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【悲しきリストラ】続編でいつの間にか消えたゲームキャラ10選

【悲しきリストラ】続編でいつの間にか消えたゲームキャラ10選

長く続いているゲームシリーズを遊んでいると、「そういえば、あのキャラって最近まったく見なくなったな」と、ふと思い出すことがあります。

主人公やライバルのようにシリーズが続いても変わらず登場するキャラクターがいる一方で、かつては物語の中心にいたり、主人公と一緒に冒険する相棒だったりしたのに、いつの間にか新作から姿を消しているキャラクターも少なくありません。

しかも、こうしたキャラクターの多くは、物語の中で明確に退場したわけでもなければ、公式から「今後は登場しません」と発表されたわけでもないんです。新作が発売されるたびに少しだけ期待してみるものの、今回もいない。その次の作品にも登場せず、気がつけば最後の出番から10年以上が経っていた、なんてケースまであります。

中には、単なる脇役という言葉では片づけられないキャラクターもいます。『ゼルダの伝説 トワイライトプリンセス』でリンクの旅を支えたミドナのような相棒もいれば、『ピクミン』シリーズのキャプテン・オリマーのように、かつて主人公としてシリーズを背負っていた人物までいるほどです。オリマーに至っては、『ピクミン3』で主人公の座を譲っただけでなく、今度は新たな主人公たちから救出される側へと立場まで変わっていました。

もちろん、シリーズごとに世界観やゲームシステムが変化していく以上、すべてのキャラクターを新作へ登場させ続けることはできません。それでも、昔から遊んできた側としては、当たり前のようにそこにいたキャラクターほど、いなくなってから妙に気になってしまうものです。

そこで今回は、そんな**「続編でいつの間にか消えてしまったゲームキャラ」10選**を取り上げます。

なぜ出番を失ったのか想像できるキャラクターもいれば、「なぜこのキャラまで?」と思ってしまうケース、さらにはキャラクターだけでなく担当していた役割そのものがゲームから消えてしまったケースまであります。

いわば、ゲーム界の悲しき「リストラ組」。

昔遊んだ作品を思い出しながら、「そういえば確かに最近見ていない」と感じるキャラクターがいるか、順番に振り返っていきます。

ミドナ|あれほど濃密な旅をしたリンクの相棒が本編から消えた

まず取り上げたいのが、『ゼルダの伝説 トワイライトプリンセス』に登場したミドナです。

ミドナの場合、「昔こんなキャラもいたな」という程度の存在ではありません。物語の序盤からリンクと行動をともにし、道案内やヒントを与えながら冒険を支えてくれるだけでなく、ストーリーの核心にも深く関わっていました。狼の姿へ変えられてしまったリンクの背中に乗って移動する姿も含めて、『トワイライトプリンセス』を遊んだ人なら強く印象に残っているキャラクターではないでしょうか。

しかも、最初からリンクに対して全面的に協力的だったわけではなく、旅を続ける中で少しずつ関係性が変化していくのもミドナの魅力でした。単なるナビゲーション役ではなく、物語を最後まで追いかけるほど存在感が増していくため、最終的にはリンクと並ぶ『トワイライトプリンセス』の中心人物だったと感じた人も多いはずです。

それほど重要なキャラクターだったにもかかわらず、意外なことに**『トワイライトプリンセス』以降、ゼルダ本編には戻ってきていません。**

『スカイウォードソード』、『ブレス オブ ザ ワイルド』、『ティアーズ オブ ザ キングダム』、さらに『知恵のかりもの』とシリーズが続いても、本編でミドナが再びリンクと並んで冒険する機会はありませんでした。

とはいえ、完全に存在そのものが封印されているわけでもないんです。

『ゼルダ無双』では追加コンテンツを通して操作可能なキャラクターとして登場していますし、『大乱闘スマッシュブラザーズ』シリーズでもアシストフィギュアやスピリットなど、さまざまな形で姿を見せています。特にスマブラでは複数作品にわたって採用されているため、「人気がなくなったから出番を失った」と単純に片づけるのも少し違います。

むしろミドナの場合、難しいのは『ゼルダの伝説』というシリーズそのものの構造かもしれません。

ゼルダシリーズは作品ごとに舞台や時代が大きく変わるため、『トワイライトプリンセス』でリンクと別れたミドナを、別の時代を描く作品へそのまま連れてくるのは簡単ではありません。だからこそ、人気がありながらも本編では再登場させにくいという、なんとももどかしい立場になっています。

それでも、最後まで一緒に旅をした相棒が、その後は外伝や『スマブラ』でしか見られないというのは寂しいところです。

明確に「リストラされた」と発表されたわけではないものの、これだけ長く本編から離れていると、今回のテーマには外せない一人。新作への再登場が難しいのであれば、『トワイライトプリンセス』をもう一度大きく取り上げる機会などを通して、いつかミドナと再会したいところです。

キノじい|ピーチ姫のお付きだったベテランが新作からひっそり姿を消す

ミドナのように「特定作品の物語と深く結びついているから再登場させにくい」というキャラクターがいる一方で、もう少し不思議な消え方をしているのがキノじいです。

キノじいが初登場したのは、2002年発売の『スーパーマリオサンシャイン』。ピーチ姫のお付きとして登場する、白いひげを蓄えたキノピオ族のおじいさんで、かつて『スーパーマリオRPG』や『マリオストーリー』などに登場したキノコ大臣に近いポジションを担うキャラクターでした。

そして、キノじいを語るうえで外せないのが『マリオパーティ7』です。

この作品では単に顔を見せるだけではなく、マリオたちを豪華客船でのバカンスへ招待し、ゲーム全体を案内するガイド役を担当していました。ストーリーの中心人物とまではいかないものの、ゲームを始めれば自然と目に入ってくる存在だったため、この頃のマリオ作品を遊んでいた人にとっては馴染みのあるキャラクターだったと思います。

ところが、そんなキノじいも少しずつ出番を減らしていきます。

完全新作での出番は、2013年発売の『マリオ&ルイージRPG4 ドリームアドベンチャー』を最後に途絶えており、それ以降は新作で活躍する機会に恵まれていません。もちろん完全に存在を消されたわけではなく、『ペーパーマリオRPG』のリメイクには登場していますし、『大乱闘スマッシュブラザーズ SPECIAL』でもスピリッツとして姿を確認できます。

つまり、キノじいというキャラクターそのものが忘れられたわけではなく、**「昔の作品を振り返ればちゃんといるのに、新しい仕事だけ回ってこない」**という、今回のタイトルにある「悲しきリストラ」という言葉が妙に似合う状態になっているんです。

では、なぜキノじいは新作に呼ばれなくなったのか。

これについて公式から明確な理由が示されているわけではありません。ただ、キノじいが担っていたピーチ姫のお付きや案内役というポジションは、ほかのキノピオたちでも成立させやすく、あえてキノじいを登場させなければならない場面が減っていった、と考えることはできます。実際、マリオシリーズには数多くのキノピオが登場するため、その中で「おじいさんのキノピオ」という個性だけで出番を確保し続けるのは難しかったのかもしれません。

さらに『マリオパーティ』に限って見ると、少し事情が違って見えてきます。

もともと同シリーズは、作品によって司会や案内役が入れ替わる傾向がありました。『マリオパーティ3』ではミレニアムスター、『4』ではキノピオたち、『5』では星の精、『6』ではソルルとルルナ、そして『7』でキノじいという具合に、そもそも司会者が固定されていなかったんです。

そう考えると、キノじいだけが突然追い出されたというより、かつて担当していた仕事そのものが別のキャラクターへ引き継がれていき、そのまま新しい居場所を得られなかったという見方のほうがしっくりきます。

大事件が起きて退場したわけでもなく、感動的な別れが用意されたわけでもない。それでも新作を追いかけているうちに、気づけばそこにいなくなっていた。

こういう静かな消え方こそ、長寿シリーズにおける「リストラ」の切なさを感じさせるのかもしれません。

キャプテン・オリマー|シリーズの主人公だったのに2作続けて「救助される側」へ

キノじいは少しずつ役割を失い、そのまま新作で見かけなくなったキャラクターでした。ただ、次に紹介するキャプテン・オリマーは事情がかなり違います。

なにしろオリマーは、脇役でも案内役でもありません。初代『ピクミン』でプレイヤーが操作していた、紛れもないシリーズ最初の主人公です。

2001年にゲームキューブで発売された『ピクミン』では、未知の惑星に遭難したオリマーがピクミンたちの力を借りながら、壊れてしまった宇宙船のパーツを集めて脱出を目指します。続く『ピクミン2』でも主人公として活躍し、『大乱闘スマッシュブラザーズ』シリーズではファイターとして参戦するなど、長らく「ピクミンといえばオリマー」と言える立場にいました。

ところが、約9年ぶりの新作として2013年に発売された『ピクミン3』で、その立場が大きく変わります。

新たに主人公となったのは、アルフ、ブリトニー、チャーリーという3人の探検隊員。ではオリマーはどこへ行ったのかと思いきや、なんと今回は主人公たちに助けてもらう側になっていました。初代では遭難という絶望的な状況から自分で宇宙船を修復して帰還した男が、かつての主人公というポジションを離れ、救出される立場へ回ったわけです。

もちろん、シリーズが長く続けば主人公が交代すること自体は珍しくありません。それでも『ピクミン2』から長い期間を経て、ようやく発売されたナンバリング新作で主人公が交代し、しかも以前の主人公が救助対象になっているとなれば、昔から遊んできた人ほど複雑な気持ちになったかもしれません。

そして2023年発売の『ピクミン4』では、さすがにオリマーが主人公へ返り咲くのかと思いきや、またしても状況は似たものになります。

今度はオリマーが惑星で遭難し、彼を助けに向かったレスキュー隊まで消息を絶ってしまいます。そこで本部に残っていた新人隊員、つまりプレイヤー自身が現地へ向かい、救助活動を進めていくというのが物語の始まりでした。

こうして見ると、オリマーは2作続けて「遭難して助けられる元主人公」になってしまったことになります。

初代『ピクミン』を知っているほど、この立場の変化はなかなか強烈です。あの頃は限られた日数の中、自分の力で宇宙船のパーツを集めて脱出していたのに、いつの間にか後輩たちから救助される側が定位置になりつつあります。

とはいえ、オリマーが完全に主役の座から追い出されたわけでもありません。

『ピクミン4』では本編を進めた先で「オリマー遭難記」というモードが用意され、ここではオリマー自身を操作できます。本編とは異なるルールのもと、15日間で30個の宇宙船パーツを集めるという内容になっており、初代『ピクミン』を思わせる遊びを楽しめる形になっています。

だからこそオリマーは、「消えてしまったゲームキャラ」というより、シリーズには残っているのに主人公の席だけ戻ってこないキャラクターと表現したほうが近いかもしれません。

新しい主人公たちへバトンを渡しながら、それでもシリーズの重要人物として残り続けている。完全なリストラとは少し違いますが、初代から遊んできた側としては、もう一度オリマーを物語のど真ん中に据えた『ピクミン』も遊んでみたくなるところです。

ガノン・エポナ・ウルフリンク・アイルー|『どうぶつの森』から消えた豪華コラボ住民

ここまでは、シリーズの中で役割を失ったキャラクターを見てきましたが、次は少し毛色が違います。

舞台となるのは『どうぶつの森』シリーズ。2016年に配信された『とびだせ どうぶつの森 amiibo+』では、amiiboを使うことで特別な住民を村へ呼べる仕組みが追加されました。そして、その中に「本当にこのキャラクターまで住民になるの?」と思ってしまうような、かなり豪華なコラボ組がいたんです。

たとえば『ゼルダの伝説』からは、ガノンドロフのamiiboを使うことでブタの住民ガノンが登場。さらにシークのamiiboからは馬のエポナ、リンクのamiiboからはウルフリンクを呼ぶことができました。

そこへ『モンスターハンター』からアイルーまで加わるのですから、今振り返っても相当な顔ぶれです。魔王やリンクの愛馬、狼になったリンク、そしてアイルーが同じ村で普通に暮らしているという、本編ではまず実現しない光景を作れるのもコラボならではの面白さでした。

ところが、Nintendo Switchで発売された『あつまれ どうぶつの森』では、この4体がそろって登場しませんでした。

もっとも、コラボキャラクターが一作品限りで終わること自体は、それほど珍しい話でもありません。「前作限定の企画だった」と考えれば、ここまでは納得できる範囲だと思います。

ただ、この話には少し引っかかるところがあります。

『とびだせ どうぶつの森 amiibo+』には別作品とのコラボ住民も存在しており、その全員が『あつ森』で消えたわけではありません。サンリオキャラクターズとのコラボ住民6人については、2021年のアップデートによって『あつ森』でも勧誘できるようになりました。つまり、前作のコラボ住民には**「新作へ戻ってこられた組」と「戻ってこられなかった組」**が生まれたことになります。

さらに面白いのが、その後の『ゼルダの伝説』とのコラボです。

2026年1月に配信されたVer.3.0では、『ゼルダの伝説』とのコラボ自体が復活しています。ただし、帰ってきたのは以前のガノンやエポナ、ウルフリンクではなく、チューリとミネルという新しい顔ぶれでした。

コラボそのものがなくなったのなら、「今回はゼルダ枠がなかったんだな」で話は終わります。しかし、ゼルダとのコラボが改めて実施されたうえで住民が入れ替わったとなると、以前のメンバーを知っている人ほど少し寂しく感じるところがあります。

特にウルフリンクは、最初に紹介したミドナと同じ『トワイライトプリンセス』に関係するキャラクターです。ミドナはゼルダ本編へ長らく戻ってこず、ウルフリンクも『どうぶつの森』のコラボ住民としては姿を消したまま。こうして並べてみると、『トワイライトプリンセス』を懐かしむ人にとっては、なかなか切ない状況になっています。

もちろん、コラボキャラクターには作品ごとの事情もあるため、これをそのまま「リストラ」と断定することはできません。

それでも、かつて村で一緒に暮らせた住民たちが、新作では別のキャラクターへ席を譲っているのは事実です。

『とび森』でガノンやエポナたちを村へ呼んでいた人なら、現在の『あつ森』を遊びながら、「あの住民たちも戻ってきてくれたら」と思うことがあるかもしれません。

ポンプ|『マリオサンシャイン』を象徴する相棒なのに3Dマリオ本編へ帰ってこない

コラボという特殊な立場ゆえに新作へ引き継がれなかったキャラクターがいる一方で、次に紹介するポンプは、その作品のゲーム性そのものを支えていた存在です。

ポンプが登場したのは、2002年発売の『スーパーマリオサンシャイン』。名前だけを見ると単なる装備品のようにも思えますが、実際には自分の意思を持って会話し、マリオへ使い方を説明したり、冒険中に助言を送ったりするなど、れっきとした相棒として描かれていました。

そして何より、『サンシャイン』ではポンプを使うこと自体がゲームの中心になっています。

水を噴射して島に広がった落書きや泥を洗い流すのはもちろん、ノズルを切り替えればホバーで空中を移動したり、ロケットのように一気に高い場所へ飛び上がったりと、探索にもアクションにも欠かせませんでした。マリオが背中にポンプを装着して走り回る姿まで含めて、『サンシャイン』を象徴する存在だったと言っても大げさではありません。

ところが、ここまで重要な役割を担っていたにもかかわらず、『サンシャイン』以降の3Dマリオ完全新作ではポンプが相棒として復帰していません。

『スーパーマリオ64』や『サンシャイン』のように広いフィールドを探索するタイプの3Dマリオは、その後しばらく途絶えました。そして2017年、『スーパーマリオ オデッセイ』によって箱庭型の3Dマリオが久しぶりに帰ってきます。『サンシャイン』から数えれば15年ぶりということもあり、ポンプの再登場を期待した人がいたとしても不思議ではありません。

しかし、『オデッセイ』でマリオの隣にいたのはポンプではなく、新たな相棒となったキャッピーでした。

キャッピーを投げて敵や物体を「キャプチャー」する仕組みがゲーム全体の核となり、『サンシャイン』におけるポンプとはまったく違う方向からマリオのアクションを広げています。作品ごとに新しい遊びを作るという意味では自然な交代ですが、ポンプから見れば、自分がかつて座っていた「3Dマリオの相棒」という席に新しいキャラクターが入った形でもあります。

それだけなら、ポンプも『サンシャイン』限りのキャラクターだったと納得できるところですが、少し面白いのが別作品では今も存在感を残していることです。

『大乱闘スマッシュブラザーズ』シリーズでは、マリオの下必殺ワザとしてポンプが採用されています。つまり、マリオ本編では長らく相棒として呼ばれていないのに、『スマブラ』へ行けば今でもマリオの背中に装着されて働いているわけです。

こうなると、「消えた」というより配属先が変わったと言ったほうが近いのかもしれません。

『サンシャイン』では会話もする相棒であり、ゲームシステムの中心でもあった。それが現在では、別シリーズでマリオが使う技として面影を残しているというのは、今回紹介するキャラクターの中でも少し変わった生き残り方です。

とはいえ、ポンプと一緒にドルピック島を駆け回った経験がある人にとっては、技として使えるだけでは少し物足りないところもあります。

もう一度マリオの背中に乗り、何かと話しかけながら冒険を支えてくれる日が来るのか。それとも3Dマリオの相棒という役割は、その作品ごとに新しいキャラクターへ受け継がれていくのか。

20年以上が経った今でも、『サンシャイン』を語れば必ず名前が挙がるほど印象を残したポンプだけに、いつか本編でもう一度活躍する姿を見てみたいところです。

スワンキー&キャンディーコング|キャラクターだけでなく「仕事」まで消えてしまった

ポンプの場合は『スマブラ』という別の場所に活躍の場を残していましたが、次に紹介するスワンキーコングとキャンディーコングは、もう少し厳しい状況に置かれています。

この2人を語るうえで中心になるのが、1995年に発売された『スーパードンキーコング2 ディクシー&ディディー』です。

同作では、コングファミリーの面々が島のさまざまな場所に登場し、それぞれ異なる形でディディーとディクシーの冒険を支えていました。その中でも独特な存在感を放っていたのがスワンキーコング。派手な髪型に青いコートという目立つ格好で登場し、「スワンキーのクイズショー」で司会を担当していたキャラクターです。

このクイズショーでは、ゲームに関する問題へ答えながら報酬を獲得できる仕組みになっており、ステージを攻略するアクション部分とはまったく違った遊びが用意されていました。特に難しい問題になると、なんとなく遊んでいるだけでは答えられないものもあり、独特なBGMも含めて妙に記憶へ残っている人がいると思います。

そして、スワンキーと縁があったのがキャンディーコングです。

キャンディー自体は初代『スーパードンキーコング』から登場していましたが、『スーパードンキーコング2』のゲームボーイアドバンス版では、スワンキーのクイズショーにドレス姿で登場し、エンディングにも顔を見せていました。

ところが、その後のシリーズでは2人とも表舞台から遠ざかっていきます。

2025年にNintendo Switch 2で発売された『ドンキーコング バナンザ』でも主要キャラクターとして扱われず、昔の作品を知らない世代にとっては、名前を聞いてもピンとこない存在になりつつあります。

ただ、この2人について興味深いのは、単純にキャラクターだけが新作から消えたわけではないという点です。

特にスワンキーが担当していたクイズショーのような役割そのものが、現在のシリーズでは見られなくなりました。つまり、「別のキャラクターに仕事を取られた」というより、担当していた部署ごとなくなってしまったような状態なんです。

これは長く続くゲームシリーズでは、意外と避けにくい問題なのかもしれません。

作品ごとにゲームシステムが変われば、当然ながら必要とされるキャラクターの役割も変化します。セーブを担当するキャラクターがいたとしても、いつでも自動でセーブできる仕組みになれば、その仕事は必要なくなる。ミニゲームの受付役やクイズの司会者も同じで、遊びそのものがなくなれば、キャラクターだけを残す理由まで薄くなってしまいます。

そう考えると、スワンキーはかなり切ないタイプの「リストラ組」です。

本人に何か問題があったわけでもなければ、別の誰かにクイズショーを奪われたわけでもない。それどころか、自分が担当していた仕事そのものがシリーズから消えてしまったため、帰る場所までなくなってしまったとも言えます。

もちろん、新作で別の役割を与えれば復帰させることはできます。それでも現在のドンキーコングシリーズが昔とは違った方向へ進んでいる以上、かつてとまったく同じ形でスワンキーたちが帰ってくる可能性は高くないのかもしれません。

だからこそ、『スーパードンキーコング2』や『3』を遊んでいた人にとって、あのクイズショーや独特なコングファミリーの面々は今も記憶に残ります。

キャラクターが消えただけではなく、そのキャラクターが必要とされていた時代のゲームシステムまで一緒に姿を消した。スワンキーたちを振り返っていると、長寿シリーズが変化していく中で失われていくものまで見えてくるようです。

ナビィ|リンクが続編で探し続けたのに、そのまま行方が分からない相棒

ここまで紹介してきたキャラクターは、新しいキャラクターへ役割を譲ったり、ゲームシステムの変化によって居場所を失ったりと、少なからず「出なくなった理由」を想像できる存在でした。

ところが、次に紹介するナビィは少し事情が違います。

ナビィが登場したのは、1998年発売の『ゼルダの伝説 時のオカリナ』。物語の序盤からリンクと行動をともにする妖精で、敵を狙う際のロックオンを助けたり、冒険に迷ったときにはヒントを教えてくれたりと、プレイヤーにとっても欠かせない相棒でした。

ゲームを遊んでいる最中は何度も呼びかけてくるため、その存在を少し鬱陶しく感じた人もいたかもしれません。それでも、広大なハイラルをリンクと一緒に旅し続けたナビィは、物語を進めるほど単なる案内役ではなくなっていきます。

だからこそ、『時のオカリナ』のエンディングで訪れる別れは印象的でした。

すべての戦いが終わったあと、ナビィはリンクのもとから去っていきます。ここだけなら「役目を終えた相棒との別れ」として物語はきれいに締まっているのですが、問題はその後です。

2000年に発売された続編『ゼルダの伝説 ムジュラの仮面』では、リンクが別れてしまった大切な友を探すために旅をしているところから物語が始まります。

つまり、『時のオカリナ』で別れたナビィを探すことが、次なる旅へ向かうきっかけになっているわけです。ところが旅の途中でスタルキッドと遭遇し、時のオカリナとエポナを奪われたうえ、リンク自身もデクナッツの姿へ変えられてしまいます。そこからタルミナを巡る新たな物語へ巻き込まれ、今度は妖精チャットがリンクの相棒となりました。

そして『ムジュラの仮面』を最後まで進めても、リンクがナビィと再会することはありません。

これがナビィの何とも切ないところです。

前作で人気だったキャラクターが続編に登場しないだけなら、シリーズでは珍しくありません。しかしナビィの場合、続編の主人公がその存在を探して旅へ出ているにもかかわらず、最後まで見つからないまま物語が終わります。その後どこへ行ったのかについても、少なくとも今回確認している内容では明確な答えが示されていません。

しかも面白いのが、ナビィは『時のオカリナ』発売当時から、必ずしも「みんなに愛される相棒」だったわけではないことです。

何度もリンクへ呼びかけるキャラクターだったため、そのしつこさをネタにされることもありました。それなのに、いざ本当にいなくなってしまうと、「結局ナビィはどこへ行ったのか」「もう一度会えないのか」と、その行方が気になってしまう。

いつも隣にいたときには少しうるさく感じていたのに、いなくなった途端、その空席が妙に大きく感じられるんです。

今回紹介しているキャラクターの中でも、ナビィは「新しいキャラクターに仕事を奪われた」という意味でのリストラとは少し違います。『ムジュラの仮面』ではチャットという新たな妖精が相棒になったものの、そもそも物語の出発点にはナビィを探すという目的がありました。

探されるほど大切な存在だったのに、結局そのまま帰ってこなかった。

続編まで使ってその不在を意識させたからこそ、ナビィは単に「昔の作品にしか出ていないキャラクター」では終わりません。リンクが探し続けた相棒はどこへ行ったのか――その答えが語られていないことも含めて、今なお記憶に残り続けるキャラクターになっています。

リンクリーコング|亡くなった後も幽霊として働いていたのに、ついに姿を消した

ナビィは行方が分からないまま帰ってこなくなったキャラクターでしたが、次に紹介するリンクリーコングは、さらに変わった経歴を持っています。

なにしろこのキャラクター、物語上では一度亡くなっているにもかかわらず、その後も幽霊になってシリーズへ出演し続けていたんです。

リンクリーコングは、コングファミリーの長老として知られるクランキーコングの妻にあたる存在。1995年発売の『スーパードンキーコング2 ディクシー&ディディー』では、各地にある「リンクリーの学校」でゲームのセーブを担当し、アクションについても教えてくれる頼れるおばあちゃんとして登場しました。

続く『スーパードンキーコング3 謎のクレミス島』でもセーブを担当するほか、冒険の中で集めたバナナバードを預かってくれるなど、ゲームを進めていくうえで自然と何度も顔を合わせるキャラクターになっています。

ところが、その後リンクリーには大きな変化が起きます。

『スーパードンキーコング3』より後の時系列ではすでに亡くなった存在として扱われ、1999年発売の『ドンキーコング64』では、なんと幽霊の姿になって再登場しました。

普通ならキャラクターが亡くなった時点で、そのままシリーズから退場しても不思議ではありません。それでもリンクリーは幽霊となってコングたちの前に現れ、引き続き冒険へ助言を与えてくれます。

ここまで来ると、かなり強いキャラクターです。

生きている間だけでは飽き足らず、亡くなってからもコングファミリーを支え続ける。言い換えれば、一度退場する理由ができたにもかかわらず、それを乗り越えて出演し続けたキャラクターでもあります。

その後も2007年発売の『ドンキーコング たるジェットレース』に登場するなど、幽霊という設定を活かしながらシリーズに残っていました。

ところが、同じ2007年に発売された『ドンキーコング ジャングルクライマー』では、オープニングムービーで日傘を差しながらバカンスを楽しむ姿が描かれたものの、これが実質的な最後の出演となっています。そこから新作で姿を見せなくなり、2025年発売の『ドンキーコング バナンザ』でも主要キャラクターとして扱われませんでした。

これが、リンクリーの何とも不思議なところです。

「亡くなったから出なくなった」という話なら納得できます。しかしリンクリーの場合、亡くなった後も普通に出演していたのに、ある時期を境にひっそり呼ばれなくなったわけです。

しかも、先ほど紹介したスワンキーコングのように、担当していたゲームシステムがなくなったことだけでは説明しきれません。『ドンキーコング64』ではすでに従来のセーブ役という立場から離れ、幽霊として別の役割を与えられていました。それでも最終的には、新作から姿を消しています。

だからこそ、今回の「悲しきリストラ」というテーマで見ると、かなり味わい深い存在でもあります。

亡くなっても仕事を続けていたのに、最後は本当に出番がなくなってしまった。ここまで来ると、「幽霊でもいいから、また出してあげてほしい」と思いたくなるのも分かります。

コングファミリーには個性的なキャラクターが数多くいますが、その中でも生前より幽霊になってからの期間のほうが長いという珍しい立場でシリーズを支えたリンクリーコング

新作でクランキーたちが活躍する姿を見るほど、その隣にかつていた彼女のことも、ふと思い出してしまう存在です。

アレックスキッド|かつて「セガの顔」だった主人公がソニックに看板を譲るまで

リンクリーコングはシリーズに登場し続けた末に、いつしか姿を見せなくなったキャラクターでした。ただ、次に紹介するアレックスキッドは、今回の中でも「リストラ」という言葉がかなり重く響く存在です。

なぜなら、単にゲームの主人公を降ろされたという話ではありません。

アレックスキッドは、かつてセガそのものを代表するマスコットキャラクターだったからです。

初登場は1986年に発売された『アレックスキッドのミラクルワールド』。現在では「セガのキャラクター」と聞けばソニックを思い浮かべる人が多いと思いますが、ソニックが登場する以前の1980年代には、アレックスキッドがセガの顔として扱われていました。今でこそ少し想像しにくいものの、当時を振り返れば「任天堂のマリオ」に対する「セガのアレックスキッド」とも言える立場にいたわけです。

ところが、その立場はずっと続きませんでした。

1989年にはメガドライブ向けに『アレックスキッド 天空魔城』が発売されます。しかし、ジャンプアクションの癖や攻撃の当たり判定など操作面の厳しさもあり、作品として高い評価を得るには至らず、その後は国内でシリーズの新作が途絶えていきます。

そして、そのわずか2年後となる1991年。セガから新たなキャラクターが登場しました。

ソニック・ザ・ヘッジホッグです。

ここからセガを代表するキャラクターはソニックへ移っていき、アレックスキッドが座っていた「会社の顔」という席も、後から登場した新しい主人公へと受け継がれていきました。

もちろん、『天空魔城』が思うような評価を得られなかったからソニックが生まれた、と単純につなげることはできません。そこまでの因果関係が明確に示されているわけではなく、少なくとも結果として、セガの看板キャラクターがアレックスキッドからソニックへ移っていった、と捉えるのが自然です。

ただ、キャラクター側の立場から眺めてみると、これほど切ない世代交代もなかなかありません。

かつては会社を代表する存在だったのに、新たなスターが登場すると少しずつ表舞台から離れていき、いつしか「昔セガにこんなキャラクターがいた」と語られる側になってしまった。今回紹介しているキャラクターの多くがシリーズ内で役割を失ったのに対して、アレックスキッドは会社の看板という巨大なポジションそのものを後輩へ譲ったことになります。

とはいえ、そのまま完全に忘れ去られたわけではありません。

後年にはゲストとして姿を見せる機会もあり、2021年には『Alex Kidd in Miracle World DX』として『ミラクルワールド』が現代向けに蘇っています。一方で、シリーズの完全新作が次々と作られている状況ではなく、かつてのようにセガを背負って第一線を走っているわけでもありません。

だからこそ、今のソニックしか知らない人にとっては、**「ソニック以前にもセガの顔がいた」**という事実そのものが意外に感じられるかもしれません。

新しい主人公が登場し、その人気が大きくなれば、いつか世代交代が起こる。ゲーム業界では珍しくない話ですが、アレックスキッドほど分かりやすく「会社の顔」という席を譲ったキャラクターは、そう多くありません。

今ではソニックが世界的に知られるセガの看板となっていますが、その前の時代を背負っていた主人公がいたことも忘れたくないところです。

かつてはセガの顔、それが今では知る人ぞ知る往年の主人公へ。

アレックスキッドの歩みを振り返ると、「悲しきリストラ」という今回の記事タイトルが、ひときわ似合ってしまいます。

タイニー・ランキー・チャンキー|『ドンキーコング64』で一緒に戦った3人が帰ってこない

アレックスキッドは新たなスターに看板を譲ったキャラクターでしたが、最後に紹介する3人も、後から振り返るほど扱いの差が気になってくる存在です。

舞台となるのは、1999年にNINTENDO64で発売された『ドンキーコング64』。この作品では5人のコングを切り替えながらステージを攻略する仕組みが採用されており、お馴染みのドンキーコングとディディーコングに加えて、タイニーコング、ランキーコング、チャンキーコングがプレイアブルキャラクターとして登場しました。

この5人は見た目が違うだけではなく、それぞれ得意なアクションも異なります。ステージ内の仕掛けに合わせて操作するコングを切り替えていくことが攻略の重要な要素になっていたため、タイニーたち3人も決して人数合わせで追加されたキャラクターではありません。

つまり『ドンキーコング64』を遊んでいた当時は、ドンキーやディディーと同じように、自分で操作して冒険する仲間だったわけです。

ところが、その後のシリーズを追ってみると状況が変わってきます。

タイニー、ランキー、チャンキーの3人は、『ドンキーコング64』以降、プレイアブルキャラクターとして復帰していません。2025年発売の『ドンキーコング バナンザ』でも主要キャラクターとして扱われず、5人で戦った時代から随分長い時間が経っています。

もちろん、ドンキーコングシリーズ全体で昔の仲間が一斉に整理されたのであれば、それほど不思議な話ではありません。

ただ、そうではないところが今回引っかかる部分です。

『ドンキーコング バナンザ』では、ディディーコングやディクシーコング、クランキーコングといったコングファミリーがそれぞれ登場しています。つまり、昔からいる仲間たちが全員いなくなったわけではなく、戻ってきたキャラクターと、戻ってこなかったキャラクターがはっきり分かれている状態なんです。

そして、その差をさらに際立たせているのがキングクルールの存在です。

キングクルールも長い間、本編で大きな出番がない状態が続いていました。ところが『ドンキーコング バナンザ』では再び登場し、物語の中で複数回戦うことになるほど重要な役割を与えられています。

ここまで来ると、少し皮肉な状況に見えてきます。

かつて敵だったキングクルールは長い空白期間を経て帰ってきたのに、『ドンキーコング64』で一緒に戦った3人は戻ってこない。

もちろん、キングクルールと3人ではシリーズにおける立場が違うため、単純に比較できる話ではありません。それでも『ドンキーコング64』を遊んだ人からすれば、「あの3人にも、そろそろ出番があってもいいのでは」と思いたくなるところです。

特にタイニー、ランキー、チャンキーには、それぞれ分かりやすい個性がありました。だからこそ、新しい作品のゲームシステムに合わせて能力を作り直せば、再びプレイアブルキャラクターとして活躍できる余地もありそうに感じます。

そして何より、今回紹介してきたキャラクターたちを振り返ると、長く姿を見せていないからといって、そのまま復活の可能性までなくなったとは限りません。

キングクルールのように、長い時間を経て再び大きな役割を与えられるキャラクターもいます。

そう考えれば、タイニー、ランキー、チャンキーの3人についても、まだ完全に諦める必要はなさそうです。『ドンキーコング64』で5人を切り替えながら冒険した人にとっては、いつかもう一度、この3人を自分で操作できる日が来てほしいところです。

消えたゲームキャラにも復活の可能性はある

ここまで振り返ってみると、一口に「続編から消えた」といっても、その事情はキャラクターによってかなり違うことが分かります。

ミドナやナビィのように特定作品の物語と強く結びついているため、その後のシリーズへ登場させにくい相棒もいれば、キノじいやスワンキーコングのように、かつて担当していた役割そのものが薄れていったキャラクターもいました。

さらにオリマーのように、シリーズから消えたわけではないものの主人公の座から離れた人物もいます。アレックスキッドに至っては、ゲーム内の役割どころか「セガの顔」という大きなポジションを後から登場したソニックへ譲ることになりました。

こうして並べてみると、ゲームキャラクターにも時代があるんだなと感じます。

シリーズが長く続けば、遊び方も変われば世界観も変わり、新しいキャラクターも次々と登場します。その中で昔のキャラクター全員に出番を用意するのは難しく、人気がなかったから消えるとは限りません。むしろ作品そのものが変化した結果、以前のキャラクターを登場させる理由がなくなってしまうケースもあります。

ただ、だからといって一度姿を消したら二度と戻れないわけでもないんです。

今回の中で分かりやすい例がキングクルールでした。長い間ドンキーコング本編で姿を見せていなかったにもかかわらず、『ドンキーコング バナンザ』では再び登場し、物語の中でも大きな役割を与えられています。

長期間出番がなかったキャラクターでも、作品との相性やタイミング次第では再び表舞台へ戻ってこられる。そう考えると、今回紹介したキャラクターたちにも、まだ可能性は残されています。

特にゲームの場合、過去作品のリメイクやリマスター、外伝、新作でのサプライズ登場など、復活させる方法はいくらでもあります。昔そのキャラクターを知っていた人にとっては懐かしく、初めて見る世代にとっては新しいキャラクターとして映るため、長い空白期間が逆に武器になることさえあるかもしれません。

そして何より、昔遊んだゲームを振り返ったとき、ステージやストーリーだけでなく、「あのキャラクターと一緒に冒険した」という記憶まで残っていること自体が、そのキャラクターが愛されていた証拠だと思います。

いつの間にかいなくなっていたからこそ、ふとした瞬間に思い出す。

「あのキャラ、今どうしているんだろう」と感じたときには、その作品を最後に遊んでから10年、20年と経っていることもあります。

今回取り上げたキャラクターたちも、現時点では新作で大きな出番を得られていない存在が少なくありません。それでも、かつてシリーズを支えたキャラクターが突然帰ってくるのも、長寿シリーズを追い続ける楽しみのひとつです。

いつか新作の発表映像を見ている最中に、「お前、帰ってきたのか!」と思わず声が出てしまうような再登場があることを期待したいところです。

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