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スイッチ スポーツ リゾートが想像以上に進化!前作とは別物になった3つの理由

スイッチ スポーツ リゾートが想像以上に進化!前作とは別物になった3つの理由

『Nintendo Switch Sports Resort(スイッチ スポーツ リゾート)』は、かつてWiiで人気を集めた体感型スポーツゲームの魅力を受け継ぎながら、Nintendo Switch 2ならではの新しい遊びを取り入れたシリーズ最新作です。

テニスやボウリング、ゴルフといったおなじみの競技に加え、スケートボードやマリンバイクなども収録されており、全部で12種類のスポーツやレジャーを楽しめます。

ただ、これまでのシリーズを遊んできた人ほど、収録競技が増えただけでは大きな進化を感じられないかもしれません。実際、従来の競技には過去作から大きく変わっていない部分もあり、第一印象では『Nintendo Switch Sports』の延長線上にある作品にも見えます。

ところが、本作の面白さはスポーツの対戦だけにとどまりません。

Joy-Con 2のマウス機能を活用した新感覚の操作に加え、ウーフーアイランドを自由に探索できるようになったことで、これまでとは違った楽しみ方が生まれています。さらに、1人でも長く遊べるモードが充実しており、オンライン対戦を中心としていた前作の物足りなさにも手が加えられました。

もちろん、過去作に登場した人気競技が一部収録されていないなど、気になる部分も残っています。それでも、単なるスポーツゲームの続編として片付けるには惜しいほど、遊びの幅が広がっているのは確かです。

では、具体的に何が変わったのか。まずは前作との違いから、本作がどのような進化を遂げたのか整理していきます。

スイッチ スポーツ リゾートは何が進化した?前作との大きな違い

『Nintendo Switch Sports Resort』で最も大きく変わったのは、スポーツの試合を楽しむだけでなく、リゾート地そのものを遊び場として活用できるようになったことです。

2022年に発売された『Nintendo Switch Sports』は、Joy-Conを振ったり傾けたりする直感的な操作によって、誰でも気軽にスポーツを楽しめる作品でした。特にバレーボールやバドミントンなどは、単純な体感操作だけでは終わらない駆け引きがあり、対戦ゲームとしての完成度も十分に感じられる内容だったと思います。

一方で、発売当初に収録されていた競技は6種類にとどまり、2009年の『Wii Sports Resort』に12種類のスポーツが用意されていたことを考えると、遊びのバリエーションには少し物足りなさがありました。

また、基本的にはオンライン対戦を中心とした作りだったため、1人でじっくり遊びたい人にとっては、継続して挑戦する目標が少なかったのも気になるところです。

その点、今回の『Nintendo Switch Sports Resort』では、発売時点から12種類のスポーツやレジャーが収録されています。

テニス、ボウリング、ゴルフといった定番競技はもちろん、『Wii Sports Resort』で人気だったアーチェリーやピンポン、プロペラ飛行機なども復活。さらに、ボクシングや指相撲、スケートボードといった競技が加わったことで、体を動かす楽しさにも新しいバリエーションが生まれました。

特に面白いのが、競技によって求められる操作や遊び方が大きく異なることです。

例えば、ボクシングでは相手の攻撃を見極めながら回避と反撃を使い分ける必要があり、ただJoy-Conを振り続けていれば勝てるわけではありません。一方、ピンポンでは手首の細かな動きを生かした繊細な操作が求められるなど、同じ体感スポーツでも違った面白さを味わえます。

そして、今回の進化を象徴しているのが、シリーズではおなじみのウーフーアイランドです。

『Wii Sports Resort』でもプロペラ飛行機で島の上空を飛び回ることはできましたが、本作ではスケートボードで街中を走ったり、マリンバイクで海を移動したりと、陸・海・空を使った探索が可能になっています。

しかも、単に広いマップを移動できるだけではなく、島の各地に用意された名所を探したり、アイテムを集めたりと、スポーツの試合とは別の楽しみも用意されているのが特徴です。

これまでのシリーズでは、スポーツを楽しむための舞台として用意されていた場所が、今回はそれ自体で遊べるフィールドになったわけですから、この変化はかなり大きいと感じます。

さらに、1人プレイ向けには新たに「島ランキング」が追加されました。

各競技の対戦相手に勝利しながら順位を上げ、最終的には島のチャンピオンを目指す仕組みになっており、オンライン対戦をしなくても明確な目標を持って遊べるようになっています。

前作ではオンライン対戦を通じて獲得する必要があったカスタマイズ用のポイントも、今回はオフラインで入手できるため、自分のペースでキャラクターの衣装やアクセサリーを集められるようになりました。

こうして比較すると、本作は従来の体感スポーツを大きく作り替えた作品というよりも、これまで不足していた遊びの種類や1人向けの要素を充実させ、シリーズの楽しみ方そのものを広げた作品といえます。

ただし、12種類という競技数だけで過去作の完全上位互換と考えるのは早計です。前作に収録されていたサッカーやチャンバラ、バドミントンなどは登場しておらず、従来の競技をすべて楽しめるわけではありません。

それでも、新たに加わったレジャー系の遊びには、そうした不足を補うだけの魅力があります。

中でも、Nintendo Switch 2の新機能を生かしたスケートボードは、本作ならではの進化を最も実感しやすい競技です。

Joy-Con 2のマウス操作がすごい!スケートボードが新感覚の遊びに

『Nintendo Switch Sports Resort』に収録されている12種類の競技の中でも、特に新鮮な体験を味わえるのがスケートボードです。

これまでのシリーズでは、Joy-Conをラケットやボールに見立てて振る操作が中心でしたが、今回のスケートボードではNintendo Switch 2のJoy-Con 2に搭載されたマウス機能を活用しています。

そもそも、Joy-Con 2のマウス機能と聞いても、ゲーム内のカーソルを動かしたり、メニューを操作したりするためのものという印象が強いかもしれません。実際、マウス操作に対応したゲームはあっても、その機能自体が遊びの面白さに直結している作品となると、まだ限られています。

ところが、本作ではマウス機能を単なる便利な操作方法として使うのではなく、スケートボード特有の動きを再現するために取り入れているのが面白いところです。

具体的には、Joy-Con 2をマウスのように床や机の上で滑らせ、後ろに引くことでスケートボードが前進します。左右に傾ければ進行方向が変わり、コントローラーを持ち上げる動作によってジャンプする仕組みになっており、複雑なボタン操作を覚えなくても直感的に動かせます。

特に注目したいのが、後ろに滑らせる操作とスケートボードの加速が自然につながっていることです。

実際のスケートボードでは、片足で地面を蹴りながら前に進みますが、本作ではJoy-Con 2を後ろに引く動きが、その感覚とうまく重なっています。単にボタンを押してキャラクターを加速させるのとは異なり、自分の動作がそのままゲーム内の移動につながるため、操作しているだけでも独特の楽しさがあります。

さらに、左右への方向転換もコントローラーを傾けるだけなので、実際に体重を移動させながら曲がっているような感覚を味わえるのが特徴です。ジャンプについても、Joy-Con 2を持ち上げる動きとキャラクターの動作が連動しており、スケートボードという競技に適した操作方法になっています。

もちろん、体感操作を使ったゲームでは、思いどおりにキャラクターが動いてくれないことも珍しくありません。特に複数の動作を組み合わせる場合、加速しようとしたらジャンプしてしまったり、曲がりたい方向とは違う場所に進んでしまったりすると、それだけで遊びにくさを感じてしまいます。

しかし、本作のスケートボードでは、それぞれの動作が比較的自然に認識されるため、操作方法の特殊さに反して扱いやすい仕上がりになっています。

加えて、Joy-Con 2のHD振動2による手応えも操作の一体感を高めており、画面上のキャラクターを動かしているだけではない、体感ゲームならではの魅力を感じられます。

こうした仕組みは、Nintendo Switch 2の新機能を活用した遊びとしても興味深い部分です。

新しいコントローラーの機能が追加されても、従来のボタン操作を置き換えるだけでは、ゲームそのものが面白くなるとは限りません。その点、スケートボードではマウス操作だからこそ生まれる感覚があり、従来のJoy-Conでは味わえなかった体験につながっています。

また、スケートボードの魅力は操作そのものだけではなく、その操作を使ってウーフーアイランドを自由に走り回れることにもあります。

決められたコースでタイムを競うだけなら、操作に慣れた段階で楽しみ方が限られてしまいますが、本作では島の街並みや道路を自分の好きな方向に進めるため、移動そのものが遊びとして成立しています。

例えば、街中を走りながら気になる建物を見つけたり、普段は通らない道に入ってみたりと、スポーツの試合とは違った楽しみが生まれます。目的地に向かって移動しているつもりが、いつの間にか寄り道を繰り返してしまうような作りになっているのも、自由に探索できるゲームならではの面白さです。

そして、スケートボードは単独の競技として収録されているだけではなく、島を探索するための移動手段としても活用されています。

つまり、Joy-Con 2の新しい操作感を楽しみながら、そのまま広いフィールドを自由に移動できるわけです。

従来の『Wii Sports』や『Nintendo Switch Sports』では、体を動かすことによってスポーツを疑似体験する面白さが中心でしたが、本作のスケートボードは、そこから一歩踏み込んだ遊びになっています。

単にスポーツの動作を再現するだけではなく、コントローラーを動かす楽しさと、ゲームの世界を自由に移動する楽しさが結びついていること。

この点こそ、スケートボードが従来の体感スポーツとは異なる魅力を持っている理由だと思います。

しかも、ウーフーアイランドではスケートボード以外にも、マリンバイクやプロペラ飛行機を使った探索が可能になっています。陸上だけでなく、海や空まで移動できるようになったことで、これまでスポーツの舞台として親しまれてきた島の楽しみ方も大きく変わりました。

実際、この探索要素は単なるおまけとして片付けられないほど作り込まれており、本作の評価を左右する重要なポイントになっています。

ウーフーアイランドが自由に探索できる!スポーツ以外の遊びが大幅進化

『Nintendo Switch Sports Resort』では、スケートボードの新しい操作感に加えて、舞台となるウーフーアイランドそのものが大きく進化しています。

そもそもウーフーアイランドは、2009年に発売された『Wii Sports Resort』をはじめ、任天堂のさまざまな作品に登場してきたリゾートアイランドです。青く広がる海や緑豊かな山々、海岸沿いに並ぶ建物など、南国らしい景観が特徴で、シリーズを遊んできた人にとっては馴染み深い場所でもあります。

ただ、これまでの作品では島の景色を眺めることはできても、自由に移動できる範囲や方法には制限がありました。

『Wii Sports Resort』ではプロペラ飛行機で島の上空を飛び回ることができましたが、陸上を自由に走ったり、海を移動しながら各地を探索したりすることはできませんでした。また、前作『Nintendo Switch Sports』でも、スポーツ施設が立ち並ぶスポッコスクエアは魅力的な場所だったものの、プレイヤーが実際に歩き回れるわけではありません。

その点、本作ではスケートボードで街中を走り、マリンバイクで海を移動し、プロペラ飛行機で空を飛ぶという、3つの異なる方法でウーフーアイランドを探索できるようになっています。

しかも、Nintendo Switch 2の性能を生かして島の景観も細かく描かれており、道路を走る車や街中の建物、各地に生息する生き物など、これまで以上に生活感のある風景が広がっています。

特に印象的なのが、スポーツ施設の近くまで移動すると、ほかのキャラクターたちが競技を楽しんでいる様子を眺められることです。

テニスやボクシング、ピンポンなどが行われている場所を実際に訪れると、これまで競技を選択するための背景として存在していた施設が、島の中にある一つの場所として感じられます。

もちろん、街中のキャラクターが複雑な行動を取るわけではなく、動きには一定のパターンも見られます。それでも、島の各地で人々がスポーツを楽しんでいる様子を見られるようになったことで、ウーフーアイランド全体の雰囲気は大きく変わりました。

さらに面白いのは、こうした探索が単なる観光で終わらないことです。

本作には「島の名所めぐり」というモードが用意されており、制限時間内に島の各地を巡りながら、さまざまなミッションやアイテム収集に挑戦できます。

例えば、探索中にカメラのアイテムを見つけると、その場所にまつわる情報が記された「スポッコフォト」を入手できます。ほかにも、島の各地に隠されたハイビスカスを探したり、海でイルカを追いかけたりと、移動手段によって異なる目標が用意されているのが特徴です。

スケートボードでは陸上に配置されたコインを集め、プロペラ飛行機では空に浮かぶ風船を割るなど、それぞれの乗り物の特徴を生かした遊びも楽しめます。

単に島を一周して終わるのではなく、移動するたびに新しい発見があるため、普段は通らない道や気になっていた場所にも自然と足を運びたくなる仕組みです。

そして、この島の名所めぐりを面白くしているのが、5分間という制限時間の存在です。

広い島を自由に探索できるゲームで制限時間が設けられていると、少し窮屈に感じるかもしれません。しかし、本作ではこの仕組みが、繰り返し挑戦したくなる理由にもなっています。

例えば、最初の挑戦では島の西側を中心に探索し、次の挑戦では東側に向かってみるといった具合に、限られた時間をどう使うか考える楽しさが生まれます。

また、気になる場所を見つけたところで時間切れになってしまうと、次はあそこまで行ってみたいという気持ちが残ります。すべてを一度に探索できないからこそ、次の挑戦では違うルートを選んだり、移動方法を工夫したりするわけです。

こうした仕組みは『Wii Sports Resort』の遊覧飛行にも通じるものがありますが、今回は探索できる範囲だけでなく、移動手段や収集要素も増えているため、遊び方のバリエーションが大きく広がっています。

さらに、島の名所めぐりでは昼、夕方、夜といった時間帯を選択でき、それぞれでアイテムの配置が変わることもあります。

同じ場所を探索していても時間帯によって景色や発見できるものが異なるため、一度訪れた場所にも再び足を運ぶ意味があるのは嬉しいところです。

一方で、時間を気にせずウーフーアイランドを散策したい人に向けて、制限時間のないフリーモードも用意されています。

こちらではスポッコフォトや収集アイテムを集めることはできませんが、好きな乗り物を使って島を巡り、気になる景色を眺めながらのんびり過ごせます。

つまり、目標を持って効率よく探索したいときは島の名所めぐり、特に目的を決めず自由に移動したいときはフリーモードというように、その日の気分に合わせて遊び方を変えられるわけです。

個人的に、この仕組みは本作の方向性を考えるうえでも重要だと思います。

というのも、従来のシリーズではスポーツの試合を楽しむことが中心で、競技以外の時間をどう過ごすかという部分は、それほど重視されていませんでした。

ところが、本作ではスポーツを楽しむ合間に島を探索したり、名所を探したりと、対戦以外にも時間を使いたくなる要素が用意されています。

もちろん、本格的なオープンワールドゲームのように、島のあらゆる場所で自由な行動ができるわけではありません。それでも、スポーツゲームの舞台だったウーフーアイランドが、探索すること自体を楽しめる場所になったのは大きな変化です。

スポーツの試合をするために島を訪れるのではなく、島で過ごすことそのものが楽しくなった。

この違いは、実際の遊び方を考えると想像以上に大きいものがあります。

しかも、こうした探索要素は複数人で遊ぶときだけでなく、1人でゲームを楽しむ際にも魅力を発揮します。

従来のシリーズでは、対戦相手がいないと遊び方が限られてしまう部分もありましたが、本作では島の探索に加えて、競技ごとに明確な目標を持って挑戦できるモードも用意されています。

その代表的な要素が、新たに追加された「島ランキング」です。

1人でも十分に楽しめる!島ランキングと充実したやり込み要素

『Nintendo Switch Sports Resort』で注目したいもう一つの進化が、1人プレイ向けのコンテンツが大幅に充実したことです。

これまでの『Wii Sports』シリーズは、家族や友人と集まって遊ぶパーティーゲームとして高い人気を集めてきました。Joy-Conを振るだけで直感的に操作できる手軽さがあり、ゲームに慣れていない人でも一緒に盛り上がれることが大きな魅力だったと思います。

ただ、その一方で、1人で長く遊び続けるための仕組みについては、少し物足りない部分もありました。

特に前作『Nintendo Switch Sports』では、オンライン対戦を中心としたゲーム設計になっており、CPUとの対戦はできても、明確な目標を持って繰り返し挑戦するような遊びは限られていました。

もちろん、対戦そのものが面白ければ何度でも楽しめますが、1人で遊ぶ場合は勝敗以外にも何かしらの目標が欲しくなるものです。例えば、少しずつ強い相手に挑戦できたり、勝利を重ねることで新しい目標が生まれたりすれば、同じ競技でも継続して遊ぶ理由につながります。

そこで本作に新たに用意されたのが、「島ランキング」というモードです。

島ランキングでは、プレイヤーが各競技のランキング20位からスタートし、対戦相手に勝利することで順位を上げていきます。最終的には競技ごとの頂点に立つ島チャンピオンを目指すことになり、その先には「レジェンド」と呼ばれる強力な対戦相手も待ち受けています。

仕組み自体はシンプルですが、これが体感スポーツゲームとの相性に優れているのが面白いところです。

というのも、本シリーズは一つひとつの試合が比較的短時間で終わるため、少し空いた時間でも気軽に挑戦できます。そこにランキングという明確な目標が加わることで、もう一試合だけ遊んで順位を上げたいという気持ちが生まれやすくなっています。

しかも、ランキングが上がるにつれて対戦相手も強くなっていくため、最初から最後まで同じような試合を繰り返すだけではありません。

序盤は比較的スムーズに勝てていた競技でも、上位に進むにつれて相手の動きを見極めたり、操作の精度を高めたりする必要が出てきます。単純にJoy-Conを振るだけでは勝てなくなってくるので、自然と競技ごとの特徴を理解しながら上達していく楽しさが生まれるわけです。

例えば、ボクシングでは相手の攻撃を避けるタイミングや反撃の仕方を意識する必要がありますし、ピンポンではボールを打ち返す角度やタイミングによって試合の展開が変わってきます。

こうした競技ごとの駆け引きに、ランキングを上げるという目的が加わったことで、これまで以上に一つのスポーツをじっくり楽しめるようになりました。

また、島ランキングは競技ごとに用意されているため、得意なスポーツだけを極めることもできますし、普段はあまり遊ばない競技に挑戦するきっかけにもなります。

最初はテニスやボウリングばかり遊んでいたとしても、別の競技にもランキングがあると知れば、少し挑戦してみたくなるものです。そこで意外な面白さを発見できれば、今度はその競技でも上位を目指したくなり、結果として遊びの幅が自然に広がっていきます。

個人的には、こうした仕組みが追加されたことは、単に新しいゲームモードが増えた以上の意味を持っていると思います。

従来のシリーズでは、複数人で遊ぶときに最も魅力を発揮するゲームという印象が強かったのですが、本作では1人でも自分なりの目標を設定しながら遊べるようになりました。

さらに、1人プレイの充実は島ランキングだけにとどまりません。

先ほど触れたウーフーアイランドの探索も、1人で長く遊ぶための重要な要素になっています。

例えば、島ランキングで何度も同じ競技に挑戦していると、集中力が切れたり、思うように勝てず疲れてしまったりすることもあります。そんなときはスケートボードに乗って島を走り回ったり、プロペラ飛行機で上空から景色を眺めたりと、スポーツの対戦から離れて気分転換できるのが嬉しいところです。

しかも、島の名所めぐりにはアイテム収集やミッションといった目標も用意されているため、単なる息抜きのつもりが、気づけば探索のほうに夢中になっていることもありそうです。

このように、スポーツの腕前を磨く遊びと、島を自由に探索する遊びが共存していることで、同じゲームを長時間遊んでいても気分に合わせて楽しみ方を変えられるようになっています。

そして、もう一つ見逃せないのが、キャラクターのカスタマイズに関する改善です。

前作では、髪型や衣装、アクセサリーなどのカスタマイズアイテムを入手するために、基本的にはオンライン対戦でポイントを獲得する必要がありました。

そのため、オンライン対戦をあまり利用しない人にとっては、キャラクターを自分好みに変更するためのハードルが高かったのも事実です。

しかし、本作では島ランキングなどのオフラインプレイでも「スポッコポイント」を獲得できるようになっています。

つまり、CPUとの対戦を楽しみながらポイントを集め、自分のキャラクターの衣装やアクセサリーを増やしていけるわけです。

この変更によって、オンライン対戦をしなくてもカスタマイズを進められるようになり、1人で遊ぶ際の楽しみがさらに増えました。

スポーツメイツの親しみやすいデザインは前作から引き継がれており、髪型や衣装を変更して自分好みのキャラクターを作れることも、本シリーズならではの魅力です。

特に、島ランキングで勝利を重ねながらポイントを集め、その報酬で新しいアイテムを手に入れるという流れができたことで、対戦を繰り返す目的も増えています。

もっとも、カスタマイズアイテムの入手には引き続きランダム性があり、欲しいものを自由に選んで購入できるわけではありません。ポイントを集めても目当ての衣装がすぐに手に入るとは限らないため、この部分については好みが分かれるところだと思います。

また、すべての競技が島ランキングに対応しているわけではない点にも注意が必要です。

特にスケートボードやマリンバイク、プロペラ飛行機といったレジャー系の競技は、レースなどの対戦形式が用意されているものの、島ランキングの対象にはなっていません。

せっかく操作そのものが面白く、繰り返し遊びたくなる競技だけに、こちらでもランキング上位を目指せる仕組みがあれば、さらに長く楽しめたように感じます。

とはいえ、こうした惜しい部分を踏まえても、1人プレイの充実ぶりは前作から大きく改善されています。

島ランキングで強敵に挑戦し、疲れたらウーフーアイランドを探索する。そして、遊んでいるうちに貯まったポイントでキャラクターをカスタマイズするというように、複数の遊びが自然につながっているのが本作の特徴です。

これまでのシリーズが「みんなで集まったときに遊びたくなるゲーム」だったとすれば、本作は「1人の時間にも起動したくなるゲーム」へと進化したといえます。

もちろん、家族や友人と楽しめるパーティーゲームとしての魅力が失われたわけではありません。むしろ、1人で遊ぶための要素が増えたことで、誰かと遊ぶ機会がないときでもゲームを楽しめるようになり、これまで以上に幅広いプレイスタイルに対応しています。

そして、こうした遊び方の充実を支えているのが、発売時点から収録されている12種類のスポーツやレジャーです。

単純に競技数が増えただけではなく、過去作から復活した人気競技や、新しい操作方法を取り入れた競技も用意されており、それぞれに異なる面白さがあります。

12種類のスポーツは遊び応え十分?復活競技と新競技の魅力

『Nintendo Switch Sports Resort』では、発売時点から12種類のスポーツやレジャーが収録されており、従来のシリーズと比べても遊びのバリエーションが大きく広がっています。

前作『Nintendo Switch Sports』は発売当初の収録競技が6種類だったため、今回のボリュームアップは素直に嬉しいところです。しかも、単純に競技数を増やしただけではなく、過去作で人気だったスポーツの復活や、新しい操作方法を取り入れた競技など、それぞれに異なる楽しさが用意されています。

収録されているのは、テニス、ボウリング、ゴルフ、バレーボール、バスケットボール、ボクシング、ピンポン、アーチェリー、指相撲、スケートボード、マリンバイク、プロペラ飛行機の12種類です。

こうして並べてみると、従来のシリーズでおなじみの競技から、スポーツゲームというよりレジャーゲームに近いものまで、かなり幅広い内容になっていることがわかります。

特にシリーズ経験者にとって嬉しいのが、『Wii Sports Resort』で人気だったアーチェリーやピンポン、プロペラ飛行機などが再び楽しめることです。

アーチェリーはJoy-Conを使って弓を構え、狙いを定めて矢を放つという、体感操作との相性が良い競技の一つです。狙った場所にうまく命中したときの気持ちよさがあり、操作自体はシンプルでも、正確に的を射抜こうとすると自然に集中してしまいます。

一方、ピンポンは相手との駆け引きが重要になる競技で、ただボールを打ち返しているだけでは勝てません。

手首の細かな動きにも対応しているため、ラケットの角度や打ち返すタイミングを意識する必要があり、慣れてくるほど奥深さを感じられる仕組みになっています。

しかも、本作では通常の対戦だけでなく、卓球台の特定の場所を狙うような特殊なルールも用意されており、勝敗を競う以外の遊び方が楽しめるのも特徴です。

こうした競技は、ルールを覚えること自体は難しくありませんが、実際に上達しようとすると意外に奥が深く、繰り返し遊びたくなる魅力があります。

そして、今回の収録競技の中で注目したいのが、ボクシングの存在です。

ボクシングと聞くと、Joy-Conを握ってひたすらパンチを繰り出すような遊びを想像するかもしれません。しかし、本作では攻撃だけでなく、相手の動きを見ながら回避や反撃を使い分けることが重要になっています。

例えば、相手のパンチに合わせて体を左右に動かすと、タイミングによってジャスト回避のようなアクションが発動します。さらに、攻撃にはゲージ管理も関わってくるため、何も考えずにパンチを連打しているだけでは、思うように試合を進められません。

相手の攻撃を見極め、隙ができたところで反撃するという流れがあり、体を動かす楽しさと対戦ゲームらしい駆け引きがうまく組み合わされています。

ただし、ボクシングはほかの競技と比べても体を大きく動かすため、長時間続けていると疲れやすいところがあります。

そんなときに遊びたくなるのが、今回新たに収録された指相撲です。

指相撲はボクシングほど大きな動きを必要とせず、相手とのタイミングの読み合いを手軽に楽しめる競技になっています。体力を使う競技と、比較的落ち着いて遊べる競技が用意されていることで、気分に合わせて遊び方を変えられるのも本作の良いところです。

また、テニスやボウリング、ゴルフといった定番競技が引き続き収録されていることも、パーティーゲームとして考えると重要なポイントになります。

これらの競技は、ゲームに慣れていない人でもルールを理解しやすく、Joy-Conを振るという直感的な操作だけで楽しめます。特にボウリングは、実際のスポーツに近い感覚で遊べるため、普段あまりゲームをしない家族や友人とも一緒に盛り上がりやすい競技です。

さらに、本作では通常のボウリングに加えて、100本のピンを一度に倒す「100ピンゲーム」のような特殊ルールも用意されています。

通常の10本とは比べものにならない数のピンが並ぶため、ボールを投げた後に大量のピンが倒れていく様子は、それだけでも爽快感があります。

こうした遊びは、本格的なスポーツの再現というよりも、ゲームだからこそ実現できる楽しさを重視したものです。

実際のスポーツに近い感覚を味わえる競技と、現実ではなかなか体験できない特殊なルールが共存していることで、同じスポーツでも異なる面白さを楽しめるようになっています。

そして、スケートボード、マリンバイク、プロペラ飛行機といったレジャー系の競技は、従来の体感スポーツとは少し違った方向から本作の魅力を広げています。

スケートボードについては先ほど触れたとおり、Joy-Con 2のマウス機能を使った新しい操作方法が特徴ですが、プロペラ飛行機ではコントローラーを傾けることで機体を旋回させるなど、それぞれの乗り物に適した操作が用意されています。

特に面白いのが、これらのレジャー系競技では、単に乗り物を操作するだけでなく、レースや探索といった異なる遊び方が楽しめることです。

例えば、島を横断するレースでは、どのルートを選べば効率よく目的地に到着できるのかを考える必要があります。マリンバイクを使った海上レースでは、水上を高速で移動する爽快感があり、通常のスポーツとは違った楽しさを味わえます。

さらに、相手とボールを奪い合うような対戦形式も用意されており、レジャー系の競技だけでも複数の遊び方が成立しているのが特徴です。

このように、12種類という数字だけを見ると『Wii Sports Resort』と同じですが、実際の内容は単純な競技数の比較では判断できません。

一つひとつのスポーツに異なる操作感や駆け引きがあり、特殊ルールやレジャー系のゲームモードまで含めると、想像以上に幅広い遊び方が用意されています。

特に、ボクシングで体を動かした後にピンポンで繊細な駆け引きを楽しみ、気分を変えてスケートボードで島を走り回るといった遊び方ができるのは、本作ならではの魅力だと思います。

ただ、すべての競技が同じように進化しているわけではありません。

テニスやボウリング、ゴルフなどは、従来のシリーズから基本的な遊び方が大きく変わっておらず、過去作を長く遊んできた人ほど新鮮味を感じにくい部分があります。また、バスケットボールについても、体感操作との相性という点では少し粗さが残っている印象です。

加えて、前作に収録されていたサッカーやチャンバラ、バドミントンなどが登場していないため、過去作の人気競技をすべてまとめて楽しめる作品ではないことにも注意が必要です。

それでも、競技ごとに異なる楽しさがあり、スポーツとレジャーを気軽に切り替えられることを考えると、パーティーゲームとしての遊び応えは十分に感じられます。

本作の魅力は、12種類の競技が収録されていること以上に、その日の気分や一緒に遊ぶ相手に合わせて、さまざまな楽しみ方を選べることにあります。

一つの競技を徹底的に極める楽しさもありますが、複数のスポーツを次々と切り替えながら遊んでいるうちに、思いがけず時間が過ぎてしまう。そんなシリーズ本来の魅力が、今回はさらに充実した形で受け継がれています。

もっとも、収録競技が増えて遊び方が広がった一方で、実際に遊び込んでいくと気になる部分も見えてきます。

特に、過去作から引き継がれなかった競技や、レジャー系の対戦モードに設けられた制限などは、購入前に知っておきたいポイントです。

完成度は高いが惜しい部分も!遊んで気になる3つの問題点

『Nintendo Switch Sports Resort』は、収録競技の充実やウーフーアイランドの探索、1人プレイ向けの新モードなど、前作からさまざまな部分が進化しています。

特に、スポーツの対戦だけではなく、島を自由に移動しながら遊べるようになったことは、シリーズの方向性を大きく変える要素だと思います。

ただ、ここまで紹介してきた内容だけで、過去作の完全上位互換と考えるのは少し早いかもしれません。

というのも、収録競技が増えた一方で、以前の作品にあった人気スポーツが登場していなかったり、新しく追加されたレジャー系の競技を十分に遊び込める仕組みが用意されていなかったりと、惜しい部分も残っているからです。

特に気になるのは、過去作から削除された競技、レジャー系モードの制限、カスタマイズアイテムの入手方法という3つの問題です。

まず、収録競技については、12種類という数字だけを見ると十分なボリュームに感じられますが、前作に登場したスポーツがすべて引き継がれているわけではありません。

例えば、『Nintendo Switch Sports』に収録されていたサッカー、バドミントン、チャンバラなどは、今回のラインナップから外れています。

これらは前作でも人気のあった競技だけに、楽しみにしていた人にとっては残念な変更です。

特にサッカーは、ほかの体感スポーツとは異なる操作方法が特徴で、Joy-Conを使った独特のプレイ感覚がありました。また、チャンバラについても、相手の攻撃を防ぎながら隙を見て反撃する駆け引きが面白く、対戦ゲームとしての魅力が強い競技だったと思います。

もちろん、今回はアーチェリーやピンポン、ボクシングなどが収録されているため、遊べるスポーツの種類そのものが不足しているわけではありません。

ただ、過去作で気に入っていた競技がなくなっている場合、新しい競技が追加されたからといって、必ずしも満足できるとは限らないのが難しいところです。

そもそも、こうしたスポーツゲームでは、収録競技の数だけでなく、自分が繰り返し遊びたいと思える競技があるかどうかが重要になります。

例えば、12種類の競技が用意されていても、その中で頻繁に遊ぶものが2~3種類しかなければ、残りの競技はほとんど触らなくなる可能性があります。

反対に、収録数が少なくても、お気に入りの競技があれば長く楽しめるものです。

そのため、前作から乗り換えることを考えている人は、単純に競技数が増えたという情報だけで判断するのではなく、今回のラインナップに自分の好きなスポーツが含まれているか確認しておきたいところです。

そして、2つ目の問題が、新しく追加されたレジャー系競技の扱いです。

スケートボード、マリンバイク、プロペラ飛行機は、本作の進化を象徴するような存在であり、ウーフーアイランドの探索と組み合わせることで、従来のシリーズにはなかった楽しさを生み出しています。

特にスケートボードは、Joy-Con 2のマウス操作を使った独特のプレイ感覚があり、操作そのものが面白い競技に仕上がっています。

それだけに惜しいのが、これらのレジャー系競技が、通常のスポーツと同じようにランキングを競う仕組みに対応していないことです。

本作では、1人プレイ向けに島ランキングが用意されており、競技ごとに強い相手へ挑戦しながら順位を上げていく楽しさがあります。

ところが、レジャー系の競技はこのモードの対象になっておらず、オンラインのランダムマッチでも遊べません。

もちろん、レースなどの対戦形式そのものが存在しないわけではありませんが、通常のスポーツと比べると、継続して対戦を楽しむための仕組みが限られています。

これは、かなり惜しい部分だと思います。

というのも、スケートボードやマリンバイクは操作に慣れるほど上達を実感しやすく、タイムを縮めたり、ほかのプレイヤーと競い合ったりする遊びとの相性が良いからです。

例えば、スケートボードで島の街並みを走り抜けるレースがオンライン対戦に対応していれば、単純に移動するだけではなく、コース取りや加速のタイミングを研究する楽しさも生まれます。

また、マリンバイクでも、ほかのプレイヤーと海上レースを繰り返しながら腕前を磨ける仕組みがあれば、探索とは違った形で長く遊べたはずです。

せっかく新しい操作方法や広いフィールドを用意しているのですから、もう少し競技として遊び込める仕組みが欲しかったところです。

もちろん、ウーフーアイランドを自由に探索できるだけでも十分に楽しめますし、島の名所めぐりには収集要素も用意されています。

ただ、探索を一通り楽しんだ後にも繰り返し遊び続けられるかという点では、通常のスポーツとの違いが気になります。

特に、オンライン対戦を中心に長く遊ぶことを考えている人にとっては、レジャー系の競技がランダムマッチに対応していないことを、購入前に知っておいたほうが良いと思います。

そして、3つ目の問題が、キャラクターのカスタマイズアイテムを入手する仕組みです。

本作では、前作と違ってオフラインでもスポッコポイントを獲得できるようになりました。

この変更自体は非常に嬉しく、オンライン対戦を利用しない人でも衣装やアクセサリーを集められるようになったことで、1人プレイの楽しみが広がっています。

ただし、ポイントを集めれば好きなアイテムを自由に購入できるわけではなく、入手できるアイテムにはランダム性が残っています。

つまり、気に入った衣装やアクセサリーを見つけても、必要なポイントを貯めれば確実に手に入るとは限らないということです。

この仕組みは、何が手に入るかわからない楽しさがある一方で、自分の欲しいアイテムを狙って集めたい人には少し不便に感じられます。

特に、キャラクターの見た目を細かく変更することが好きな人ほど、欲しいものを自由に選べない点が気になるかもしれません。

また、前作から引き継がれたスポーツメイツのデザインについても、好みが分かれる部分があります。

『Wii Sports』時代のMiiは、シンプルながらも個性的なキャラクターを作れることが魅力でした。一方、スポーツメイツは現代的で親しみやすいデザインになっているものの、Miiとは異なる方向性のため、以前の雰囲気を好んでいた人には少し物足りなく感じられる可能性があります。

もっとも、キャラクターデザインそのものは好みの問題ですし、スポッコポイントをオフラインでも集められるようになったことは、間違いなく前作からの改善点です。

そのうえで、せっかくカスタマイズの自由度を広げるのであれば、アイテムの入手方法についても、もう少しプレイヤーが選択できる仕組みが欲しかったと感じます。

こうして見ると、本作の問題点は、スポーツゲームとしての基本的な面白さが不足しているというよりも、新しく広がった遊びを、さらに長く楽しむための仕組みが十分ではないことに集約されます。

ウーフーアイランドの探索やスケートボードの操作など、これまでのシリーズにはなかった魅力が加わったからこそ、もう少し遊び込める要素が欲しくなるわけです。

また、定番競技についても、基本的な操作やルールは過去作から大きく変わっていないため、シリーズを長く遊んできた人ほど、新鮮味を感じにくい部分があると思います。

ただ、これは見方を変えれば、従来のスポーツゲームとしての完成度を維持しながら、新しい楽しみ方を追加しているとも考えられます。

テニスやボウリング、ゴルフなどは、複雑なルールを覚えなくてもすぐに遊べることが魅力であり、無理に操作方法を変更する必要があるわけではありません。

むしろ、家族や友人と気軽に楽しめる手軽さを残しながら、1人プレイや島の探索を充実させたことに、本作の進化が表れているように感じます。

そのため、過去作にあったすべての競技を楽しみたい人や、オンライン対戦を徹底的に遊び込みたい人にとっては、少し物足りない部分があるかもしれません。

一方で、スポーツの対戦だけではなく、島を探索したり、さまざまなレジャーを楽しんだりすることに魅力を感じる人なら、従来のシリーズ以上に長く楽しめる可能性があります。

結局のところ、『Nintendo Switch Sports Resort』をどう評価するかは、スポーツゲームとしての完成度だけでなく、新しく追加された遊びにどれだけ魅力を感じるかによって変わってきます。

では、こうした良い部分と惜しい部分を踏まえたうえで、本作はNintendo Switch 2を持っている人におすすめできる作品なのか。最後に、どのような人なら満足できるのかを整理しておきたいと思います。

スイッチ スポーツ リゾートは買いなのか?シリーズの集大成と呼べる完成度

『Nintendo Switch Sports Resort』は、これまでのシリーズが持っていた体感スポーツの面白さを受け継ぎながら、遊び方の幅を大きく広げた作品です。

もちろん、過去作に収録されていた競技が一部なくなっていたり、レジャー系の競技をオンラインで遊び込むための仕組みが不足していたりと、惜しい部分もあります。

ただ、そうした問題点を踏まえても、前作『Nintendo Switch Sports』からの進化は十分に感じられる内容になっています。

特に大きいのが、Joy-Con 2の新しい操作方法、ウーフーアイランドの自由な探索、1人プレイ向けの充実したモードという3つの要素です。

まず、Joy-Con 2のマウス機能を活用したスケートボードは、これまでのシリーズにはなかった新しい体感操作を実現しています。

従来の『Wii Sports』シリーズでは、コントローラーを振ることでラケットやボールを操作する遊びが中心でしたが、今回はコントローラーを滑らせたり、傾けたり、持ち上げたりと、より幅広い動作がゲームに反映されるようになりました。

特にスケートボードでは、Joy-Con 2を後ろに引くことで加速する操作が、実際に地面を蹴って前進する感覚とうまく結びついています。

こうした操作方法は、単に新しい機能を使っているだけではなく、スケートボードという競技そのものの面白さにつながっているのが重要なところです。

そして、ウーフーアイランドを自由に探索できるようになったことも、本作を語るうえで欠かせません。

これまでのシリーズでは、スポーツを楽しむための舞台として登場していた場所が、今回はスケートボードやマリンバイク、プロペラ飛行機を使って自由に移動できるフィールドになっています。

しかも、島の名所めぐりではアイテム収集やミッションに挑戦できるため、単に景色を眺めるだけでは終わりません。

例えば、スポーツの対戦で少し疲れたときに、プロペラ飛行機で島の上空を飛び回ったり、スケートボードで街中を探索したりと、その日の気分に合わせて遊び方を変えられます。

こうした自由度の高さは、従来の体感スポーツゲームにはあまりなかった魅力です。

さらに、島ランキングが追加されたことで、1人でも明確な目標を持って遊べるようになりました。

ランキング20位からスタートし、各競技の強敵に勝利しながら島チャンピオンを目指す仕組みは、単純ながらも繰り返し挑戦したくなる要素になっています。

そのうえ、オフラインでもスポッコポイントを獲得できるようになったため、オンライン対戦を利用しなくてもキャラクターのカスタマイズを楽しめます。

これまでのシリーズは、家族や友人と一緒に遊ぶときにこそ魅力を発揮する作品という印象が強かったのですが、本作では1人でも継続して遊ぶ理由が増えました。

この変化は、Nintendo Switch 2で長く遊べるゲームを探している人にとって、大きな魅力になると思います。

一方で、購入を検討する際には、自分がどのような遊び方を求めているのかを考えておきたいところです。

例えば、テニスやボウリング、ゴルフといった定番競技を家族や友人と楽しみたい人なら、本作は十分におすすめできます。

これらの競技はルールがわかりやすく、ゲームに慣れていない人でも直感的に操作できるため、複数人で集まったときにも遊びやすい内容です。

さらに、今回はボクシングやアーチェリー、ピンポンなども収録されているので、気分に合わせて競技を切り替えながら楽しめます。

また、1人でじっくり遊びたい人にとっても、島ランキングやウーフーアイランドの探索が用意されているため、前作より満足しやすい構成になっています。

特に、スポーツの対戦だけでなく、フィールドを探索したり、収集要素を楽しんだりすることが好きな人なら、本作の魅力をより強く感じられるはずです。

反対に、前作でサッカーやチャンバラ、バドミントンを中心に遊んでいた人は、少し注意が必要になります。

今回の作品ではこれらの競技が収録されていないため、お気に入りのスポーツをそのままNintendo Switch 2で楽しめるわけではありません。

また、スケートボードやマリンバイクなどのレジャー系競技についても、オンラインのランダムマッチや島ランキングには対応していないので、対戦を中心に遊び込みたい人には物足りなさが残る可能性があります。

つまり、過去作のすべての要素を引き継いだ完全版を期待すると、少し印象が変わってくるかもしれません。

ただ、本作を単なる『Nintendo Switch Sports』の続編として見るのではなく、体感スポーツとリゾート探索を組み合わせた新しい作品として考えると、その魅力がよりわかりやすくなります。

従来のシリーズが大切にしてきた、誰でも気軽にスポーツを楽しめる手軽さはそのままに、Nintendo Switch 2の機能を生かした操作や、自由に移動できるウーフーアイランドが加わっています。

そして、1人で遊ぶためのモードも充実したことで、複数人で集まったときだけでなく、普段から気軽に起動したくなるゲームへと変わりました。

個人的には、今回の進化で最も評価したいのは、この遊び方の広がりです。

スポーツゲームとしての基本的な部分は過去作から大きく変わっていないものの、その周辺に新しい楽しみが加わったことで、従来のシリーズでは味わえなかった体験が生まれています。

もちろん、すべての競技が新鮮なわけではありませんし、もう少し遊び込める仕組みが欲しかった部分もあります。

それでも、12種類のスポーツやレジャーを楽しみながら、島を探索し、ランキング上位を目指していくという構成は、シリーズの魅力をうまくまとめたものになっています。

『Nintendo Switch Sports Resort』は、過去作の完全上位互換ではないものの、体感スポーツゲームとしての楽しさを新しい方向へ広げた、シリーズの集大成と呼びたくなる作品です。

特に、Nintendo Switch 2ならではの新しい操作を体験したい人や、家族や友人と楽しめるゲームを探している人、そして1人でも気軽に遊べる作品が欲しい人には、十分に購入を検討する価値があります。

かつて『Wii Sports Resort』でウーフーアイランドを飛び回ったことがある人なら、今回の自由な探索には懐かしさと新鮮さの両方を感じられると思います。

スポーツの対戦だけで終わらず、島そのものを遊び場として楽しめるようになったこと。それこそが、今回の『Nintendo Switch Sports Resort』を、前作とは別物と感じさせる最大の理由ではないでしょうか。

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