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【PS5】遊び始めたら止まらない!人生の時間を奪う傑作オープンワールド10選

【PS5】遊び始めたら止まらない!人生の時間を奪う傑作オープンワールド10選

オープンワールドゲームを遊んでいて、気づけば何時間も経っていた経験はありませんか?

メインストーリーを進めるつもりで目的地へ向かったのに、道中で見つけた洞窟が気になって寄り道を始め、そこから新しいクエストに巻き込まれてしまう。ようやく本来の目的を思い出した頃には、最初に何をしようとしていたのか忘れていることさえあります。

こうした予想外の出来事が次々と生まれるところに、オープンワールドならではの面白さがあると感じています。

ただ、広大なマップが用意されていれば、それだけで面白くなるわけではありません。

どこへ行っても似たような敵が現れ、同じようなお使いクエストを繰り返すばかりでは、最初こそ世界の広さに感動しても、次第に移動そのものが面倒になってしまいます。

せっかく自由に冒険できる世界なのに、マップ上のアイコンを順番に消していくだけの作業になってしまったら、少しもったいない話です。

一方、本当に夢中になれる作品は、プレイヤーが自分から寄り道したくなる仕掛けを持っています。

遠くに見える巨大な建造物が気になって足を運んでみたり、何気なく引き受けた依頼から思いがけない人間ドラマが始まったり。強敵に何度も敗れながら攻略法を考え、ようやく勝利した瞬間の達成感が忘れられず、さらに危険な場所へ踏み込んでしまうこともあります。

しかも、そうした楽しさは作品によってまったく異なるものです。

『ELDEN RING』のように未知の土地を探索し、強敵を乗り越えることに面白さを見いだす作品もあれば、『ウィッチャー3』のように、登場人物との関係や自分の選択が物語に影響する作品もあります。

また、『DEATH STRANDING 2』では、普通のゲームなら単なる移動として扱われる道のりそのものが冒険になります。目的地までのルートを考え、危険な地形を乗り越えながら荷物を届けるという、一見すると地味な行動に夢中になってしまうのが特徴です。

つまり、オープンワールドの面白さは、マップの広さではなく、その世界で何を体験できるかによって大きく変わってくるのです。

そこで今回は、PS5で遊べる作品の中から、探索、物語、戦闘、クラフトなど、それぞれ異なる魅力を持った傑作オープンワールドを10本紹介します。

何十時間もじっくり遊べるRPGから、移動しているだけで楽しいアクションゲーム、気づけば拠点作りに没頭してしまう作品まで、幅広く取り上げました。

次に遊ぶゲームを探している方はもちろん、最近のオープンワールドに少し飽きてしまった方も、ぜひ自分の好みに合う一本を探してみてください。

PS5で遊ぶべき傑作オープンワールド10選!

① DEATH STRANDING 2|荷物を運ぶだけなのに、なぜ冒険が止まらないのか?

Death Stranding 2: On the Beach Survival Guide | GAMES.GG

オープンワールドと聞くと、広大な世界を探索しながら敵と戦い、装備を集めてキャラクターを強くしていくゲームを想像する方も多いと思います。

ところが、『DEATH STRANDING 2: ON THE BEACH』は、そんな一般的なオープンワールドとは少し違った方向から、プレイヤーを冒険へと引き込んでくる作品です。

ゲームの中心となるのは、なんと荷物の配送。主人公のサム・ポーター・ブリッジズとなり、分断された人々のもとへ物資を届けながら、広大な世界を旅していきます。

前作ではアメリカ大陸を横断しましたが、今回はオーストラリアを中心とした新たな土地が舞台となり、人と人をつなぐ旅がさらに大きなスケールで描かれています。

ただ、荷物を目的地まで運ぶと聞いても、それだけで何十時間も楽しめるのか疑問に感じるかもしれません。

実際、このゲームの面白さは、荷物を届けるという目的そのものよりも、そこへ至るまでの道のりを自分で考え、切り開いていく過程にあります。

例えば、目的地が山の向こうに見えていたとしても、最短距離を進めば簡単に到着できるわけではありません。

急な斜面を登れば足場が悪く、川を渡ろうとすれば荷物が流される危険があります。さらに、天候の変化や地震、山火事といった自然現象まで発生するため、出発前に考えた計画が途中で通用しなくなることもあるのです。

しかも、サムが背負える荷物には限界があり、積みすぎればバランスを崩しやすくなるうえ、転倒によって大切な荷物を傷つけてしまう可能性もあります。

安全な道を選んで遠回りするのか、それとも危険を承知で近道を突破するのか。持っていく装備や移動手段まで含めて考える必要があり、目的地へ向かうだけの行動が、いつの間にか一つの冒険へと変わっていきます。

そして、苦労して何度も通った道に設備を整え、以前よりも楽に移動できるようになったときの達成感も、この作品ならではの魅力です。

徒歩で険しい地形を越えていた場所に配送用の設備が整い、乗り物やモノレールなどを活用できるようになると、自分が少しずつ世界を便利にしている感覚が生まれます。

最初は途方もなく遠く感じられた目的地へ、以前とはまったく違う方法で到着できるようになる。この変化があるからこそ、同じ土地を何度も行き来する配送にも、確かな手応えが残るわけです。

さらに、シリーズを象徴する「ソーシャル・ストランド・システム」も健在で、ほかのプレイヤーが残した設備や行動の痕跡が、自分の世界に反映される仕組みになっています。

険しい山道を越えようとしているとき、見知らぬ誰かが設置した設備に助けられることもあれば、自分が作ったものが別のプレイヤーの冒険を支えることもあります。

直接顔を合わせるわけではないのに、誰かとつながっていることを実感できる。この独特な距離感は、孤独な旅を続けるサムの物語とも深く結びついており、単なる便利なオンライン機能では終わっていません。

もちろん、配送だけでなく、人間の敵や異形の存在との戦闘も用意されています。正面から戦うのか、隠密行動でやり過ごすのかといった判断も必要になるため、危険な地域では荷物を無事に届けること自体が大きな試練になります。

また、2026年3月19日の無料アップデートでは、新難易度「to the wilder」や追加コンテンツも登場しました。配送と戦闘の両方で、さらに厳しい体験を求めるプレイヤーに向けた遊び方も用意されています。

ただし、新難易度は途中で変更できない仕様のため、初めて遊ぶ方は通常の難易度から始め、ゲームの仕組みに慣れていくほうが無理なく楽しめます。

何より、この作品を紹介するうえで外せないのは、普通のゲームなら面倒に感じてしまう移動そのものが、最大の楽しみになっていることです。

目的地に到着するまでの過程をじっくり楽しみたい方

② FF7リバース|寄り道が楽しすぎる!広大な世界を仲間と旅するRPG

Final Fantasy 7 Rebirth Review — A GOTY Worthy RPG | by Zack Daniels | Medium

『DEATH STRANDING 2』が目的地までの道のりそのものを楽しむ作品だとすれば、『FINAL FANTASY VII REBIRTH』は、目的地へ向かう途中で見つけた寄り道に、思わず夢中になってしまうRPGです。

2024年2月29日に発売された本作は、『FINAL FANTASY VII REMAKE』から続くリメイク三部作の第2作。魔晄都市ミッドガルを脱出したクラウドたちが、セフィロスの行方を追いながら、広大な世界へと旅立つところから物語が始まります。

前作では巨大都市ミッドガルを中心に冒険が展開されましたが、今回は緑豊かな草原や荒涼とした大地など、地域ごとに異なる景色が広がっており、チョコボに乗って各地を駆け巡ることもできます。

かつて原作を遊んだ方にとっては、見覚えのある土地が現代のグラフィックで再現されているだけでも感慨深いものがありますし、初めてFF7の世界に触れる方なら、クラウドたちと一緒に未知の土地を訪れる冒険を楽しめるはずです。

ただ、本作の魅力を語るうえで欠かせないのが、メインストーリーを忘れてしまうほど充実した寄り道の数々にあります。

ミニゲームは30種類以上も用意されており、なかには一つの独立したゲームとして遊び続けたくなるほど、作り込まれたものまで存在するのです。

その代表格が、作中で遊べるカードゲーム「クイーンズ・ブラッド」。

各地にいる対戦相手とカードバトルを楽しめるのですが、単に強いカードを集めて勝利を目指すだけではなく、デッキの構築やカードの配置を考える戦略性があり、対戦を重ねるほど新しい戦い方を試したくなってきます。

しかも、このカードゲームには独自の物語まで用意されており、対戦相手を倒しながら進めていくうちに、クイーンズ・ブラッドそのものに隠された背景へと迫っていくことになります。

最初は旅の途中で少し遊ぶつもりだったのに、気づけばカードを集めることが目的になっている。そんな本編とは別の楽しみが、世界のあちこちに用意されているわけです。

さらに、シリーズファンにはおなじみの娯楽施設「ゴールドソーサー」も登場し、多彩なアトラクションやミニゲームを楽しめます。

こうした寄り道は、単にプレイ時間を増やすための要素ではありません。

クラウドたちが旅先でさまざまな遊びや出来事を経験することで、世界の広がりを感じられると同時に、仲間と一緒に冒険しているという感覚が強くなっていきます。

何より、メインストーリーを進めなければならないと分かっていても、目の前に面白そうなものを見つけたら、つい立ち寄ってしまう。この自由な寄り道こそ、広大な世界を冒険するRPGに求めていた楽しさだと感じる方も多いのではないかと思います。

もちろん、物語や戦闘が寄り道に埋もれてしまっているわけではありません。

バトルでは、リアルタイムでキャラクターを操作するアクションと、コマンドを選択する戦略性が融合しており、状況に応じて仲間を切り替えながら戦うことになります。

さらに、キャラクター同士が協力して繰り出す「連携アビリティ」も加わり、単独で敵を倒すだけでは味わえない、パーティー全員で戦っている感覚が生まれました。

クラウドやティファ、バレット、エアリスといった仲間たちは、それぞれ異なる戦闘スタイルを持っているため、敵の特徴に合わせて操作するキャラクターを変える面白さもあります。

強敵との戦闘では、アクションの腕前だけでなく、仲間の能力や連携をどう活用するかが重要になってくるため、戦闘を重ねるほどパーティーを使いこなす楽しさが増していく仕組みです。

そして、これほど寄り道が充実していながら、メインストーリーだけでも40時間以上、サイドコンテンツまで遊び込めば100時間を超えるほどのボリュームが想定されています。

もっとも、これだけ遊べる要素が多いと、すべてを回収しようとして途中で疲れてしまう方もいるかもしれません。

そんな方にとって注目したいのが、2026年6月3日のアップデートで追加された「ゲームブースト機能」です。

HPやMPを常に満タンにしたり、敵に与えるダメージを9999にしたりといった設定を利用できるため、戦闘や育成に時間をかけず、物語を中心に楽しむ遊び方も選べるようになりました。

また、レベル65の状態から始められる「強くてNEW GAME」も追加されており、すでにクリアした方が物語を振り返る際にも活用できます。

ただし、これから初めてプレイする場合は、本作が三部作の途中にあたることを理解しておきたいところです。

『FF7リバース』では、ミッドガル脱出後から「忘らるる都」までの物語が描かれています。前作を遊んでいなくても冒険を始めることはできますが、クラウドたちの関係やセフィロスを追う理由を深く理解したいのであれば、『FF7リメイク』から順番に遊ぶことで、旅の一つひとつに込められた意味も感じ取りやすくなります。

原作を知っている方なら、懐かしい場面がどのように再構築されているのかを楽しめる一方、今後の展開を知っているからこそ生まれる緊張感もあり、単なる過去作の再現にとどまらない物語が待っています。

広大な世界を仲間と旅する楽しさ、寄り道の充実ぶり、そして物語の先が気になってしまう展開。そのすべてを一つのRPGで味わえることが、『FF7リバース』の大きな魅力です。

メインストーリーだけを追いかけるのもよいですが、せっかくならチョコボに乗って気になる場所へ足を運び、各地のミニゲームやサイドコンテンツにも触れてみてください。

本来の目的を忘れるほど寄り道に熱中し、気づけば何十時間もクラウドたちと旅を続けている。そんな贅沢な冒険を楽しみたい方に、ぜひ手に取ってほしい作品となっています。

③ Marvel’s Spider-Man 2|ニューヨークを飛び回るだけで楽しい爽快アクション

Marvel's Spider-Man 2 somehow manages to make swinging even more fun | GamesRadar+

『FF7リバース』では、広大な世界に散りばめられた寄り道が冒険を盛り上げてくれましたが、『Marvel’s Spider-Man 2』には、目的地へ向かう移動そのものが楽しくて仕方なくなるという、また違った魅力があります。

2023年10月20日に発売された本作は、マーベルの人気ヒーロー「スパイダーマン」を主人公とするオープンワールドアクション。ニューヨークを舞台に、ピーター・パーカーとマイルズ・モラレスという2人のスパイダーマンが、それぞれの悩みを抱えながら街を守るために戦っていきます。

前作から探索できるエリアが拡張され、マンハッタンだけでなく、クイーンズやブルックリンといった地域にも足を運べるようになりました。

高層ビルが立ち並ぶ中心部から、比較的低い建物が広がる住宅街まで、場所によって街の表情が変わっていくため、ニューヨークを飛び回っているだけでも新しい景色に出会えます。

そして、この広大な都市を自由に移動できることこそ、本作の大きな魅力です。

スパイダーマンといえば、建物にクモの糸を伸ばし、振り子のように勢いをつけながら街を駆け抜ける「ウェブ・スイング」がおなじみですが、今作では移動速度がさらに向上しています。

ビルの間を高速で飛び抜け、次の建物へ糸を伸ばしながら一気に加速する。地上を走る車や歩行者を眼下に見下ろしながら移動していると、ニューヨーク全体が巨大なアスレチック施設になったような感覚を味わえます。

しかも、今回は新たな移動手段として「ウェブ・ウィング」が登場しました。

これは、スーツの脇に展開する翼を利用して空中を滑空できる機能で、ウェブ・スイングでは移動しにくかった川や広い公園なども、勢いを維持したまま飛び越えられるようになっています。

街中に発生する風洞を利用すれば、さらに高速で長距離を移動することも可能です。

例えば、高層ビルの間をウェブ・スイングで駆け抜け、その勢いを利用して空高く飛び上がったところでウェブ・ウィングを展開する。そこから風洞に乗って街を横断し、再び建物が密集する場所へ近づいたら、糸を伸ばしてスイングに切り替えるといった動きも楽しめます。

移動手段を自在に組み合わせながらニューヨークを駆け巡る爽快感は、目的地へ到着することさえ惜しく感じてしまうほどです。

一般的なオープンワールドでは、長距離移動を繰り返しているうちに、ファストトラベルを利用する機会が増えていきます。

ところが、本作では街を飛び回る行為そのものが楽しいため、わざわざ自分の操作で目的地へ向かいたくなるのです。

もちろん、スパイダーマンの魅力は、こうした派手なアクションだけではありません。

本作では、ピーターとマイルズという2人の主人公を切り替えながら冒険を進められるようになっており、それぞれの視点から異なる物語が描かれています。

ピーターは、亡くなったメイおばさんから受け継いだ家を守りたいと考えながらも、住宅ローンの支払いに苦労している状況です。

一方、マイルズは大学進学に向けた準備を進めなければならないものの、スパイダーマンとしての活動に時間を取られ、入学審査に必要なエッセイの執筆を後回しにしてしまいます。

どちらも街を守るヒーローでありながら、日常生活では仕事や将来、お金の問題に悩まされているわけです。

世界を救えるほどの力を持っていても、現実的な問題を簡単に解決できるわけではない。この等身大の人間ドラマがあるからこそ、スパイダーマンという存在に親しみを感じられます。

さらに、物語ではヴェノムやクレイヴン・ザ・ハンター、リザードといった強敵も登場し、2人のスパイダーマンを過酷な戦いへと巻き込んでいきます。

ピーターとマイルズでは能力や戦闘スタイルにも違いがあり、それぞれの個性を生かしたアクションを楽しめる点も見逃せません。

ピーターはシンビオートに関連した能力を獲得する一方、マイルズは生体電気を利用したヴェノム・パワーを駆使して戦います。

敵の集団を相手に強力な能力を繰り出し、周囲のオブジェクトやウェブを活用しながら戦場を飛び回る。移動だけでなく戦闘でも、スパイダーマンらしい立体的なアクションを味わえる仕組みです。

また、本作は発売後のアップデートによって、クリア後に装備や能力を引き継いで最初から遊べる「ニューゲーム+」や、追加のスーツなども実装されています。

一度物語をクリアしたあとでも、異なるスーツを身につけてニューヨークを探索したり、強化した能力を使って再び戦闘に挑んだりと、繰り返し楽しめる要素が用意されました。

そして、2026年2月17日には、PS Plusのゲームカタログにも追加されています。

エクストラまたはプレミアムの対象プランに加入している方なら、カタログで配信されている期間中は、別途ソフトを購入せずにプレイできるのも魅力です。

ただし、ゲームカタログの対象作品は入れ替わることがあるため、これから遊ぶ場合はPlayStation Storeで最新の配信状況を確認しておくと安心できます。

本作は、広大なマップを隅々まで探索してアイテムを集めることよりも、ヒーローになりきって街を自由に駆け巡る体験を楽しみたい方に向いています。

ストーリーを進めている途中で犯罪事件を見つければ、そのまま現場へ急行して市民を助けることもできますし、特に目的を決めずに高層ビルの間を飛び回るだけでも十分に楽しめます。

ゲームの中で移動することが、これほど気持ちのよい体験になるのか。そんな驚きを味わわせてくれるのが、『Marvel’s Spider-Man 2』です。

難しいことを考えず、思い切り爽快なアクションを楽しみたい方や、スパイダーマンとしてニューヨークを自由に飛び回ってみたい方なら、ぜひ一度触れてみてほしい作品となっています。

④ Rise of the Ronin|幕末の日本を自由に駆け抜け、自分だけの歴史を作る

『Rise of the Ronin』感想 その② | Gamer's Soul

『Marvel’s Spider-Man 2』では現代のニューヨークを自由に飛び回る爽快感を紹介しましたが、今度は舞台を大きく変えて、激動の幕末へと足を踏み入れてみましょう。

2024年3月22日に発売された『Rise of the Ronin』は、『仁王』シリーズなどを手がけたTeam NINJAが開発したオープンワールドアクションRPGです。

舞台となるのは、黒船の来航によって日本が大きく揺れ動いていた19世紀の幕末。プレイヤーは名もなき浪人となり、横浜、江戸、京都といった土地を巡りながら、歴史の転換点に立ち会うことになります。

本作で面白いのは、単に幕末の日本を再現した世界を探索するだけでなく、プレイヤー自身が歴史上の人物と関わり、どの勢力に協力するのかを選びながら物語を進めていくところです。

当時の日本には、幕府を倒して新しい政治体制を築こうとする倒幕派、幕府を支えようとする佐幕派、そして日本に影響力を広げようとする欧米列強など、それぞれ異なる立場の勢力が存在していました。

プレイヤーは特定の勢力に所属することを最初から強制されるわけではなく、さまざまな人物と出会い、その考えや行動に触れながら、自分がどの道を進むのか判断していきます。

例えば、ある人物から依頼を受けたとしても、その行動が別の勢力にとっては不利益になる場合があります。戦いに勝利したあと、相手を斬り捨てるのか、それとも命を助けるのかといった選択を迫られる場面もあり、何気なく下した決断が後の展開に影響することもあるのです。

歴史上の出来事をただ眺めるのではなく、その時代を生きる一人の浪人として、自分自身の判断で物語に関わっていけることが本作の大きな魅力となっています。

しかも、坂本龍馬やペリーといった実在の人物も登場し、彼らとの関係を深めることで新しい出来事や物語が展開していきます。

こうした人間関係を支えているのが、本作の特徴的なシステムである「因縁」です。

人物や土地との関わりを深めていくことで、さまざまな恩恵を得られる仕組みになっており、単にクエストを達成して報酬を受け取るだけでは終わりません。

誰と親しくなり、どの勢力に協力するのか。その積み重ねによって物語の見え方が変わっていくため、歴史上の人物との出会いにも自然と興味が湧いてきます。

ただ、選択によって展開が変化するゲームでは、一度の判断で取り返しがつかなくなることを心配する方もいると思います。

その点、本作には「留魂録」という便利なシステムが用意されており、江戸に到達して機能が解放されると、クリア済みのミッションを再びプレイできるようになります。

以前とは異なる選択肢を試すこともできるため、最初のプレイでは自分の考えに従って決断し、あとから別の展開を確認するといった遊び方も可能です。

一つの選択に縛られすぎず、異なる立場から幕末の物語を体験できるのは、歴史を題材とした作品ならではの楽しみにつながっています。

そして、幕末の日本を自由に探索できることも忘れてはいけません。

本作では、開港によって西洋文化が流入した横浜をはじめ、江戸や京都など、それぞれ異なる街並みが広がっています。

特に横浜では、日本の伝統的な建築物と西洋風の建物が入り交じっており、時代の変化を感じさせる独特な景観を楽しめます。

街中を歩きながら当時の雰囲気に浸るのもよいですが、移動手段が徒歩だけに限られていないところも、本作の面白さです。

馬に乗って街道を駆け抜けることはもちろん、鉤縄を使って建物の屋根へ登ったり、「阿鼻機流」と呼ばれる滑空装置を使って空中を移動したりすることもできます。

高い場所から飛び出して街並みを見下ろし、そのまま目的地へ向かって滑空する。歴史的な街並みを舞台にしながらも、オープンワールドらしい自由な移動を楽しめる仕組みになっているわけです。

また、探索中に出会う人物や訪れた土地との因縁を深めていくことで、新しい要素が解放されるため、街を巡る行動にも意味が生まれます。

単に広いマップを移動するだけではなく、その土地で何が起きているのかを知り、さまざまな人物との関係を築いていく。こうした積み重ねが、自分自身の幕末を旅しているという感覚を強めてくれます。

もちろん、Team NINJAが手がける作品だけあって、戦闘にも力が入っています。

刀や槍、素手といった近接武器に加え、短銃、弓、手裏剣などの遠距離武器も用意されており、状況に応じて武器を切り替えながら戦うことが可能です。

なかでも重要になるのが、敵の攻撃をタイミングよく受け流す「石火」というアクション。

相手の動きを見極め、攻撃に合わせて石火を成功させることで敵の体勢を崩し、反撃の機会を作り出せます。

むやみに攻撃を繰り返すだけではなく、敵の動きを観察して適切なタイミングで対応する必要があるため、強敵との戦闘では独特の緊張感が生まれます。

最初は攻撃を見切れず苦戦していた相手でも、何度か戦ううちに動きが分かるようになり、石火を決めて反撃できた瞬間には、自分の操作技術が上達したことを実感できるはずです。

一方で、アクションゲームが苦手な方に向けた配慮もあります。

難易度は「薄明」「黄昏」「宵闇」の3段階から選択でき、薄明では敵との戦闘を比較的易しく設定できるため、物語や探索を中心に楽しみたい方でも遊びやすくなっています。

さらに、一度クリアすると高難易度の「暗夜」が解放されるので、戦闘を徹底的にやり込みたい方にも挑戦する余地が残されています。

オンラインでは2〜3人での協力プレイにも対応しており、対応するミッションを仲間と一緒に攻略することも可能です。ただし、オンライン協力プレイにはPS Plusへの加入が必要になるため、その点は事前に確認しておきたいところです。

また、2026年7月16日にはPS Plusのゲームカタログにも追加されており、対象プランに加入している方なら、配信期間中はソフトを個別に購入せずに遊べます。

本作には体験版も用意されているため、購入を検討している場合は、まず独特な剣戟アクションが自分に合うかどうかを試してみるのも一つの方法です。

なお、国内ではCERO D版とCERO Z版が存在するため、購入する際は年齢区分にも注意してください。

幕末という歴史的な舞台を自由に歩き回り、実在の人物と関わりながら、自分の選択によって物語を変えていく。そこにTeam NINJAらしい本格的な剣戟アクションが組み合わさっていることが、『Rise of the Ronin』の魅力です。

幕末の歴史や時代劇が好きな方はもちろん、戦闘の手応えを楽しみながら、自分の判断で物語を進めていくRPGを求めている方にも、ぜひ注目してほしい一本となっています。

⑤ ホグワーツ・レガシー|魔法学校で暮らす夢が叶う!探索したくなる魔法の世界

Hogwarts Legacy: Uma carta de amor ao universo Harry Potter que redefine jogos ambientados no mundo bruxo | Games Data

『Rise of the Ronin』では幕末の日本を自由に旅する楽しさを紹介しましたが、今度は現実の歴史から離れ、誰もが一度は憧れたことのある魔法の世界へと足を踏み入れてみましょう。

2023年2月10日に発売された『ホグワーツ・レガシー』は、「ハリー・ポッター」の世界を舞台にしたオープンワールド・アクションRPGです。

物語の舞台となるのは、ハリー・ポッターがホグワーツ魔法魔術学校に入学するよりもはるか昔、1800年代の魔法界。プレイヤーはホグワーツに5年生として編入する生徒となり、魔法を学びながら、学校や周辺地域に隠された謎へと迫っていきます。

原作の主人公であるハリーたちの物語を追体験する作品ではなく、自分自身が魔法学校の生徒として冒険できるところが、本作の大きな特徴です。

ゲームを始めると、まず自分のキャラクターを作成し、ホグワーツの生徒として新たな生活を始めることになります。

グリフィンドール、スリザリン、レイブンクロー、ハッフルパフという4つの寮から所属先を決めることもでき、選んだ寮によって談話室や一部のイベントが変化します。

寮によって物語全体が大きく分岐するわけではありませんが、自分が選んだ寮の談話室で過ごし、制服を身につけて校内を歩き回るだけでも、魔法学校に入学したという実感が湧いてくるはずです。

そして、本作で特に注目したいのが、ホグワーツ城そのものの作り込みにあります。

巨大な城の内部には、授業が行われる教室や大広間、各寮の談話室をはじめ、複雑に入り組んだ廊下や階段、隠された部屋などが存在しています。

映画や原作でおなじみの場所を訪れる楽しさはもちろん、何気なく歩いていた廊下で不思議な仕掛けを見つけたり、閉ざされた扉の先に新しい空間が広がっていたりと、校内を探索するだけでも次々と発見が生まれるのです。

ホグワーツ城は単なる物語の舞台ではなく、それ自体が巨大な探索フィールドとして作り込まれているため、目的もなく歩き回りたくなる魅力があります。

特に、原作や映画でホグワーツの生活に憧れていた方なら、自分の足で城内を自由に探索できることだけでも、大きな喜びを感じられると思います。

ただ、本作は学校の中を歩き回るだけのゲームではありません。

プレイヤーは授業を通じて新しい呪文を習得し、魔法薬の調合や魔法植物の栽培など、魔法使いとして必要な知識や技術を身につけていきます。

最初からあらゆる魔法を使いこなせるわけではなく、物語を進めながら少しずつできることが増えていくため、自分自身が魔法使いとして成長している感覚を味わえる仕組みです。

例えば、序盤では開けられなかった扉も、解錠呪文「アロホモラ」を習得することで開けられるようになり、以前訪れた場所で新しい発見が生まれることもあります。

また、魔法を使って物体を動かしたり、周囲の仕掛けを作動させたりする謎解きも用意されており、覚えた呪文が戦闘以外の場面でも役立ちます。

単に新しい能力を獲得して強くなるだけではなく、魔法を覚えることで探索できる範囲が広がっていく。この仕組みがあるからこそ、授業を受けることにも自然と意味が生まれてくるわけです。

さらに、物語を進めると箒に乗って空を飛べるようになり、冒険の自由度は一気に広がります。

ホグワーツ城の上空から広大な景色を見渡し、そのままホグズミード村や周辺の森へ向かうことも可能です。

地上を歩いているときには気づかなかった建物や遺跡を空から発見し、気になった場所へ降り立って探索を始める。そんな自由な冒険ができるようになると、魔法界の広さを改めて実感できます。

ホグワーツの周辺には、魔法使いたちが暮らすホグズミード村のほか、危険な生物が潜む禁じられた森や、古代の魔法に関わる遺跡など、さまざまな探索スポットが点在しています。

特にホグズミード村では、魔法界ならではの店が立ち並んでおり、装備品や魔法薬の材料などを購入することもできます。

学校で授業を受けたあと、村へ買い物に出かけたり、箒に乗って遠くの遺跡を探索したりと、その日の気分に合わせて行動できるところも、オープンワールドならではの楽しさです。

もちろん、魔法使いとしての成長を実感できるのは探索だけではありません。

戦闘では、通常攻撃に加えてさまざまな呪文を組み合わせながら、敵を倒していくことになります。

例えば、敵を空中に浮かせる「レヴィオーソ」で動きを封じ、引き寄せる「アクシオ」で距離を詰めてから攻撃を加えるといった戦い方も可能です。

さらに、敵の攻撃に合わせて防御呪文「プロテゴ」を使用し、反撃の「ステューピファイ」へつなげるなど、攻撃と防御を組み合わせたアクションも楽しめます。

呪文にはそれぞれ異なる役割があり、敵が展開するシールドの色に対応した魔法を使う必要があるため、単に攻撃を連打するだけでは突破できない場面もあります。

戦闘に慣れてくると、複数の呪文を切り替えながら敵を翻弄できるようになり、最初は不慣れだった主人公が、一人前の魔法使いへと成長していく過程を実感できるはずです。

また、本作には「必要の部屋」と呼ばれる、自分だけの拠点を作れる要素も用意されています。

家具や装飾品を配置して部屋の雰囲気を変えたり、魔法薬の調合台や植物を育てる設備を設置したりと、冒険に必要な準備を整える場所として活用できます。

さらに、魔法動物を保護して飼育することもできるため、戦闘や探索から離れて、自分の好きな空間を作り込む楽しみもあります。

こうした要素があることで、魔法界を冒険するだけではなく、その世界の中で暮らしているような感覚が生まれるのです。

一方、購入前に理解しておきたいのは、本作が一般的な意味での学校生活シミュレーションではないという点です。

授業や寮生活は物語の進行に組み込まれていますが、毎日の時間割に従って学校へ通い続けたり、自由に授業を選んで学生生活を送ったりする仕組みではありません。

あくまで魔法学校を拠点としながら、広大な世界を探索し、戦闘や謎解き、物語を楽しむアクションRPGとなっています。

そのため、細かな生活シミュレーションを期待するよりも、魔法界を自由に冒険できるゲームとして捉えたほうが、本作の魅力を理解しやすいと思います。

また、2025年11月6日には、PS5向けの価格改定版が3,990円で発売されており、発売当初よりも手に取りやすくなっています。

PS5版では美しいグラフィックに加え、DualSenseの機能を活用した演出なども用意されているため、魔法界の雰囲気をじっくり味わいたい方にも適した環境です。

なお、ゲーム本編には日本語音声が収録されており、CEROはC(15歳以上対象)となっています。

ホグワーツの生徒になり、授業で魔法を覚え、箒に乗って広大な世界を探索する。かつて物語の中で憧れた魔法使いの生活を、自分自身の冒険として体験できることが『ホグワーツ・レガシー』の魅力です。

原作を知っている方はもちろん、魔法やファンタジーの世界が好きな方なら、城の中を探索しているだけでも楽しめると思います。

そして、オープンワールドにあまり慣れていない方にとっても、学校で魔法を学びながら少しずつ探索範囲を広げていく構成は、広大な世界へ入り込むきっかけになるはずです。

魔法学校で暮らすという夢を、自分の手で体験してみたい方に、ぜひ遊んでほしい一本となっています。

⑥ Horizonシリーズ|機械獣が支配する美しい世界で、狩りと探索に没頭する

Horizon Forbidden West review: a large world you've explored before | Creative Bloq

『ホグワーツ・レガシー』では、魔法を覚えることで探索できる場所が広がり、未知の世界へ踏み出す楽しさを味わえました。一方、『Horizon』シリーズでプレイヤーを待っているのは、美しい自然の中を巨大な機械獣が歩き回る、どこか不思議な世界です。

一見すると、人類が原始的な生活へ戻った遠い未来の地球。しかし、草原には金属の身体を持つ獣が群れをなし、山岳地帯には巨大な機械が潜み、朽ち果てた建造物の中には、かつて存在した高度な文明の痕跡が残されています。

自然と機械、原始的な暮らしと失われた科学技術。本来なら相反するものが一つの世界に共存しており、遠くに見える景色を眺めているだけでも、その先に何があるのか気になってきます。

シリーズの中心となるのは、若き狩人アーロイの物語です。

彼女は自分の出生に関わる謎を追いながら、世界各地を旅し、人類が現在のような生活を送ることになった理由や、機械獣が存在する秘密へと迫っていきます。

PS5で遊ぶ場合は、初代を現行機向けに改良した『Horizon Zero Dawn Remastered』と、その続編にあたる『Horizon Forbidden West』が主な選択肢になります。

物語を最初から理解したい方は前者から、広大なフィールドでの探索や進化したアクションを重視する方は後者に注目すると、作品ごとの特徴をつかみやすいと思います。ただし、続編には前作の重大な展開に関わる内容が含まれるため、物語を楽しみたいなら順番に遊ぶのがおすすめです。

本シリーズで特に印象的なのは、機械獣との戦闘が、単純に攻撃を繰り返すだけでは突破できない「狩り」として成立していることです。

例えば、フィールドで巨大な機械獣を発見したとします。

相手は圧倒的な体格と攻撃力を備えており、何も考えずに正面から挑めば、あっという間に追い詰められてしまうかもしれません。

そこで重要になるのが、アーロイが使用する「フォーカス」という装置です。

フォーカスを使えば機械獣の弱点や部位を調べられるため、戦闘を始める前に相手の特徴を把握し、どの武器でどこを狙うのか作戦を立てられます。

機械獣によっては、身体に取り付けられた武装や部品を破壊することで、危険な攻撃を封じたり、素材を入手したりすることも可能です。

強力な武器を備えた相手なら、まずその部位を狙って破壊する。素早く動き回る機械獣には罠を仕掛け、動きを制限してから弱点を攻撃するなど、敵の特徴に応じて戦い方を変える必要があります。

最初は到底勝てそうにないと感じた相手でも、弱点を調べて装備を整え、狙いどおりに部位を破壊できるようになると、戦闘の手応えが大きく変わってきます。

ただ敵の体力を削り切るのではなく、自分で考えた作戦が成功する。この達成感があるからこそ、フィールドで新しい機械獣を見つけるたびに、今度はどんな相手なのか確かめたくなるのです。

また、機械獣を倒して得られる素材は、武器や装備の強化にも役立ちます。

新しい装備を作るために必要な素材を調べ、目的の機械獣を探しに出かける。ところが、その道中で未知の遺跡や集落を発見し、気づけば当初の目的とは別の探索を始めていることもあります。

狩りによって装備を整え、強くなったらさらに危険な地域へ足を踏み入れる。こうした冒険の循環が自然に生まれるところも、Horizonシリーズの面白さです。

なかでも『Horizon Forbidden West』では、探索できる世界がさらに多彩になりました。

緑豊かな森林や荒れ果てた砂漠、雪に覆われた山々に加え、水中にも探索の舞台が広がっています。

物語を進めて専用の装備を入手すると、酸素を気にせず水中を探索できるようになり、それまで立ち入れなかった場所にも足を運べます。

さらに、高所から滑空できる「シールドウイング」も登場しており、険しい地形を移動する際の自由度が高まっています。

山の上から周囲を見渡し、気になる場所を見つけたら滑空して近づく。着地した先で新しい機械獣や遺跡を発見すれば、そのまま探索を続けたくなるわけです。

そして、続編の冒険を進めていくと、移動手段にも大きな変化が訪れます。詳しい内容は物語の楽しみを損なうため伏せますが、これまで歩いてきた世界を別の視点から眺められるようになる体験は、広大なフィールドを探索してきたからこそ印象に残ります。

一方、Horizonシリーズの魅力は、機械獣との戦闘や美しい景色だけではありません。

世界各地には、かつての文明が残した施設や記録が点在しており、探索を通じて過去に起きた出来事を少しずつ知ることができます。

なぜ人類は高度な文明を失ったのか。機械獣は何のために存在しているのか。そして、アーロイ自身の出生には、どのような秘密が隠されているのか。

こうした疑問が物語の中でつながっていくため、単に新しい土地を訪れるだけでなく、世界そのものの成り立ちを知りたいという気持ちが、冒険を続ける原動力になります。

特に初代『Horizon Zero Dawn』は、世界に隠された謎を解き明かしていく物語が大きな見どころです。最初は不思議に感じていた風景や機械獣の存在にも、物語を進めることで異なる意味が見えてきます。

そのうえで『Horizon Forbidden West』を遊ぶと、前作で明らかになった事実を踏まえながら、さらに広い世界へ冒険が展開していくため、シリーズを通して遊ぶ面白さを実感できると思います。

なお、『Horizon Forbidden West』には、本編の物語を終えたあとに楽しめる追加コンテンツ「焦熱の海辺」も用意されています。

こちらはPS5向けの追加コンテンツとなっており、新たな地域を舞台にした物語や機械獣との戦闘を楽しめます。本編のクリアが必要になるため、購入する場合はプレイする順番にも注意してください。

機械獣の弱点を見極める狩りの面白さ、美しい自然に囲まれた世界を探索する楽しさ、そして失われた文明の謎を追う壮大な物語。この三つが結びついていることが、Horizonシリーズの大きな魅力です。

巨大な敵を相手に、自分で作戦を立てて戦いたい方や、未知の土地を探索しながら世界の秘密を少しずつ解き明かしていく冒険が好きな方には、じっくり遊んでほしいシリーズとなっています。

⑦ Core Keeper|「あと少しだけ」が止まらない!地底世界で採掘・建築・冒険

『Horizon』シリーズでは、美しい自然の中を探索し、機械獣との戦いを通じて未知の世界を切り開く楽しさを紹介しました。

一方、『Core Keeper』は、まったく異なる方向からプレイヤーを冒険へと引き込んでくる作品です。

舞台となるのは、光の届かない広大な地下世界。プレイヤーは謎の古代遺跡で目を覚まし、周囲の地形を掘り進めながら、地下に眠る資源や生物、遺跡を発見していくことになります。

見た目は懐かしさを感じるドット絵ですが、実際に遊んでみると、採掘、クラフト、建築、農業、釣り、戦闘といった多彩な要素が組み合わさっており、次から次へと新しい目的が生まれていきます。

なお、本作は一般的な3Dオープンワールドとは異なり、見下ろし型のサンドボックスアドベンチャーです。ただし、広大な地下世界を自分の判断で探索し、行動範囲を広げていく自由度の高さは、今回紹介している作品とも共通しています。

『Core Keeper』の恐ろしいところは、一つの作業を終えるたびに、別のやりたいことが自然と見つかってしまうことです。

例えば、ゲームを始めたばかりの段階では、周囲はほとんど暗闇に包まれており、手元にある道具も限られています。

そこで、まずは壁を掘って木材や鉱石を集め、松明を設置しながら少しずつ探索範囲を広げていくことになります。

ところが、採掘を続けていると新しい鉱石を発見し、それを使って便利な道具を作れることに気づきます。

新しい道具を作るためには作業台が必要になり、作業台を設置するなら拠点も整えたくなる。さらに、探索中に食料が不足すれば、農作物を育てたり、釣りをしたりする必要も出てきます。

最初は少しだけ壁を掘るつもりだったのに、気づけば拠点を拡張し、畑を作り、新しい装備を整えることに夢中になっているわけです。

しかも、地下世界には複数のバイオームが存在しており、探索を進めることで、それまでとは異なる環境や敵に遭遇します。

最初に訪れる洞窟では比較的単純な装備でも探索できますが、遠くへ進むにつれて危険な生物が増え、より強力な装備や十分な準備が必要になってきます。

新しい地域で入手した素材を持ち帰り、装備を強化してから再び探索へ向かう。この繰り返しによって、少しずつ自分の行動範囲が広がっていく感覚を味わえます。

また、探索の途中では巨大なボスとの戦闘も待ち受けています。

ボスを倒すためには、装備を整えるだけでなく、攻撃の特徴を把握し、戦いやすい場所を確保することも重要です。

周囲の地形を整えて移動しやすくしたり、回復用の食料を準備したりと、戦闘前の工夫によって攻略しやすさが変わるところも、本作ならではの面白さといえます。

一方、戦闘が苦手な方でも、採掘や建築を中心に楽しめる自由度が用意されています。

地下に自分だけの拠点を作り、家具を配置して生活空間を整えたり、畑を広げて食料を安定して生産できるようにしたりと、冒険以外の部分にも時間を費やせます。

特に建築は、単に設備を置くための場所を作るだけではなく、壁や床、装飾品などを組み合わせて、自分好みの空間を作り込める点が魅力です。

最初は最低限の設備しかなかった小さな拠点が、探索を重ねるうちに広い作業場や農園を備えた場所へと変わっていく。その変化を眺めていると、地下世界に自分の居場所を築いているような感覚が生まれます。

さらに、ゲームを進めることで、採掘や素材の運搬を効率化する設備も利用できるようになります。

手作業で資源を集めていた段階から、便利な仕組みを整えて作業を効率化していくと、今度は余った時間を使って新しい地域を探索したくなってきます。

このように、探索と拠点作りが互いにつながっているため、どちらか一方だけを進めていても、自然ともう一方に興味が向く仕組みになっているのです。

また、『Core Keeper』は最大8人でのオンライン協力プレイにも対応しています。

仲間と役割を分担し、一人が採掘を進めている間に別のプレイヤーが拠点を整えたり、全員で装備を準備してボスへ挑んだりと、複数人ならではの遊び方も楽しめます。

もちろん、一人でじっくり地下世界を探索することも可能なので、誰にも急かされず、自分のペースで遊びたい方にも向いています。

本作を遊ぶ際に理解しておきたいのは、物語を追いかけることよりも、自分で目的を見つけて行動する楽しさが中心になっている点です。

次に何をすればよいのか、常に細かく指示されるゲームではありません。新しい素材を見つけたら使い道を調べ、行き止まりにぶつかったら別の方向を掘り進め、強敵に勝てなければ装備を整え直すといった試行錯誤が求められます。

そのため、一本道のストーリーを楽しみたい方よりも、自由に探索しながら自分だけの冒険を作っていくゲームが好きな方に適しています。

「もう少しだけ掘ってみよう」と思った先に新しい鉱石が見つかり、その素材で道具を作ったら、今度は別の場所を探索したくなる。この終わりのない好奇心こそ、『Core Keeper』が時間を忘れて遊べる理由です。

派手なグラフィックや壮大な演出とは違った魅力を持つ作品ですが、採掘やクラフト、拠点作りが好きな方なら、気づけば何十時間も地下世界に潜り続けているかもしれません。

⑧ ウィッチャー3|選択の重さが心に残る!物語に没入するダークファンタジー

『Core Keeper』は、自分で目的を見つけ、採掘や建築を繰り返すうちに時間を忘れてしまう作品でした。一方、『ウィッチャー3 ワイルドハント』では、広大な世界を歩き回るほど、そこに暮らす人々の事情や複雑な人間関係に引き込まれていきます。

本作は、怪物退治を生業とする「ウィッチャー」のゲラルトを主人公としたオープンワールドRPGです。

物語の中心となるのは、ゲラルトにとって娘同然の存在であるシリの捜索。彼女を追う謎の騎馬集団「ワイルドハント」の脅威が迫るなか、ゲラルトは戦乱によって荒廃した土地を巡り、シリの足取りを追っていきます。

ただし、この作品を単なる行方不明者の捜索劇だと思って遊び始めると、その世界の奥深さに驚かされるかもしれません。

村では戦争によって家族を失った人々が暮らし、街では権力者たちがそれぞれの思惑を抱えています。森の奥には人間を襲う怪物が潜んでいますが、その怪物が現れた背景を調べてみると、必ずしも人間だけが被害者とは限らないこともあるのです。

『ウィッチャー3』がほかのオープンワールドRPGと大きく異なるのは、何気なく引き受けた依頼でさえ、一つの短編小説を読んだような余韻を残すところにあります。

例えば、村人から怪物退治を頼まれたとします。

普通のRPGなら、指定された場所へ向かい、敵を倒して報酬を受け取れば依頼は完了するはずです。

ところが、本作では現場に残された痕跡を調べ、関係者から話を聞き、怪物が現れた原因を探っていくうちに、依頼人が重要な事実を隠していたことが明らかになる場合もあります。

怪物を倒せばすべて解決するとは限らず、ときには人間同士の争いや過去の過ちが事件の発端になっていることも。そこでゲラルトは、目の前の問題にどう決着をつけるのか、判断を迫られるわけです。

しかも、本作の選択肢は、善人を助ければ必ず幸せな結末を迎えられるという単純なものではありません。

ある人物を救った結果、別の誰かが犠牲になることもあれば、その場では正しいと思った判断が、後になって思いがけない結果を招く場合もあります。

もちろん、すべての依頼が大きな分岐につながるわけではありません。それでも、登場人物の言葉を聞き流さず、相手が何を望んでいるのか考えながら進めたくなるほど、物語が丁寧に作り込まれています。

こうした体験を繰り返していると、クエストを単なる経験値や報酬を得るための作業として扱えなくなってきます。

目の前に困っている人物がいれば、その人がどんな事情を抱えているのか知りたくなる。そして、依頼を終えたあとも、自分の判断は本当に正しかったのかと考えてしまうのです。

一方で、物語だけが本作の魅力ではありません。

冒険の舞台となるのは、戦争の傷跡が残るヴェレン、活気あふれる大都市ノヴィグラド、雄大な自然が広がるスケリッジ諸島など、それぞれ異なる文化や風景を持つ地域です。

ヴェレンでは、荒れ果てた村や湿地帯を歩くことで、戦争が人々の暮らしに与えた影響を感じ取れます。

ノヴィグラドへ足を運べば、商人や市民でにぎわう街並みが広がる一方、裏社会や宗教的な対立が複雑に絡み合っており、華やかな都市の別の顔が見えてきます。

さらに、スケリッジ諸島では、荒々しい海や険しい山々に囲まれた土地を探索でき、これまでとは異なる文化を持つ人々との出会いが待っています。

地域ごとに景色が変わるだけでなく、そこに暮らす人々の価値観や抱えている問題まで異なるため、新しい土地へ到着するたびに、別の物語が始まるような感覚を味わえます。

そして、広大な世界を探索するうえで欠かせないのが、ウィッチャーとしての能力です。

ゲラルトは「ウィッチャーの感覚」を使い、足跡や血痕、周囲に残された手がかりを調べながら、事件の真相や怪物の居場所を探し出します。

戦闘では銀の剣と鋼の剣を使い分け、簡易的な魔法である「印」や、錬金術で作成した霊薬、爆薬などを活用することになります。

特に強力な怪物を相手にする場合は、事前に図鑑で弱点を調べ、効果的な霊薬やオイルを準備することが重要です。

相手の特徴を理解せずに戦うと苦戦する一方、十分な準備を整えてから挑めば、戦闘を有利に進められるようになります。

ただ剣を振り回すだけではなく、怪物の生態を調べ、必要な道具を用意してから狩りに向かう。この一連の流れによって、ゲラルトが怪物退治の専門家であることを、ゲームプレイを通じて実感できる仕組みです。

また、本作には「グウェント」というカードゲームも用意されています。

各地の商人や住民と対戦しながらカードを集め、自分のデッキを強化していく遊びで、独自の戦略性を持っています。

シリを探すという重要な目的があるにもかかわらず、訪れた街で対戦相手を見つけると、ついカードゲームを始めてしまう。そんな寄り道も、本作を語るうえでは外せません。

そして、これからPS5で遊ぶ方にとって注目したいのが、現行機向けのアップデートです。

PS5版では、グラフィックの改善やロード時間の短縮に加え、レイトレーシングを活用した描画モードなどが用意されています。

また、カメラをキャラクターへ近づける設定や、操作性を改善する機能も追加されており、かつて本作を遊んだ方でも、新鮮な感覚で冒険を楽しめるようになっています。

初めてプレイする場合は、ゲーム本編に加えて大型追加コンテンツ「無情なる心」と「血塗られた美酒」を収録したコンプリートエディションも選択肢に入ります。

どちらも独立した物語として高い完成度を持っていますが、特に「血塗られた美酒」では、新たな地域トゥサンを舞台に、ゲラルトの冒険をさらに楽しめます。

ただし、追加コンテンツには本編を進めたあとのプレイを想定した内容が含まれるため、物語を順番に味わいたい方は、まず本編をクリアしてから挑戦すると自然な流れで楽しめます。

なお、『ウィッチャー3』はシリーズの3作目にあたりますが、過去作を遊んでいなくても物語を理解できるように作られています。

登場人物の関係や過去の出来事については、ゲーム内の会話や人物事典などから情報を得られるため、シリーズ初挑戦の方でも十分に楽しめるはずです。

ただ、過去作から続く人物関係を知っているほど感情移入しやすい場面もあるので、物語に興味を持った方は、あとからシリーズの背景を調べてみるのも面白いと思います。

広大な世界を探索する楽しさに加え、そこで出会う一人ひとりの人生が丁寧に描かれていること。それこそが、『ウィッチャー3』を長く遊び続けたくなる理由です。

単にマップを埋めるために各地を巡るのではなく、その土地に暮らす人々の事情を知り、自分なりの判断を下しながら旅を続けていく。

重厚な物語に没入できるRPGを求めている方や、選択の結果が心に残る作品を遊びたい方には、ぜひ時間をかけて向き合ってほしい一本となっています。

⑨ Ghost of Yōtei|雄大な蝦夷地を旅する、復讐と自由のオープンワールド

『ウィッチャー3』では、人々の事情を知るほど簡単には答えを出せなくなる、重厚な物語の魅力を紹介しました。今回取り上げる『Ghost of Yōtei(ゴースト・オブ・ヨウテイ)』も、主人公が背負う過去と、その先に待つ選択が冒険の中心に据えられた作品です。

舞台となるのは、1603年の蝦夷地。北海道の羊蹄山周辺をモデルにした広大な土地を、主人公の篤(あつ)が旅していきます。

篤の目的は、かつて家族を殺した「羊蹄六人衆」への復讐です。幼い頃にすべてを奪われた彼女は、長い年月を経て故郷へ戻り、仇を追い始めます。

ただ、本作は復讐相手を順番に倒していくだけの一本道の物語ではありません。

誰を追い、どこへ向かい、旅の途中で何を見つけるのか。プレイヤー自身が行き先を決めながら、篤の復讐の旅を進めていけるところに、オープンワールドならではの面白さがあります。

目の前に広がるのは、雪をまとった山々や草原、深い森など、自然の存在感が際立つ世界です。前作『Ghost of Tsushima』が対馬の風景を印象的に描いていたのに対し、本作では羊蹄山を中心とした雄大な景色が、冒険の舞台となっています。

特に印象的なのが、遠くにそびえる羊蹄山の存在です。

旅をしていると、森を抜けた先や草原の向こうに山の姿が見え、今自分がどのような土地を歩いているのかを実感できます。単に美しい背景として配置されているのではなく、広大な世界を旅するうえで、印象に残る目印にもなっているわけです。

そして、本作では探索する順番にも自由が与えられています。

羊蹄六人衆の手がかりを追うことはもちろん、道中で気になった場所へ立ち寄り、土地に暮らす人々と出会うこともできます。

敵の拠点を発見したら戦いを挑むのか、それとも今は探索を優先して装備を整えるのか。次に向かう場所を自分で決められるため、復讐という明確な目的がありながらも、旅の進め方は一人ひとり異なります。

こうした自由な探索を支えているのが、前作から受け継がれた、風景そのものを道案内に活用する考え方です。

画面上の目印だけを追いかけるのではなく、風の流れや周囲の景色を手がかりにしながら目的地へ向かうことで、自然の中を旅している感覚が生まれます。

地図を開いて最短距離を確認することばかりに意識を向けず、目の前に広がる景色を眺めながら進める。この移動の心地よさは、美しい世界を舞台にした本作と相性のよい仕組みです。

また、篤は旅の途中でさまざまな人物と出会い、復讐とは直接関係のない出来事にも関わっていきます。

家族を奪われた過去を抱え、仇を討つことを目的に生きてきた彼女が、ほかの人々との交流を通じて何を感じるのか。物語の関心は、復讐を成し遂げられるかという一点だけにとどまりません。

そのため、メインストーリーを急いで進めるよりも、道中で出会った人物の話に耳を傾けながら旅を続けることで、篤という主人公への理解も深まっていきます。

もちろん、戦闘も本作の大きな見どころです。

篤は刀だけでなく、二刀や槍、大太刀、鎖鎌といった複数の近接武器を扱います。敵の特徴に合わせて武器を切り替えることが重要になっており、前作とは異なる戦闘の駆け引きを楽しめるようになりました。

例えば、間合いの異なる武器を持つ敵に対して、同じ攻撃方法だけで押し切ろうとすると、思うように攻め込めない場面もあります。

そこで、相手の武器や動きを見極めながら、自分の装備を切り替えて対応することになります。敵の攻撃を受け流して反撃する緊張感に加え、どの武器を使うかという判断が戦闘に関わってくるのです。

さらに、火縄銃などの飛び道具も登場し、近接戦闘だけに頼らない戦い方も可能になっています。

正面から敵と斬り合うだけでなく、状況に応じて使える手段を組み合わせることで、篤ならではの戦闘スタイルを作っていけます。

一方、前作『Ghost of Tsushima』を遊んでいない方でも、本作から始められる点は押さえておきたいところです。

『Ghost of Yōtei』は前作から300年以上あとの時代を舞台にしており、主人公も境井仁から篤へと交代しています。物語は独立しているため、前作の出来事を知らなければ理解できない続編というわけではありません。

ただし、前作で描かれた剣戟アクションや、風景を楽しみながら探索する仕組みが好きだった方なら、その魅力がどのように発展しているのかにも注目できると思います。

本作を遊ぶうえで理解しておきたいのは、歴史上の出来事を忠実に追体験するゲームではないという点です。

1603年の蝦夷地という時代と土地を背景にしながらも、篤や羊蹄六人衆を中心とした物語はフィクションとして描かれています。歴史の知識を学ぶことよりも、当時を題材にした世界を舞台に、一人の主人公の旅と戦いを体験する作品として楽しむのが自然です。

雄大な自然を自由に旅する気持ちよさと、復讐に生きる主人公の物語。そして、敵に応じて武器を使い分ける緊張感のある剣戟が、一つの冒険として結びついていることが『Ghost of Yōtei』の魅力です。

美しい景色を眺めながら自分のペースで探索したい方や、主人公の生き方に踏み込む物語を楽しみたい方には、じっくり時間をかけて遊んでほしい作品となっています。

⑩ ELDEN RING|行き先も攻略法も自由!未知の世界と強敵に挑む究極の冒険

『Ghost of Yōtei』では、復讐という明確な目的を持ちながら、広大な世界を自分の意思で旅する楽しさを紹介しました。

今回の10作品を締めくくる『ELDEN RING(エルデンリング)』は、さらに一歩踏み込んで、どこへ向かい、何に挑戦するのかという判断そのものをプレイヤーに委ねる作品です。

本作は、フロム・ソフトウェアが手がけたアクションRPG。プレイヤーは「褪せ人」となり、エルデの王を目指して、広大な「狭間の地」を冒険していきます。

物語の舞台には、黄金の樹がそびえる草原や、巨大な城、毒に侵された沼地、地下深くに広がる古代都市など、独特な景観を持つ地域が存在しています。

ただし、ゲームを始めた瞬間から、次に進むべき道が細かく示されるわけではありません。

最初のエリアであるリムグレイブに足を踏み入れると、目の前には広大な草原が広がり、遠くには巨大な城や不気味な建造物が見えます。

街道に沿って進むこともできれば、気になった遺跡へ立ち寄ったり、森の奥へ足を踏み入れたりすることも可能です。

そして、何気なく探索していた場所で地下へ続く階段を発見し、その先で思いがけない強敵や貴重なアイテムに出会うこともあります。

目の前に見えている場所へ本当に行けるのか、行った先には何が待っているのか。そんな好奇心を頼りに世界を探索できることが、『ELDEN RING』の大きな魅力です。

例えば、ゲーム序盤で遭遇する「ツリーガード」は、黄金の鎧をまとい、馬に乗って周囲を巡回している強敵です。

初めて見かけたとき、その堂々とした姿に興味を引かれ、思わず戦いを挑んでしまう方もいると思います。

しかし、ゲームを始めたばかりの装備や能力では簡単に倒せる相手ではなく、何度も攻撃を受けて敗北することになるかもしれません。

ここで面白いのは、必ずしもその敵を倒さなければ先へ進めないわけではないという点です。

勝てないと感じたら、いったん戦いを避けて別の場所へ向かい、装備や能力を整えてから再挑戦することもできます。

近くの洞窟を探索して新しい武器を手に入れたり、別の地域で経験を積んだりすることで、以前は歯が立たなかった敵にも対抗できるようになっていきます。

もちろん、何度も挑戦して攻撃のタイミングを覚え、初期装備のまま突破することも不可能ではありません。

つまり、本作では強敵に遭遇したとき、レベルを上げてから戦うのか、装備を見直すのか、それとも自分の操作技術を磨いて突破するのかを、自分自身で決められるわけです。

この自由度は、キャラクターの育成にも表れています。

剣や大剣を使って正面から戦う近接型のキャラクターを作ることもできれば、魔術を中心に遠距離から攻撃する戦い方も選べます。

さらに、祈祷を利用して回復や攻撃を行ったり、出血などの状態異常を活用した武器を使ったりと、装備や能力値の組み合わせによって戦闘スタイルが大きく変わります。

同じボスを相手にしていても、近接武器で攻撃を見切りながら戦う場合と、魔術を使って距離を保ちながら戦う場合では、まったく異なる攻略体験になるのです。

また、本作には「遺灰」と呼ばれる、霊体を召喚して戦闘を支援してもらう仕組みも用意されています。

利用できる場所は限られていますが、強敵との戦闘で霊体を召喚すれば、敵の注意を分散させたり、攻撃の機会を作ったりすることが可能です。

一人で戦うことにこだわる必要はなく、ゲーム内に用意された手段を活用しながら突破口を探せるため、難しい戦闘に直面したときにも、さまざまな選択肢が残されています。

ただし、こうした攻略の自由度があるからといって、本作が簡単なゲームというわけではありません。

敵の攻撃は強力で、特にボス戦では、相手の動きを観察しながら回避や攻撃のタイミングを覚える必要があります。

何度も敗北することを前提とした場面も多いため、強敵との戦闘を繰り返すことに強いストレスを感じる方には、合わない可能性もあります。

一方で、どうしても勝てなかった相手の攻撃を少しずつ見切れるようになり、最後に自分の力で倒せたときの達成感は、本作ならではのものです。

最初は理不尽に感じた攻撃にも対処法があると分かり、装備や戦い方を工夫することで突破できるようになる。その積み重ねによって、プレイヤー自身が成長している感覚を味わえます。

そして、探索と戦闘が密接につながっていることも見逃せません。

強敵に勝てなければ別の場所を探索し、探索先で新しい装備を手に入れたら、再び強敵へ挑戦する。戦闘で行き詰まったことが、未知の土地へ向かうきっかけになるのです。

さらに、広大なフィールドの各地には、地下墓地や洞窟、坑道などの小規模なダンジョンが点在しています。

一見すると何もなさそうな崖の下に入口が隠されていたり、森の奥で見つけた建物から地下へ進めたりと、探索を続けるほど新しい発見が生まれます。

しかも、こうしたダンジョンには武器や魔法、遺灰などの報酬が用意されているため、寄り道によって新しい戦い方が見つかることもあります。

また、各地には「レガシーダンジョン」と呼ばれる大規模な攻略エリアも存在しています。

その代表例が、序盤に訪れることになるストームヴィル城です。

城内には複雑な通路や高低差のある地形が広がっており、正面から進むだけでなく、脇道を探して危険な場所を回避したり、思いがけない場所へたどり着いたりすることもできます。

広大なフィールドを自由に探索する楽しさと、複雑なダンジョンを少しずつ攻略する緊張感。その両方を味わえることが、本作の冒険をさらに奥深いものにしています。

一方、物語の描き方にも独特な特徴があります。

『ELDEN RING』では、長い会話やイベントによってすべての事情が説明されるわけではありません。

登場人物との会話やアイテムの説明文、各地に残された建造物などから情報を集めることで、狭間の地で何が起きたのかを少しずつ理解できるようになっています。

そのため、明確なストーリーを順番に追いかけたい方にとっては、物語が分かりにくく感じられる部分もあると思います。

しかし、世界の背景に興味を持ち、自分で情報をつなぎ合わせながら考察することが好きな方なら、探索中に見つけた小さな手がかりさえも、冒険を続ける理由になっていきます。

さらに、本編を遊び終えたあとには、大型追加コンテンツ『SHADOW OF THE ERDTREE』も待っています。

こちらでは、新たな舞台となる「影の地」を探索しながら、本編では語られなかった人物や出来事に関わる物語が展開されます。

新しい武器や強敵も数多く登場するため、本編の世界を隅々まで探索した方でも、再び未知の土地へ踏み出す楽しさを味わえる内容です。

ただし、追加コンテンツを始めるには、本編で特定のボスを倒す必要があります。購入直後からすぐに新エリアへ向かえるわけではないため、これから遊ぶ方は、まず本編の冒険を進めていくことになります。

『ELDEN RING』の面白さは、広大な世界が用意されていることだけではなく、その世界で何をするのかを自分で決められることにあります。

強敵を倒すために装備を探しに行くのも、遠くに見える建造物が気になって寄り道するのも、何度も同じボスへ挑戦し続けるのも自由です。

そして、予定していなかった探索の先で新しい武器やダンジョンを発見すると、今度はその先に何があるのか知りたくなり、冒険をやめるタイミングを失ってしまいます。

簡単には突破できない戦闘や、すべてを説明してくれない物語など、人を選ぶ部分も確かにあります。それでも、自分の好奇心と判断を頼りに未知の世界を切り開いていく体験を求めている方にとって、長い時間をかけて向き合える一本です。

迷ったらプレイスタイルで選ぶ!自分に合ったオープンワールドの見つけ方

ここまで10作品を紹介してきましたが、気になるゲームがいくつも見つかり、どれから遊ぼうか迷っている方もいると思います。

ただ、オープンワールドはマップが広ければ面白いというものではありません。どれほど評価の高い作品でも、自分が楽しみたいこととゲームの特徴が合っていなければ、途中で遊ぶのをやめてしまう可能性があります。

例えば、広大な世界を自由に探索したい方と、物語の結末が気になって先へ進みたくなるRPGを求めている方では、同じ作品でも魅力を感じる部分が異なります。

そこで、今回紹介した10作品を振り返りながら、どのような遊び方を求めている方に合っているのか整理してみます。

楽しみたいこと注目したい作品
移動や探索そのものを楽しみたいDEATH STRANDING 2、Marvel’s Spider-Man 2
仲間と旅する王道RPGを遊びたいFF7リバース
歴史を舞台にした冒険や剣戟を楽しみたいRise of the Ronin、Ghost of Yōtei
ファンタジー世界に入り込みたいホグワーツ・レガシー
狩りや装備の強化に夢中になりたいHorizonシリーズ
採掘や建築を自分のペースで続けたいCore Keeper
重厚な物語や選択の結果を味わいたいウィッチャー3
未知の世界と強敵に挑戦したいELDEN RING

まず、移動している時間まで楽しみたい方なら、『DEATH STRANDING 2』と『Marvel’s Spider-Man 2』が候補に入ります。

ただし、両作品の楽しさは大きく異なります。

『DEATH STRANDING 2』では、荷物の重さや地形、天候を考慮しながら配送ルートを決める必要があり、苦労して目的地へ到着したときの達成感が魅力です。

一方、『Marvel’s Spider-Man 2』は、ニューヨークの高層ビルを利用して高速で飛び回る爽快感が中心となっています。移動に工夫を凝らしたいのか、それとも操作しているだけで気持ちよいアクションを楽しみたいのかによって、選び方が変わってきます。

また、物語への没入感を重視するなら、『FF7リバース』と『ウィッチャー3』にも注目したいところです。

『FF7リバース』は、クラウドたちと広大な世界を旅しながら、仲間との会話や多彩な寄り道を楽しめる作品。キャラクター同士の関係を見守りながら、王道の冒険を味わいたい方に合っています。

それに対して、『ウィッチャー3』では、依頼を通じて人々の複雑な事情に触れ、自分の判断によって異なる結果が生まれることもあります。明快な冒険譚よりも、人間の葛藤や選択の重さを描いた物語が好きな方なら、じっくり向き合えるはずです。

戦闘の手応えを求めている場合も、作品ごとの違いを理解しておくと選びやすくなります。

『Horizon』シリーズは、機械獣の弱点を調べ、装備や罠を準備して狩りに挑む楽しさが特徴です。敵の生態を理解し、作戦を立てて戦いたい方に向いています。

『ELDEN RING』では、強敵に何度も挑戦しながら攻撃を見切ることに加え、装備や育成方針を変えたり、別の地域を探索してから再挑戦したりする自由があります。難しい戦闘を試行錯誤によって突破したい方なら、その過程自体が大きな楽しみになります。

一方、戦闘ばかりを続けるよりも、自分のペースで何かを作り上げたい方には、『Core Keeper』という選択肢もあります。

採掘して素材を集め、拠点を拡張し、新しい道具を作る。次々と生まれる小さな目標を追いかけているうちに、長時間遊び続けてしまう作品です。

そして、世界観への憧れからゲームを選ぶのも、もちろん一つの方法となります。

魔法学校で暮らしてみたいなら『ホグワーツ・レガシー』、幕末の日本を旅しながら歴史上の人物と関わりたいなら『Rise of the Ronin』、雄大な自然の中で剣戟と復讐の物語を味わいたいなら『Ghost of Yōtei』と、舞台そのものに興味を持てるかどうかも重要な判断材料です。

結局のところ、長く遊べるオープンワールドを見つけるために大切なのは、プレイ時間の長さよりも、その世界で何をしているときに自分が楽しいと感じるのかを考えることです。

探索、戦闘、物語、建築、移動など、最も楽しみたい要素がはっきりすれば、今回紹介した10作品の中からも、自分に合った一本を選びやすくなります。

購入前に確認したい!PS Plus・エディション・追加コンテンツの注意点

ここまで紹介した作品の中から遊びたいゲームが決まったら、購入する前にもう一つ確認しておきたいことがあります。

それは、同じ作品でも通常版と追加コンテンツ付きのエディションが用意されていたり、PS Plusのゲームカタログで遊べる場合があったりすることです。

特に、数十時間から100時間以上楽しめるオープンワールドでは、購入後に追加コンテンツまで遊びたくなることも珍しくありません。最初からすべてが収録されたエディションを選ぶのか、まずは本編だけ購入するのかによって、必要な費用も変わってきます。

ただし、販売価格やセール、PS Plusの配信対象は時期によって変動します。ここでは、購入時に見落としやすいポイントを中心に整理しておきます。

作品購入前に確認したいこと
DEATH STRANDING 2通常版とデジタルデラックスエディションの収録内容
FF7リバース前作『FF7リメイク』とのセット商品や購入済み作品との重複
Marvel’s Spider-Man 2通常版とデジタルデラックスエディションの違い、PS Plusの配信状況
Rise of the Roninエディションごとの特典、国内版の年齢区分
ホグワーツ・レガシー通常版とデラックスエディションの収録内容
Horizonシリーズリマスター版・続編・追加コンテンツの違い
Core KeeperPS5版の販売形態と、協力プレイに必要な条件
ウィッチャー3本編のみの通常版と、追加コンテンツを含むコンプリートエディションの違い
Ghost of Yōtei通常版とデジタルデラックスエディションの特典
ELDEN RING本編と『SHADOW OF THE ERDTREE』のセット商品

まず、PS Plusに加入している方は、ゲームを購入する前にゲームカタログを確認しておくと、同じ作品を重複して購入せずに済む可能性があります。

ただし、ここで注意したいのは、PS Plusのゲームカタログで遊べることと、そのゲームを購入して所有することは別だという点です。

ゲームカタログの対象作品は入れ替わる場合があり、配信が終了すると、カタログ経由では遊べなくなることがあります。また、ゲームカタログを利用するには、対応する加入プランを継続している必要もあります。

長期間かけてじっくり遊びたい作品なら、カタログでプレイするのか、セール時に購入しておくのかを考えておくと安心です。

一方、追加コンテンツが用意されている作品では、最初からセット商品を購入したほうがよいとは限りません。

例えば、『ウィッチャー3』には、大型追加コンテンツ「無情なる心」と「血塗られた美酒」を含むコンプリートエディションが用意されています。

本編をクリアしたあともゲラルトの冒険を続けたい方には魅力的な内容ですが、初めて遊ぶ場合は、まず本編の戦闘や物語が自分に合うかどうかを確かめてから、追加コンテンツを購入する方法もあります。

『ELDEN RING』についても同様です。

大型追加コンテンツ『SHADOW OF THE ERDTREE』では新たな地域や強敵が登場しますが、プレイするためには本編で特定のボスを倒す必要があります。

ゲームを始めた直後から追加エリアへ行けるわけではないため、シリーズ初挑戦の方なら、まず本編を遊び、さらに冒険を続けたいと感じた段階で追加コンテンツを検討しても遅くありません。

また、『Horizon』シリーズでは、初代のリマスター版と続編の『Horizon Forbidden West』が別作品として販売されています。

『Forbidden West』向けの追加コンテンツ「焦熱の海辺」は、PS5版の本編を必要とする内容です。初代のリマスター版を購入しても遊べるようになるわけではないため、作品名と対応機種を確認しておきたいところです。

さらに、『FF7リバース』を購入する場合は、前作『FF7リメイク』を含むセット商品にも注意が必要です。

すでに前作を所有している方なら、セット商品を購入すると収録内容が重複する場合があります。反対に、これからシリーズを始める方なら、個別に購入するよりもセット商品のほうが条件に合うこともあるため、購入時点の価格を比較してみる価値があります。

そして、忘れてはいけないのが、オンライン協力プレイの利用条件です。

『Core Keeper』や『Rise of the Ronin』など、ほかのプレイヤーと協力して遊べる作品では、PS5でオンラインマルチプレイを利用する際にPS Plusへの加入が必要になる場合があります。

一人で遊ぶことを前提に購入するなら大きな問題にはなりませんが、友人と一緒に冒険することが目的なら、ソフトの価格だけでなく、オンラインプレイの条件も確認しておく必要があります。

また、国内向けの販売ページでは、年齢区分やエディションによって商品が分かれている作品もあります。特に『Rise of the Ronin』は異なる年齢区分のバージョンが存在するため、購入する商品を間違えないようにしたいところです。

ここまで細かく確認するのは面倒に感じるかもしれませんが、オープンワールドは一度購入すると長く付き合うことになるジャンルです。

購入前に確認したいのは、現在の販売価格だけでなく、「どこまで遊びたいのか」と「その内容が購入する商品に含まれているのか」という二つのポイントになります。

本編だけで満足できそうなら通常版を選び、追加コンテンツまで遊ぶつもりならセット商品を比較する。PS Plusに加入している場合は、ゲームカタログの対象になっていないかも確かめる。

こうした点を押さえておけば、購入後に必要なコンテンツが入っていなかったり、同じ作品を重複して購入してしまったりする事態を避けやすくなります。

なお、ここで紹介した販売形態や配信状況は変更される可能性があるため、最終的な価格・収録内容・利用条件については、購入する直前にPlayStation Storeの商品ページで確認してください。

まとめ|時間を忘れて遊べるPS5のオープンワールドを見つけよう!

今回は、PS5で遊べるオープンワールド作品の中から、探索や戦闘、物語など、それぞれ異なる魅力を持つ10作品を紹介しました。

同じオープンワールドというジャンルでも、実際に遊んでみると、その楽しさは驚くほど違います。

『DEATH STRANDING 2』では、荷物を届けるために地形や天候を考え、自分で道を切り開いていく過程が冒険になります。一方、『Marvel’s Spider-Man 2』では、ニューヨークの街を自由に飛び回るだけでも気持ちよく、目的地へ向かう時間そのものが楽しみに変わります。

物語を重視するなら、仲間との旅や豊富な寄り道を楽しめる『FF7リバース』、人々の複雑な事情や選択の結果が心に残る『ウィッチャー3』も見逃せません。

また、『ホグワーツ・レガシー』では魔法学校の生徒として世界を探索でき、『Rise of the Ronin』や『Ghost of Yōtei』では、歴史を題材にした世界で剣戟と人間ドラマを味わえます。

戦闘や探索にじっくり取り組みたい方なら、機械獣の弱点を見極めて狩りに挑む『Horizon』シリーズや、未知の土地と強敵に挑戦する『ELDEN RING』が候補に入ります。

そして、採掘や建築を繰り返しながら、自分だけの拠点を作り上げていく『Core Keeper』のように、壮大な物語を追いかけることとは違った方向から、長時間夢中になれる作品もあります。

こうして振り返ると、時間を忘れて遊べる理由は、マップの広さやコンテンツの量だけではなく、自分が楽しみたい行動を、その世界で繰り返したくなることにあると感じます。

気になる場所を見つけたら寄り道したくなる。勝てなかった敵にもう一度挑みたくなる。物語の続きが知りたくて、予定していた時間を過ぎても遊び続けてしまう。

そんな体験ができる作品こそ、自分にとって長く記憶に残るオープンワールドになるのだと思います。

今回紹介した10作品の中で気になるものが見つかったら、まずは自分が最も楽しみたい要素を考えながら、一本選んでみてください。

そして、いざ遊び始めたら、必ずしもメインストーリーを急いで進める必要はありません。目の前に広がる景色を眺めたり、気になる場所へ立ち寄ったりしながら、自分のペースで冒険を楽しんでみてほしいと思います。

次に何をするか考えているうちに、気づけば何時間も経っていた。そんな一本との出会いにつながれば幸いです。

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