへ持ってきたタイトルです。巨大生物の大群が画面いっぱいに迫ってくるだけでも処理は重くなりますし、そこへロケットランチャーなどを撃ち込み、建物まで次々と破壊していくと負荷はさらに増えていきます。
実際にSwitch版でこうした状況になると、かなりの確率で処理落ちが発生します。大量の敵に囲まれながらビルを破壊した際には、崩れ落ちる瓦礫の動きまで細切れに見えるほど重くなることがあり、「さすがにSwitchには厳しかったか」と感じる場面もありました。
もっとも、『地球防衛軍』は昔から大量の敵と派手な爆発が入り乱れるゲームなので、多少の処理落ちまで含めてシリーズらしさと捉える人もいると思います。ただ、それと快適に遊べるかどうかは別の話で、敵が大量に出てくるたびに動作が重くなれば、照準を合わせたり危険な場所から離れたりするときにも影響が出てきます。
そこでSwitch2で起動してみると、この部分がかなり改善されます。
大量の敵に囲まれた状況でも処理落ちが軽減され、通常時の動作もSwitch版より滑らかになります。さらに、建物を破壊した際も瓦礫がきちんと崩れ落ちるようになり、これまでハード側が必死に処理しているように見えていた場面でも、戦闘の勢いを保ったまま遊びやすくなりました。
この違いが大きいのは、やはり『地球防衛軍』の面白さそのものが、大量の敵と派手な破壊表現にあるからです。遠くから敵を一体ずつ慎重に倒すのではなく、四方八方から迫ってくる大群を相手に強力な武器を撃ちまくり、周囲の建物ごと吹き飛ばしてしまう。そんな無茶な状況をゲームとして成立させているのがシリーズの魅力なので、負荷の高い場面ほど安定するSwitch2とはかなり相性がいいんです。
加えて、Switch2ではロード時間も改善されています。戦闘中の処理落ちだけではなく、プレイする前後の待ち時間まで短くなるため、一つのミッションを終えて次へ進むという流れも軽快になりました。
元々Switchの性能を考えれば、これだけ大量の敵と破壊表現を扱う『地球防衛軍4.1』を移植したこと自体がかなり挑戦的でした。ただ、その代わりとして受け入れるしかなかった処理落ちがSwitch2では目立ちにくくなり、ようやくゲーム本来の豪快な戦闘を楽しみやすい環境になっています。
Switch版を持っているなら、Switch2で一度起動して違いを確かめてほしいタイトルの一つです。敵が増え、爆発が増え、周囲の建物まで壊れていく――そんな『地球防衛軍』が一番盛り上がる瞬間ほどSwitch2の恩恵を感じられる、非常に分かりやすい一本になっています。
12.バイオハザード リベレーションズ2|エイムとカメラ操作が驚くほど滑らかに
『地球防衛軍4.1』はSwitch版の激しい処理落ちが分かりやすく改善されるタイトルでしたが、次に紹介する『バイオハザード リベレーションズ2』は少し事情が違います。こちらは元々Switchでも比較的しっかり動いていた作品で、それでもSwitch2で遊び比べてみると、操作したときの感触に意外なほど差が出てきます。
Switch版も普通にプレイするぶんには大きな問題があるわけではなく、グラフィックについても携帯機で遊べるバイオハザードとして考えれば十分な仕上がりでした。ただ、カメラを動かしたときや銃の照準を合わせる場面では、わずかに動作の重さを感じることがあります。気にならない人ならそのまま遊べる程度ではあるものの、敵へ素早く狙いを定めたい場面では、この小さな引っかかりが操作感にも影響していました。
ところがSwitch2でプレイすると、キャラクターやカメラの動きがかなり滑らかになります。周囲を確認するために視点を動かし、そのまま敵へ照準を合わせるといった操作もスムーズになり、Switch版と比べると同じゲームなのかと思うほど印象が変わります。
この違いは、『バイオハザード』のようなゲームだからこそ無視できません。敵がこちらへ近づいてきた瞬間にカメラを向け、弱点を狙って撃つ。あるいは狭い場所で背後を確認しながら距離を取り、次の攻撃へ備える。こうした細かな操作を繰り返すゲームでは、画面の滑らかさと操作したときの反応が噛み合っているほど、戦闘にも集中しやすくなります。
一方で、「Switch2ならロード時間も一気に短くなるのでは」と期待すると、そこは少し肩透かしを食らうかもしれません。
Switch版ではチャプターを選択してからゲームが始まるまで約1分かかる場面があり、Switch2でも短縮されるのは10秒程度にとどまっています。もちろん短くなってはいるのですが、ここまで紹介してきた『牧場物語 オリーブタウンと希望の大地』のように、待ち時間そのものが別物になるほどの変化ではありません。
そのため、『バイオハザード リベレーションズ2』については「ロードが爆速になったゲーム」というより、実際にキャラクターを操作している時間が快適になった作品として考えるのが近いです。ロードという弱点は残っているものの、ゲームが始まってしまえばカメラ操作やエイムの滑らかさをしっかり感じられるため、プレイ中のストレスは以前より軽くなっています。
Switch版の時点で十分遊べたからこそ、Switch2での変化は最初から劇的に見えるタイプではありません。それでも、実際に動かしてみると「前はこんなに重かったのか」と気づかされる部分があり、特に照準操作のような細かな動きを重視する人ほど違いを感じやすい一本です。
13.ポケットモンスター スカーレット・バイオレット|あの処理落ちはどこへ?パルデア地方が別物に
ここまで紹介してきた12本は、基本的にSwitch2の性能によって動作が安定し、以前より遊びやすくなったタイトルでした。ここからは少し条件が変わり、Switch2向けの無料アップデートによって、さらに分かりやすい進化を遂げた3作品を見ていきます。
その代表格として最初に挙げたいのが、『ポケットモンスター スカーレット・バイオレット』です。
本作はシリーズで初めて本格的なオープンワールドを採用し、広大なパルデア地方を自由に冒険できるようになりました。決められた順番で街を巡るのではなく、自分の気になった場所へ向かい、道中で見つけたポケモンを捕まえながら旅を進められる自由度は大きな魅力です。ただ、Switch版を遊んだ人なら、それと同時に動作の不安定さが気になったという人も多いと思います。
フィールドを走っていると画面がカクついたり、遠くにいる人やポケモンの動きがぎこちなく見えたりと、せっかく広い世界を自由に冒険できるのに、性能面が追いついていないと感じる場面がありました。ゲーム自体は面白いだけに、「もう少し滑らかに動いてくれれば」と思わせる部分が目立っていたんです。
それがSwitch2向けの無料アップデートを適用すると、かなり印象が変わります。これまで気になっていたカクつきが大幅に軽減され、広いフィールドを走り回るときの動きも滑らかになりました。
しかも今回は動作が安定するだけではなく、解像度も向上しています。遠くの景色まで以前よりくっきり見えるようになるため、ライドポケモンでパルデア地方を駆け回っているだけでも気持ちよさが違います。オープンワールドでは移動そのものがプレイ時間の大きな割合を占めるだけに、「走っているだけで快適」という変化は思っている以上に大きいものです。
さらに面白いのが、フィールド上に表示されるポケモンの数まで増えていることです。
Switch版と比べてあちらこちらにポケモンが姿を見せるようになり、パルデア地方そのものが以前より賑やかに感じられます。単純に画面内のキャラクターが増えたというだけではなく、「この場所にはこんなポケモンたちが暮らしているんだ」と分かりやすくなるため、野生のポケモンが生息する世界を旅している感覚も強くなりました。色違い探しや厳選をする際にも、見つけられるポケモンが増えることは嬉しい変化です。
もっとも、表示されるポケモンが増えたことで、小さなポケモンへ気づかず接触してしまう機会も増えています。気持ちよく走っていたところで突然戦闘が始まることもあるため、ここは快適性向上の思わぬ副作用と言えるかもしれません。
それでも、全体として見ればSwitch2で得られる恩恵はかなり大きく、処理落ちの軽減、解像度の向上、フィールド上のポケモン増加が組み合わさったことで、同じパルデア地方でも受ける印象が変わっています。
特にSwitch版で「ポケモンSVは面白いけれど、動作の重さがどうしても気になる」と感じていた人には、もう一度触ってみてほしいところです。新しいストーリーが追加されたわけではないのに、冒険するときの引っかかりが減り、世界そのものも賑やかになったことで、ようやく本作が目指していたオープンワールドの魅力を味わいやすくなっています。
14.ゼルダの伝説 夢をみる島|ジオラマのような世界がさらに美しく
『ポケットモンスター スカーレット・バイオレット』は、Switch版で目立っていた処理落ちが大きく改善されるタイトルでしたが、『ゼルダの伝説 夢をみる島』は少し違った方向からSwitch2の恩恵を感じられます。
そもそも本作はSwitch版の時点でも、グラフィックに大きな不満を感じるようなゲームではありませんでした。ゲームボーイで発売された原作を大胆に作り直し、キャラクターや建物を小さな模型のように表現した独特のビジュアルはかなり印象的で、コホリント島を歩き回っているだけでも眺めていたくなる魅力があります。
それだけに「Switch2になって、そこまで変わるところがあるのか」と思ってしまうのですが、実際に起動してみると画面の見え方はしっかり変わっています。
特に分かりやすいのが、キャラクターや背景の輪郭です。草の先端やリンクが持っている剣、建物などの細かな部分まで滑らかに表示されるようになり、Switch版では少しギザギザして見えていたところが目立ちにくくなりました。元々ジオラマのような質感を前面に押し出したゲームなので、画面がくっきりすることで、小さな模型の世界をそのまま覗き込んでいるような感覚も強まっています。
ただ、見た目以上に嬉しいのが動作の安定です。
Switch版では基本的に60fpsで動作するものの、場面によって30fpsまで落ち込むことがありました。ずっと重いわけではないとはいえ、フィールドを歩いている途中で急に滑らかさが変わると、その瞬間はどうしても気になります。Switch2ではそうした動作の乱れがほぼ解消され、コホリント島を歩き回る感覚も安定しました。さらにHDRにも対応しており、映像面と動作面の両方から手が入っています。
ここで重要なのは、キャラクターのモデルや背景といった素材そのものが新しく作り直されたわけではないことです。それでも解像度が上がり、動作が安定すると、本作が元々持っていたグラフィックの良さが以前より素直に伝わってきます。
考えてみれば、『夢をみる島』は巨大なオープンワールドを高速で駆け回るゲームではありません。小さな島を歩きながら気になる場所を調べ、ダンジョンを攻略し、少しずつ行ける場所を増やしていく作品です。そのため、処理性能の向上によってゲーム性が大きく変わるというより、プレイ中に感じていた細かな引っかかりがなくなり、独特の世界観へ入り込みやすくなったという表現のほうが近いと思います。
Switch版でも十分に完成度の高かったタイトルだからこそ、Switch2での変化は「弱点を救った」というより、「元々良かった部分をさらに磨いた」という印象です。以前クリアした人でも、よりくっきりとしたコホリント島を見てみたいなら、もう一度最初から冒険してみる理由になる一本です。
15.スーパーマリオ 3Dワールド + フューリーワールド|携帯モードまで60fpsになった
最後に紹介するのは、『スーパーマリオ 3Dワールド + フューリーワールド』です。ここまで処理落ちの改善によって遊びやすくなった作品をいくつも見てきましたが、本作の場合はSwitch2向けの無料アップデートによって、映像から携帯モードでの遊び心地まで分かりやすく強化されています。
本作にはWii Uで発売された『スーパーマリオ 3Dワールド』の移植版と、新たに制作された『フューリーワールド』が収録されています。その中でもSwitch2で特に大きな変化を感じられるのが、広いフィールドを自由に探索できる『フューリーワールド』のほうです。
元々『フューリーワールド』は、一般的な3Dマリオとは少し違い、複数のエリアがつながった広い世界を自由に移動できる作りになっています。しかも、フィールドを探索している最中に天候が変化し、巨大なフューリークッパが出現して大暴れすることもあるため、Switchにとっては決して負荷の軽いゲームではありませんでした。
その影響もあって、Switch版では場面によって映像が少しぼやけて見えることがありましたが、Switch2では解像度が向上しています。雨などの細かな表現も見やすくなり、輪郭のギザギザ感が薄れたことで、広いフィールドを見渡したときの印象もかなりすっきりしました。
そして、さらに大きいのが携帯モードでの変化です。
Switch版の『フューリーワールド』は、テレビモードでは60fpsで遊べる一方、携帯モードになると30fpsまで下がっていました。マリオは走る、跳ぶ、敵を踏むといった操作を絶えず繰り返すアクションゲームなので、30fpsでも遊べるとはいえ、一度60fpsの滑らかさを知ってしまうと差を感じやすいところです。
ところがSwitch2では、携帯モードでも60fpsで動作するようになります。つまり、テレビの前で遊ぶときだけではなく、ベッドで寝転びながらプレイするときでも滑らかな状態を維持できるわけです。携帯モードを頻繁に使う人にとっては、解像度の向上以上にこちらのほうが嬉しい変化かもしれません。
さらに、『3Dワールド』側にもSwitch2ならではの変化があります。おすそわけ通信に対応したことで、ソフトを持っていない人とも最大4人で一緒に遊べるようになり、近くにいる人だけでなく、ゲームチャットを利用すれば離れた相手とのマルチプレイも可能になっています。
これは処理性能とは別方向の進化ですが、『3Dワールド』は複数人で遊ぶと一気にパーティーゲームらしい賑やかさが増す作品なので、一緒に遊ぶまでのハードルが下がった意味は小さくありません。
『スーパーマリオ 3Dワールド + フューリーワールド』は、Switch版の時点で十分に完成度が高く、「動作が重くて評価を落としていたゲーム」というタイプではありません。それでもSwitch2では、解像度が上がり、携帯モードでも60fpsになり、さらに遊び方まで広がったことで、元々完成度の高かった作品をより快適な環境で楽しめるようになりました。
Switch2で旧作を遊び直す価値は、必ずしも大きな欠点が改善された作品だけにあるわけではありません。すでに面白かったゲームが、今のハードでさらに気持ちよく遊べるようになる――今回の15本を締めくくる作品として、その魅力がよく分かる一本です。
まとめ|Switch2を買ったら「積んでいたSwitchソフト」も試してほしい
今回は、Switch2で遊ぶことで処理落ちやロード時間などが改善され、以前より快適になったSwitchタイトルを15本紹介してきました。
こうして振り返ってみると、Switch2の魅力は専用タイトルを遊べることだけではないと改めて感じます。もちろん、新しいハードを購入したからにはSwitch2向けの新作へ目が向きますし、より美しくなったグラフィックや新しい遊びを体験したくなるものです。ただ、その一方で自分がすでに持っているSwitchソフトにも、もう一度遊ぶ理由が生まれています。
特に今回紹介した作品には、ゲームそのものは面白いのに、動作の重さが惜しかったタイトルが少なくありません。
『ルーンファクトリー5』のようにエリア移動直後の処理落ちが気になった作品もあれば、『ゼルダ無双 厄災の黙示録』や『地球防衛軍4.1』のように、大量の敵が登場して一番盛り上がる場面ほど動作が重くなってしまうゲームもありました。Switch2ではそうした弱点が軽減されることで、単に映像が滑らかになったという以上に、それぞれのゲームが元々持っていた面白さを感じやすくなっています。
一方、『ポケットモンスター スカーレット・バイオレット』や『ゼルダの伝説 夢をみる島』、『スーパーマリオ 3Dワールド + フューリーワールド』のように、Switch2向けのアップデートによって一段踏み込んだ進化を遂げた作品もあります。処理落ちの軽減だけでなく、解像度やフレームレートなどにも手が入り、「昔のソフトを互換機能で動かしている」という感覚を超える変化を楽しめるのが面白いところです。
そして個人的に注目したいのは、以前途中でやめてしまったゲームにも、再挑戦するきっかけが生まれることです。
ゲームを途中でやめる理由は、必ずしも「つまらなかったから」とは限りません。ロードが頻繁に入る、移動するたびにカクつく、アクションなのに操作していて少し重い。そうした小さなストレスが積み重なり、いつの間にか起動しなくなった作品もあると思います。
もし思い当たるソフトがあるなら、新しいゲームを購入する前に、一度Switch2で起動してみるのも面白いかもしれません。
内容は以前と同じでも、遊ぶ環境が変われば受ける印象まで変わることがあります。Switchでは「惜しい」と感じていたゲームが、Switch2では気づけば何時間も遊んでいた――そんな一本が、自分のゲーム棚やダウンロードソフトの中に眠っている可能性もあります。
Switch2を「これから発売されるゲームを遊ぶためのハード」として見るだけではなく、**これまで遊んできたSwitchの名作を、より良い環境でもう一度楽しむためのハードとして使ってみる。**それもまた、世代交代した今だからこそ味わえるSwitch2の楽しみ方の一つです。
ゲームとは少し違う「物語」を楽しみたい方へ
今回紹介した15本のように、ゲームの面白さはシステムや操作感だけで決まるものではありません。魅力的なキャラクターがいたり、先が気になる物語が描かれていたり、作品ならではの世界観に引き込まれたりと、ストーリーや登場人物をきっかけに最後まで遊んだ経験がある方もいると思います。
私自身、ゲームに限らず「なぜこの展開が印象に残るのか」「キャラクター同士の関係がどう物語を面白くしているのか」といった、作品の中身を掘り下げながら楽しむのが好きです。
そうした視点から、別サイトの**「アダルトナラティブ研究所」**では、大人向け作品を題材として、ストーリーやキャラクター、作品ごとの魅力を掘り下げて紹介しています。ゲームブログとは扱っているジャンルが異なりますが、「物語やキャラクターを重視して作品を選びたい」という方であれば、また違った作品探しのきっかけになるかもしれません。
なお、リンク先は成人向けコンテンツを扱う18歳以上の方向けサイトとなっています。興味のある成人の方のみご覧ください。
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